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習ってみたいもの・茶道
2006年3月29日 (水)
お茶をなさっている方はよくご存知だと思いますが、新暦の3月28日は、裏千家での「利休忌」にあたります。(表千家では27日)
茶祖「千利休」(天下一宗匠利休宗易)、名前だけは知っているとおっしゃるかたが多いと思いますが、天正19年(1591年)の陰暦2月28日に、豊臣秀吉より死を賜わり、70歳で自刃されました。
亡くなった年は1ヶ月の閏(うるう)月があったため、陽暦に直すと4月21日でしたが、その後は3月27日が「表千家」、28日が「裏千家」での「利休忌」となったそうです。
利休居士の「利休七則」にいわく、
茶は服のよきように点て、墨は湯のわくように置き、
冬は暖かに夏は涼しく、花は野の花のように生け、
刻限は早めに、降らずとも雨の用意、相客に心せよ
このお言葉は、お客様をお迎えする心の根幹と思います。
―ところで、以前にも書いたとおり、私は「茶道」も「華道」も、およそ「道」と付くものを一切学んだことの無い不調法者です。
そんな私が「女将」を勤めなければならなくなったとき、何も知らないことに恐くなり、尻込みもしました。
そしてそのことへの引け目もあり、またちょっと憧れもありで、いろいろと本を読んだり、NHKの番組を見たりと、付け焼刃の勉強をしてみましたが、やはりきちんと習った方の足元にも及ばないという自覚があります。
「習い事の時間が無い!」と言いつつ、時間は自分で作らなければ出来っこないと解っているのですが、なかなか一歩を踏み出せません。
そんな私ですが、だいぶ以前にご縁があって、裏千家前家元ご夫妻の会食を承った事があります。
当時の板前やスタッフともども、緊張に震えながらのサービスをさせていただきました。
お二人きりでのお食事でしたが、とても和やかにお話しをされ、ゆっくり召し上がっていただいたのを覚えています。
しかし、たとえどんなVIPでも、お客様へのサービスは同じことです。
極端な話ですが、皇族やSPが付くような要職の方々も、一般のお客様も、私達にとってはみな「お客様」というくくりなんですね。
「茶の湯」に関する本を読んでいると、上記のようにサービスについての本質が書かれていると思うことが、とても多いのです。
ただただお客様の居心地が良いように、無理に力まず、行き過ぎず、作り過ぎず、しかし足りなく無いように、それを念頭においてのおもてなしが、私の目指すサービスです。
お稽古に通い出したからといって、即仕事にどうこう出来るわけではありませんし、必要かと問われれば、「どうなんでしょう?」と答えるしかありません。
もう、ひとえに考えることは、いくら本を読んでも講座のTVを見ても、文章や画面だけでは感じられないことを、実際の稽古で身につけたいと願っていること、なのですが、なかなかそれが果たせません。
ホントに、どこかで時間をひねりださなければ……!!
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