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幸福について/変えられることを知る、変えるために行動する



◆幸福について


「幸福度を上げるにはどうするのがいいか」

28歳、己がイデアは蛇喰夢子


ということについて書いてほしいと、
友人からのリクエストがありました。

ものすごく端的に言ってしまえば、
ニーバーの祈りが神に通じていれば
わたしたちは幸せだったでしょう。


神よ
変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えたまえ。

ニーバーの祈り


ただ残念なことに、
わたしたちは
お互いに有能感を搾取し合う間柄。

他人に受け入れる冷静さを
変えれるよう思える知恵を、
与えることは好みません。

他人が優れていたら、
食糧や生殖の機会を
全て奪われてしまいます。

なので、できる限り
足を引っ張っておきたい。

分けてくれる味方でないのなら、
より一層。

そんな仕組みをふまえつつ、
幸福になる方法を考えていきましょう。


〇自己決定と幸せ


幸福感を感じる要因として、
健康、人間関係の次に来る要因は自己決定だそうです。

自己決定という言葉は曖昧に思えますが、
ちょっと例を出して考えてみましょう。

物事について、
自信があり自分で決めて結果を出しているAさん。

自信がなく、いつも上司や先輩の言うことを聞いてやるしかないBさん。

どちらの方が幸せに思えるでしょう?

圧倒的にAさんですよね。

あなたが憧れている人、
そうなりたい人を思い浮かべて見てください。

きっと、
Aさんの人のような人物だと思います。


では、
続いて考えてみましょう。

Aさんは自分に才能があったから、
そのようになれたと言うでしょうか。

Bさんは自分に才能がなかったから、
そのようになったと言うでしょうか?

Aさんはきっと、才能ではなく努力をしたからと言うでしょう。
もっと聞いたら、頑張ったエピソード、こだわりのエピソードをたくさん語ってくれるはずです。

Bさんはどうでしょうか。
上司、先輩、部下、後輩の愚痴、自分の恵まれなさについて語るでしょう。

彼らの言うことは、
いったいどちらが真実なのでしょうか。

実のところ、
どちらも真実です。

Aさんが努力をしたから、
そうなれたことは事実です。
頑張らなかったら、
結果は出なかったことでしょう。

Bさんが才能や環境、
人間関係に恵まれていないせいで
努力が結果として出づらく思えているのも
また事実です。

これらのことを見ると、
まるで


負け組は一生負け組、勝ち組は一生勝ち組


そんなふうに思えてしまいますね。


勝利者 例


それこそ、
異世界転生でもしないと、
勝ち組にはなれないように
感じる人がいてもおかしくはないでしょう。

ただ、そんなことを言ったことろで
異世界転生できるわけもなく、
自分としての人生を
生きていかなくてはなりません。

生きていくなら、
できる限り楽しい方がいい。

その方法を、
考えて行きましょう。


〇努力の工夫


幸福に感じるためには、
人生には
自分でコントロールできることが多いと
思えないといけない。

つまり、
物事は努力をして
変えられると思えたほうがいい。

そのためには、
まず何か実際に
自分で物事を変えられるという、
実感が必要でしょう。

実感を感じるには、
努力ででいい方向に
変えられた物事がなければいけません。

例として、 
神絵師の話をしましょう。

読んでくださってる皆さんは、
今から急に自分が神絵師になれと言われて
なれると思うでしょうか?

