親孝行がしたいなら
遠く離れて暮らしていたおばあちゃんは、母にこう言っていた。
「親孝行の為に色々してくれなくていいよ。親孝行がしたいなら、自分の身の回りの人に親切にしなさい。そうすればめぐりめぐって私も身の回りの人に親切にしてもらえるから」
この話をする時の母は、いつも少し誇らしそうに見える。
私はこんな事を言うおばあちゃんが大好きで、もしもの時は『虫の知らせ』をして欲しいと小さな頃にお願いをしていた。
でも、一昨年おばあちゃんが亡くなった時に虫の知らせはなかった。
それどころか、危篤を知らせる為に母が朝から何通も送信したメールは夜まで着信せずに、夜になってドドドっと届き大慌てに。
結局、最終の新幹線に乗る事は出来ずに、おばあちゃんは翌早朝旅立ってしまった。
おばあちゃん約束したのになぁ。。。
でもこれ、おばあちゃんらしいのかもしれない。
「遠い場所までわざわざ今来なくても間もなく会える。おばあちゃんを思うなら、今の自分の場所でしっかり生活しなさい」ってことかな。
母もよく私にこう言う。
「あなたが元気なら、どこで何をしていてもそれでよい」
子どもが生まれてからこの意味がよくわかる
ほんとうにそうだと思う。。。
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