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良好な組織づくりには必要な要素 #135 嫌われる勇気

人は、社会やコミュニティ、または個人の特定ニーズを満たす上で、一人で成し遂げることができることには限界があります。
それ故に、より大きな目的を達成させるために、同じ意志を持った人たちと組織を形成します。

また、目的は同じであっても、それを実現させるための意識、能力、方法論などは決して均一ではありません。
そのため対人関係の悩みが発生することも少なくありません。

例えば、周囲の人との摩擦を恐れ自分の意見を押し殺してしまったり、他人と自分を比較することでも劣等感から自己嫌悪に陥ってしまうなどです。
これらの人間関係の悩みは、結果的に、その組織の目的を果たす上で障害になるような存在に発展してしまう可能性もあります。

そもそも、組織には、構成する個々が互いの足りなさを補い合うことで、目的を達成させる「共同体感覚」が不可欠です。
その意味でも、組織においては、個々の存在価値を認識し合うためにも、コミュニケーションが大切になってきます。

心理学の一つで、オーストリアの精神科医であるアルフレッド・アドラー氏が提唱したアドラー心理学があります。
自己啓発の父とも称されるアドラー氏の思想は、国内では、研究者が著者である「嫌われる勇気」で一気に広がりました。

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