当然、無理だと思うはずです。

長い時間をかけて、
練習をしないとなれませんよね。

しかし大抵の神絵師になりたい人は、
その練習をすることが苦痛です。

大抵少し描いたあと、
自分が下手であることを認識します。

その後、
才能がないとかどうとか言って
すぐに描くのをやめるはずです。

練習をしないとなれないのに、
練習をしていないから下手という
この事実を受け止め切れない。 

そして才能がどうとか言って逃げ出す。

これが普通です。

じゃあ現状神絵師の人はどうかって言うと、
この練習を楽しく思えるか、
もしくは苦痛に感じないよう、
工夫をしています。

最初からある程度上手な人は、
人から褒められるので
描くことが苦痛ではありません。
むしろ楽しいと思えるはずです。

そして、
どんどん上手になるでしょう。

もしくは、
周りの人が自分を伸ばそうと
してくれている人たちであれば、
褒めてくれるから下手でも苦痛ではないでしょう。

この人も練習するので、
そのうち上手になっていきます。

ではそうじゃない人は、
自分で無理のない目標を立てて、
それを少しずつやっていくことで
練習で達成感を得て、
楽しくできるように工夫します。

もしくは周りの環境を変えて、
褒め合ったりできる環境や
描かざるを得ない環境に行くことで
練習をしやすくします。

上手な人に、
師事をしたりするかもしれません。

そういった人は、
色々なことを努力で良くできると
知っていますから。

これらが工夫であり、
そういったことをしなければ
永遠に自分が下手で苦痛で、
しょうがないでしょう。

わたしのnoteだって、
肯定的に見てくれる友人がいなければ
はじめることがなかったかもしれません。

リアルでは笑われやすい内容ですからね。
自分が弱い人間だとは、
誰も思いたくありませんから。

ちょっとまとめましょう。

・幸福になるには自己決定が大事

・自己決定をするには自信が必要

・そのためには、
 物事を自分がよくできる見通しが必要

・努力で物事が良くできるという
 実感を持てるように
 まずは何か一つ、
 努力をして得意なことを作った方がいい


◆変えられることを知る、変えるために行動する


世の中には、
個人の努力ではどうしても変えられない。

そういうこともあるでしょう。

わたしたちは時間を戻せないので、
年齢というのはどうしようもない。

今すぐに大金持ちになることも、
急になにかに才能を発揮して、
一角の人物になることも無理でしょう。

変えられないことは、
受け容れるしか対処がありません。

ですが、
受け容れやすくする方法はあります。

年齢は、
歳を取れば良いことがあると
思えれば苦痛ではありません。

20歳になって、
おおっぴらにお酒をのんだり、
就職して親元を離れたりすることを
楽しみにしていた人もいるでしょう。

そういった人は、
歳を取ることは苦痛ではなく、
むしろ楽しみです。

なにか時間をかけたら
自分にとって良くなる、
良いことがあるように思えたら
それは苦痛ではなくなります。

なにか頑張っていることがあって、
それをこのまま頑張っていれば
良いことになると思えるような
事柄があればいい。

なにか趣味を見つけたり、
仕事もよくなれるような努力をすれば、
きっと苦痛ではなくなるでしょう。

大金持ちだって、
貯金をしたり投資を始めれば
ある程度は実現できるかもしれません。

才能がなくとも、
コツコツ練習をしていれば
一角の人物にはなれるかもしれません。

毎日ジョギングしてたら、
いつかはフルマラソンが走れるように。


トップダリウス


人生の時間が経てば経つほど、
こういう曲線を描くと思うと
当然時間が経つのは面白くありません。


ジャングルケイン

こういった、
曲線を描くと思えれば、
人生はきっと楽しいでしょう。

例の画像はゲームのキャラクターなので、
彼らに時間による強さを
コントロールをすることはできませんが、
わたしたちはキャラクターではないので、
コントロールをすることはできるでしょう。

先程言った神絵師の話のように、
今はだめでも時間が経てば、
自分の努力によって、
良くなっていけることがあると思えていれば。

自己決定によって、
自分の力で物事を変えられると思えれば。


〇なぜ、そのように思えないのか


けれども大抵の人は、
才能がどうこうとすぐに言い出します。

なぜそんなことを言うのかというと、

・生得的な差異なら
 他人から追いつかれないと思えるから

物事に詳しくないことを置いておくと、
こういった理由もあります。

若い人は、
若さを武器にして戦います。

それは歳をとったおばさんたちでは、
勝てないことだからです。

ババアはミニスカート履くなよ、
Vtuberはリアルが可愛くない。

そういうことを言って、
強い人と自分の差異を無くすように
仕掛けてきます。

誰もが自分のほうが、
優れていて有能でありたいですから。

他人にはできる限り、
活躍しないでいてほしい。

特に自分の味方ではないなら。

これは普遍の心理であり、
普通の考えです。

そうは思ってないと言っても、
行動はそれを語ります。

騙る言葉、さりとて行動は語る。

なので、
あなたが練習を初めて
小さなことで満足をしようとしても、
きっと他人は妨害してくるでしょう。

あなたが良くしようと
思ってやっていることも、
妨害してくるかもしれません。

行動をコントロールしたいですしね。

それでよく見られれば、
より妨害してくる。

出る杭は打たれますし、
オタサーの姫は女から殴られます。

それらを無視したり、
行動を認められるように
仲良くできるようにしないと
なかなか物事を始めたり、
努力をすることは難しいでしょう。

結局誘導された望ましさ、
誰かがいった良いとされること。

これらに従っていたら、
自己決定性などないですから。

ただ、
規範意識や善悪の観念が強いと、
人の言うことを無視することは難しい。

だって、
他人の言うことを聞くというのが
それらの事ですから。

女はこうするべき、男はこうするべき。
大学には行った方がいい、
仕事は公務員がいい。

それらに従っていたら、
自己決定などないでしょう。

公務員の人が楽しそうではなく、
お金のないフリーランスの方が
楽しそうなイメージがあるのは
自己決定の有無だけです。

言うことを聞くのが正しい人と、
自分で決めていく人。

仕事の多寡や難易度よりも、
その自己決定の多さのほうが
仕事、ひいては人生の楽しさに
繋がってきますから。

真面目すぎる人は、
逆に大変になってしまうわけです。

誰かに従うのではなく、
自分で決められるように
観点を多く持ち、
無視したりいなしたりと
できるようになることが
幸福さには大切。

他人は他人の行動をコントロールしたいも。

それを覚えておくと、
ちょっとものの見方が変わって
気が楽になるかもしれません。

長くなりましたが、
幸福になりたい、
自己決定をしたいなら
借り物の価値観ではなく、
自分の価値観というのを
自分自身のポジティブな経験から
作っていくこと、
人の言ったことや
決まりきったルールにのみ
答えがあると思わないことが大切です。

それではまた。

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