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オンラインサロンと英語教室の中間を目指す

教師が教壇にたち、自分の知識を披露することを”教育”と呼ぶ時代はもうすぐ終わりに近づいている。

トロント大学、教育学部の院生になり現在主流となっている教育論について学ぶうち、そう強く思うようになりました。

やまぱんさんが記事で書いているように、日本と北米(わたしはカナダの教育しか知らないので、北米と書いてますがここではカナダを意図しています)の教育はびっくりするほど違います。

すべての学校で行われているわけではないかもしれませんが、多くの学校では子どもたちの純粋な興味や疑問を大切にしています。

自分が知りたいと思うからいくらでも読めるし、書けるし、聞けるし、話せる。

テストでよい点を取るために勉強するのではなく、純粋になにかを知ることが楽しいから勉強する。

去年受講したクラスで見た「学校教育とはどうあるべきか」についてのビデオですが、このことについて話しています(英語です)。

感銘を受けたので、興味のある方は見てみてください。

私が日本で学校教育を受けていたのは10年も前になるため、現在、日本の学校教育がどうなっているのかわかりません。

でも、先生が必要だと思ったことを生徒は文句ひとつ言わずただひたすらにこなす

という構図は、今もそれほど変わりないのでは、と予想します。

私は教員免許をもっているわけではないですし、義務教育の現場で日本の教育を変えたい、なんて大それたことは考えていません。

ただ、せめて語学教育の分野においてだけでも、

生徒それぞれの疑問や興味をベースに、生徒自身が主体となって学習をすすめる教育について広める手助けができればいいな、なんて大それたことは考えています。

だらだらと話してしまいましたが、その一つ目のステップとして実現しようとしているアイデアについて、記事にまとめてみたいと思います。

オンラインサロンとの出会い

ちょっと前に、たまたまキングコング西野さんや堀江さんが経営しているオンラインサロンなるものを耳にし、あることに気付きました。

オンラインサロンは、生徒が主体となって学ぶ教育法のベースの形をすでに有しているということです。

これがどういうことなのか語る前に少し「知識」とはどういうものなのか、説明させてください。

知識、というのは「学習者自身が自らの経験を通して自分の中に構築していくもの」[1] だというのが現在主流の考え方です。

知識を得るということは、渡された情報を、渡されたままの形で機械のようにインプットすることではありません。

得るべき知識を実際につかってみたり、ほかの人と話し合う中できちんと納得して、理解して、はじめて自分の知識になるのです。

つまり、先生が言うことをただひたすらに聞くことや、テストでよい点を取るために教科書を暗記することは「知識」ではなく「情報」を取り込もうとしているだけで、

それを繰り返せば情報を記憶することはできるかもしれませんが、使うことのできる知識にはならないのです。

この「自らの経験を通して自分の中に構築する」過程というものには自分以外のだれか、もしくは、コミュニティの存在が欠かせません。

学生時代のことを少し思い出してもらいたいのですが、テスト勉強前によく友達と集まって「教えあいっこ」をした経験はありませんか?

そしてそのとき、自分ひとりで教科書を読んでいただけじゃ分からなかったことや、理解していた気になっていただけのことを友達と話し合うと、すっきりと理解できたり、よく記憶できたりしたことはないでしょうか?

こういうことが、オンラインサロンではたくさん起こりえるのではないかな、と思っているのです。

オンラインサロンは必ずしも”教育”を目的としているわけではありませんが、学びが起こるための下地は十分にととのえられている。

私はそう考えています。

私自身、どこのサロンにも参加したことはないので、あくまでも動画などを見て得た限りの想像でしかありませんが(笑)

オンラインサロンと英語教室の”中間”

じゃあ、これに”教育”を追加したらどうなるか。

それが、今私がやろうと企てている(ちょっとやり始めている)ことです。

オンラインサロンのように、

・中~大規模コミュニティを形成する
・参加者の横のつながりを強くする
・生徒が主体となって情熱や興味をもって取り組めるプロジェクトに参加する

そして、英語教室のように、
・英語ですべてのアクティビティに参加する
・総合的な英語力を伸ばすカリキュラムをつくる
・学習成果を把握するしくみを作る

その際、教師である自分は表舞台からしりぞき、”教師”というラベルも捨て、参加者同士がかかわることで生まれる発見やまなびをサポートすることに専念する。

あわよくば、参加者のみなさんのプロジェクトにかかわったり、私のプロジェクトにかかわってもらったり。

そんなことができれば本当にまなびを実感することができて且つ、楽しすぎる環境をつくることができるんじゃないか。

そんなふうに思うのです。

この記事の考え+αで「知識構築」という理論をつかって作った、オンライン英語学習コミュニティを運営しています(結局のところ、宣伝したいだけ笑)。

どこまで学習コミュニティを拡大できるのかという実験もかねて運営しているので、興味がある方はどんどん参加していただけると嬉しいです。

応援していただけるだけでもとても喜びます(^^)

参考文献
[1] Elliott, S.N., Kratochwill, T.R., Littlefield Cook, J. & Travers, J. (2000). Educational psychology: Effective teaching, effective learning (3rd ed.). Boston, MA: McGraw-Hill College.

#英語学習 #オンラインサロン #教育 #学校教育

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