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服よりも、靴よりも、「こども時代の経験」は大事

『おばちゃ〜ん、ワカナちゃん達がまたドロドロになって遊んでるよ〜』 

私が子どもの頃、近所の子がこんな風に母に伝えに来てくれたことがあった。

水たまりのドロ水を長靴に汲んで、嬉々として頭から掛け合う私と弟を見た母は、私達を叱るどころか水たまりの外側で羨ましそうに見ていた近所の子にも「ママに謝ってあげるから遊びなさい!」と促したそう。

これは我が母の武勇伝。


当時の我が家はエレベーターのない5階建の4階。2人に水をかけるためにバケツを持って何往復もした母はさぞや大変だったと思う。

息子がまだ幼かった頃、水たまりに入って遊びだす度にこの話を思い出して自分に言い聞かせたものです。

『服や靴よりも経験が大事』ってね。

以前、息子がわんぱくで困るといつも言っていた知人にこの話をすると、「お母さん大変だったでしょうね。ワカナさんがウチの子じゃなくて良かった」と呆れ顔をされたことがあった。

まあ、そりゃそうでしょう。

子どもが泥だらけになることをママが嫌がるのは昔も今も同じ。私だって気持ちは痛いほどわかりますよ。 でも、自分のしたいことは「あれダメ、これダメ」と言われ、親が良いと思うものを与え続けられる知人の息子君の方が大変だと私は思うんです。

我慢しなければいけない時もあるということを学ぶ必要はありますが、『自分がやりたいと思ったこと』をとことんやった子ども時代の経験は価値あるもの。 『さあ、やりなさい!』と親から与えられることでは、子どもが自発的にやりたいと思うことの変えにはならないですからね。


それにしても、我が母に促されて泥遊びした子のママさんは息子を見て参ったでしょうね〜。なにせ、頭の先から足のつま先までドロドロ。

私なら叫んじゃうかも。

あ、私のせいだった!!

申し訳ない。。

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