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目標を達成させるための時系列的なマネジメント思考 #13 フィードフォワード

将来の目標を達成するための時系列的なマネジメント思考をフィードフォワードといいます。

まず、順算思考で自分の立ち位置を捉えます。
つまり、現在を起点として、将来の長期的な結果を予測する考えです。
これがフォアキャスティング(ForeCasting)です。

しかし、これで予測した長期的な結果が、望ましい結果(目標)でなかった場合は、そこにギャップ(Gap)、つまり、問題が生じてしまいます。
つまり、現状の自分の不足部分が見えて来ます。

そして、この問題を解決するために、逆算思考で行うのが、バックキャスティング(Back Casting)です。

順算思考によって問題は可視化されます。
そして、その問題を解決するための課題を具体化することができます。
もちろん、将来の問題であり課題ですので、仮説要素も少なくありません。

そして、逆算思考によって、長期、中期、短期、現在と逆算で課題を具体化することができます。
当然、現在に近づくに連れて仮説要素は少なくなります。

課題とは、期限に対して、目標を組織や個人へ割り当てられた仕事量となります。
重要なのは、曖昧になりがちな仮説要素を如何に具体化するかです。
よって、課題の具体化には、5W1H、さらには6W3Hなどのフレームワークを活用することが有効です。

5W1Hとは、「WHY(なぜ)」、「WHAT(何を)」、「WHERE(どこで)」、「WHEN(いつ)」、「WHO(誰が)」、「HOW(どうする)」です。
それに、「HOW MUCH(いくら)」、「WHOM(誰に)」、「HOW MANY(どれだけ)」を加えたのが
「6W3H」です。


特に、注意すべきは、期限を曖昧にしてしまうことです。
課題を達成したところで、期限が間に合わなければ、成果を全く得られない場合もあります。
逆に、課題が達成できなかったとしても、期限までに課題の経過を報告することで、一定の成果を得られる場合もあります。

課題の設定が出来たら、その達成に向けて実行することになります。
そして、時系列を進む過程で、順算思考で将来の結果を予測する必要があります。
つまり、それまでの実行結果を評価検証です。

ここで、目標とのギャップがなければ問題はないのですが、ギャップが生じない方が不思議であると捉えるべきです。
その意味でも、そのギャップを埋めるべく軌道修正する仕組みがPDCAサイクルです。
PDCAとは、[Plan(計画)]、[Do(実行)]、[Check(検証)]、[Act(改善)]の頭文字とったものです。
そもそもの計画(P)には、仮説要素が含まれています。
その意味でも実行(D)によって、計画(P)と実態を検証(C)する必要があります。
これによって、計画(P)段階の仮説要素が確証と変わり、質の高い改善(A)の実行に結び付けることが可能となります。
このPDCAサイクルを何度も回すことで、成果に結び付き易くなるといえます。

大切なのは、目標を達成させるために一つのPDCAサイクルを回す訳ではありません。
例えば、目標には、中期、短期など、因数分解された小さな目標が複数存在します。
そして、それらの小さなPDCAの成果を統合することで、最終的な目標が達成できると捉えるべきです。
そのためにも逆算思考で設定した目標と現状のギャップを把握することが大切です。

あとは・・・

『成功するには、目標達成に向かって粘って粘って最後まで諦めずにやり抜くということが必要です。』稲盛和夫

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