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新茶、準備中

2022年、新茶の時期がやってきた。 冬に雪が積って、春になって暖かくなって、気づいたら茶の新芽がぐんと大きくなっていたことには驚いた。 毎年そのころソワソワするのだが、今年もそう。 冬から春にかけては寒さが厳しく、雨が少なかったが、新茶の時期には雨が続くような気象だった今年。 お茶時期最盛期のゴールデンウィークは自分の本業が忙しくなってしまい、今後自分のお茶作りがどうありたいか、考えた時でもあった。 収穫だけでも、お茶の町ゆえ、町全体がただでさえ忙しい時期に、お茶

    • 【箸休め】雪が降った話

      今シーズンは、いわゆる「寒い冬」らしい。 現在、川根本町でも2〜3回はうっすら雪が積もったのではないだろうか。 静岡は南アルプスを背負っているため、寒気をある程度防いでくれている。 そのおかげでとんでもなく雪が降ることはない。 だから雪が降ると、木が雪を纏った姿が美しくて、いつもの風景とは全く違って、少しだけテンションがあがって喜ぶのだけれども、ニュースを見ていると、ドカ雪がたくさん降る地域の人は大変なんだろうなあと思う。 今日お話をした人は、「寅年、雪降るんですよ

      • 茶畑にススキを敷く

        茶草場農法というものがある。 茶ノ海の茶畑では、一昨年よりススキを敷き込み、昨年は栗の木の落ち葉を敷き込んでおり、そして今回はまたススキを敷き込んだ。 茶草場農法とは、茶園の畝間にススキやササを主とする刈敷きを行う伝統的農法のことである。この茶草によって、茶の味や香りが良くなると言われている。 ※引用:静岡の茶草場農法 茶草場農法は静岡で特徴的な農法らしく、私も静岡に来て、川根で実際の実践者に会って初めて知った。 私のお茶作りに、絶対これ、というこだわりはない。

        • 20代、アラサー女子の お茶作り記録

          ようやく、やっと、なんと表現したら良いか分からないけど、ともかく悲願だった私のお茶が完成した。 2019年の夏、川根の様々な農家さんとお話する中で、私も川根煎茶を作ってみたい。農家さんの苦労を知りたい。そんな気持ちで、だけどお茶を作るための道具も機械も何もなく、身一つだった私は、どうしたら良いか分からないまま過ごしていた。畑をかりて、途中で挫折したらどうしよう、私一人でやることが本当にできるんだろうか。「どうしよう、どうしよう」ばっかりだった気がする。 そんな時、前の記事

        新茶、準備中

          ①鈴木茶苑1-4(静岡県川根本町)

          ※インタビューは令和元年12月に行った時のものです。 7.お茶へのスタンス茶ノ海:これからどんなお茶を作ってみたい等、目標などはありますか? 僕の今の目標で、自分の子どもに『お茶をやってみたいな』と思わせることがあるんです。 頑強な男が死に物狂いでやって成り立つ農業は嫌。彼女が大きくなった時、これなら私でもできる。やってみたい。って思ってくれたらいいなって。 彼女が何者になりたいかというのは彼女の自由だし、やりたいことをやってほしいと願ってます。だけど同時に、親父と母ち

          ①鈴木茶苑1-4(静岡県川根本町)

          ①鈴木茶苑1-3(静岡県川根本町)

          ※インタビューは令和元年12月に行った時のものです。 6.お茶と僕の未来茶ノ海:前回までは、自分の作りたいお茶を見つけたお話でした! 今のお茶、今後のお茶について、思うところはありますか? 健:今は若い人の方が、お茶に可能性を感じてくれている気がします。もっと言うとお茶に限らず、何か信念を持って、実際にアクションを起こしている人が多いなって。それはすごく嬉しいですね。そういう人たちを、できるだけサポートできたらな。と思っています。 お茶業界は今、大変な時にある、と言わ

          ①鈴木茶苑1-3(静岡県川根本町)

          ①鈴木茶苑1-2(静岡県川根本町)

          ※インタビューは令和元年12月に行った時のものです。 4. お茶はやっぱり面白い 茶ノ海:前回までは、お茶作りは仕事と割り切り、言われたことに徹しようと思ったというお話でしたね。  健:僕の親父は鈴木茶苑1代目。もちろん親父が釜炒り茶や紅茶なんかを作ってるってことは知っていたけど、A工場で働いている時の僕は全く父のやっていることに興味を持ちませんでした。むしろ、親父が茶を作れなくなったら、機械はどこに譲ろうとか、そんなことまで考えていました。 家に帰ってからの会話でも

          ①鈴木茶苑1-2(静岡県川根本町)

          ①鈴木茶苑1-1(静岡県川根本町)

          今回は鈴木茶苑さんの紹介をさせていただきます(*'▽') 鈴木茶苑さんは、初代の勝彦(かつひこ)さん夫婦、息子である2代目の健二(けんじ)さんと妻のかほりさん、そして2代目の間に生まれたひーちゃん。家族でお茶の栽培、製造、販売を営む農家さんです。 初代である鈴木勝彦さんと出会ったのが約5年前。勝彦さんの印象は、とにかく子どもみたい…!お茶が大好きで、どうやってお茶で遊ぼうと色々挑戦していて。その姿は純粋で、本当にお茶作りが楽しいんだ!という印象を受けました。面白いお茶屋さ

          ①鈴木茶苑1-1(静岡県川根本町)

          はじめまして

          こんにちは。茶ノ海と申します。静岡県の川根本町に移住し、川根茶ライフを楽しんでいます。こちらのnoteを通じて、大好きな川根茶の作り手さんを、少しずつ紹介できればいいなと思っています。よろしくお願いします。

          はじめまして