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めでたい日なので読みたい本のお披露目

1997年。
山一証券はじめ金融機関が続々と破綻し、その年を表す漢字は「倒」であった年。

出版業界の売り上げが、下降の一途を辿りはじめた年。

そんな年の今日、生まれた私は、
今日も明日からも飽くことなく本を読んでいる。

(いまはこれ読んでる)

出版不況と言われても、読みたい本は無限に湧く。
読みたいと思って全て読めるほど多読ではないし、書店に貢ぐあり余る財産もない。
だから、少しでも惹かれた本は書き留めるようにしている。

なかなか日の目を見ないとっておきたち。
ほんの一部ではあるけれども、せっかくのハレの日なので紹介してみる。
未読本の紹介という戯れにお付き合いくださいませ。


『青の儀式』 著・白須純

装丁のみならず、中を開けば文字まで青いこだわりびっしりの本。
私自身がここ数年で以前より青色の服を身に付けるようになった。心が洗練されるにつれ惹かれる色。
青はメジャーな宗教よりも、民間信仰において神秘性が高められているように思う。
きっとその辺りが掘り下げられているのだろう。


『マイ・ロスト・シティー』 著・F・スコット・フィッツジェラルド

華麗なるギャッツビーの作者であるフィッツジェラルドの短編5編と、村上春樹のエッセイが1編入っている。村上春樹が最初に上梓した翻訳書だということで興味を持った。
ちなみに『街とその不確かな壁』は我が家の本棚の前に鎮座されているので、GWの課題図書としたい。


『建築と規範 利己から利他の建築へ』 著・後藤伸一

【めでたく読了】

建築ジャンルで倫理学が語られていることってそうないんじゃないかな?
建築とは一つの建物を築くだけでは終わらない。
依頼主や近隣住民、行政とのコミュニケーション、環境への配慮、学ぶことが多いはず。


『偶然の音楽』 著・ポール・オースター

妻に去られた後、突如20万ドルの遺産を手にした男の物語。
この本を書き留めておいた理由は覚えていない。不条理劇を調べていたときに辿りついたのかもしれない。
タイトルにある音楽はあまり出てこないらしい。"music"の象徴を知りたい。


『建築家ガウディ全語録』 著・鳥居徳敏

【めでたくプレゼント🌼】

学生の頃、専門がスペイン建築だったので鳥居先生の論文はいくつか拝読した。とはいえこれは語録なので、気軽に読めそう。けれども、所有したら一生携える予感がある。
今年は六月にガウディの展示もあるので読むなら今かな。


『20週俳句入門』 著・藤田湘子

俳句を学びたい。短歌も捨て置きがたい。noteの記事タイトルなんかよく短歌(風?)にする。
しかし、この名著があるので俳句を学ぶ心意気でいる。
形式的なところから入らないと身に付けた気分にならない性分の自分には、ぴったりじゃないかと、書店で見かけてからしばしば思い出される。


本は逃げないけどね

20代後半になる女が選ぶには可愛くない、なかなか粋な選抜だと自負しているので、
気になる本があればぜひ読んでみて、感想をインターネットの海においてきてください。

何卒よしなに。

さて、読むぞ読むぞ〜。


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