見出し画像

授業は脱線こそ本線

2月18日の日記。

朝からオンラインレッスン3時間。昼食をはさんで、対面で養成講座を3時間した。若いみなさんと話すのはこちらの勉強になって楽しい。教案を作る時間なのだけど、そこから話がどんどん脱線する。受講生さんはあれこれ語る。あれこれ問う。それに感化されて、別の受講生さんもあれこれ語る。あれこれ問う。わたしも考え、問う。

この時間のなんと芳醇なことよ。だから、この脱線こそが対話だと思うのである。脱線とは言いつつ、日本語教育と全く関係のないことは話していないのである。全て関連事項だ。それは、授業のなかでわたしがわたしに課しているルールだ。とはいえ、ほとんどのことは関連してくるので、脱線は脱線を重ね、いつしか本線となっていくのである。

学校が用意したカリキュラム、教師が準備したことも大切だ。でも、もっと貴重なことは、その場でしかうまれ得ない対話なのだと思う。そこに学びの種が散らばっている。

帰って読書会の前にと思って、いつもの定食屋へ行く。いつもガラガラなのに、この日に限って待っている人までいる。ご飯が出てくるのも時間がかかった。そそくさと食べて家に帰る。

家に帰って読書会。もう何回目かもわからない。アイヌ神謡集の最終回。これをみんなで読めてよかった。というか、読めてよかったと思わない作品はない。文学作品はいつも大きなものを読者に分け与えてくれる。ここでもみなさんで対話できてよかった。

朝昼晩とフル稼働で疲れたけれど、いい一日だった。ありがたい。

サポートよろしくお願いいたします。 サポートいただけたら、大好きな映画をみて、 感想を書こうと思います。