「学校教師辞める」を選んだ私が休職中にしていたこと ~さんぽと読書とスターバックスと~
わたなべさやこのnoteを始めて1年。
当初はフリースクール運営のノウハウについての記事が主でしたが、最近では学校の先生向けの記事も書きたい気持ちが高まり、いくつか文章をアップしています。
最初は後ろめたさ半分くらいで書いていた”学校の裏側”、”先生達の苦悩”系の記事だったのですが、思いのほか、これらの記事をきっかけにポコポコと素敵な御縁に恵まれるようになりまして、今後はフリースクールや不登校支援関係のお話と並行して、学校の先生方との対話が深められるような記事も書いていきたいと考えています。
今日は「学校教員辞める」を選んだ私が休職中にしていたことについて振り返りたいと思います。
教育に想いがありつつも、様々な事情から学校教員を続けるべきか悩んでいる先生方、学校教員を辞めたい、でもその先が不安と感じられている先生方のお力に少しでもなれたら嬉しいです。
1.学校教員だった私が休職に入った経緯
私は教員になって7年目、埼玉県朝霞市から異動した桶川市の公立中学校で年度はじめの4月から休職に入り、翌年3月づけで退職しました。
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2.休職期間にしていたこと
私は一年間の休職期間を経て、埼玉県教員を退職することを決めました。
管理職のハラスメントに対する抗議の意思表示と、過労からくる高熱を下げるための休職でしたので、通院と並行してプラスアルファでいくつかの日課をこなすようにしていました。
行なってきた活動のうち、”これはやっておいてよかったな”と思うことを記録したいと思います。
①適度な運動
体力維持のために、適度な運動は行なうようにしましょう。
これは主治医からも勧められていました。
知人からはアクティブなイメージを持たれている私ですが、実はかなりのナマケモノ。
何かおもしろいイベントや目的がない限り本当は家でゴロゴロすることが大好きな人間ですので、お散歩を習慣化するために、以下のようなルールやご褒美を設定して外出をしていました。
・あえて遠いスーパーまで買い物に行く
・毎週月曜日は電車に乗って誰かに何かを習いに行く(ヨガ、アート、キャリアセミナー、はたまた学校見学、企業見学まで)
・毎日勉強と読書の時間をつくる。ただし場所は家ではダメ。図書館やカフェ。
・書籍のための出費は惜しまない。どんどん本を読む。
などなど。
近所にトランポリンジムがあったので、そこで小一時間ポヨポヨして体温調節したりもしていました。
②スタバ通い
お勉強のルーティーンをこなすために大変お世話になったのがスターバックスさんです!
当時の私の自宅から徒歩20-30分のとても良い場所にスタバさんがあり、運動も兼ねて本当によく伺っていました。
昨今「スタバでどやる」とか「スタバ好きっていうやつはコーヒーを知らん」とかちょっと小ばかにするような風潮もあるみたいなんですけど、私はスタバさんのファンです(ファンと言えるほどのロイヤルカスタマーでもないのですが…)。
あの価格で、あれだけのホスピタリティーと快適な空間を提供してくれるサービスって、やっぱり貴重だと思うんです。
特に休職中というのは、私のようなボヤっとしたタイプの人間ですら、「みんな働いているのに自分は休んでいていいのかしら」と自分を低く見るようになる傾向がある。
当時は電車に乗っても、席に座ることができませんでした。
電車の席というのはお仕事を頑張っている人達が座るものであって、私のようなお休み中の人間が座ってはいけない!とちょっと弱気になっていたのです。今思うと笑えますけど。
そんなちょっと弱気モードの時に行っても、スタバのお姉さんたちは「こんにちはー!^^」と温かい笑顔で迎え入れてくれます。
お代わりチケットを駆使して居座っても笑顔で2杯目を入れて下さる。
当時はそれが嬉しすぎて、カスタマーセンター宛てにEメール送りました(笑)
とにかく本当に心を支えて頂きました。
ありがとう。スタバのお姉さん。本当にありがとう。
③休職教員はスタバで何をしていたか
で、スタバで私は何をしていたか。
”スタバでドヤる”ほどの自己肯定感に満ちた精神状態でもなかったので(仕事を休んでいる罪悪感から)、はじっこの席をお借りして、しずかーに読書に没頭していました。
先のご褒美リストでも挙げましたとおり、休職中は「書籍代はケチらない。気になる本はどんどん買う」と決めていたので、毎日毎日近所の本屋に通い、気になる本を購入していました。
きっと社会とのつながりを保ちたかったのだと思います。
私はテレビのニュース番組が苦手なので、主に新聞と書籍にお世話になっていました。
3.休職中の先生方にオススメしたい本
休職期間中は数えきれないほどの本を読み漁った私が、特にハマったのがスタンフォード大学関連の書籍でした。
中でも、「学校にとどまるべきか、新しい世界に飛び出すべきか迷っている」という先生方にオススメなのが下の2冊。
①DESIGNING YOUR LIFE (LIFE DESIGNスタンフォード式最高の人生設計)
タイトルだけ見るとちょっと暑苦しい自己啓発本、という感じもしなくもないですが、とにかく中身を読み進めて頂きたい。
ワーク形式で自分の現在地を知り、新しい挑戦においてネックとなる漠然とした不安(例えば金銭や家族の関係)に対する解決方法をあくまでもロジカルに導き出せるような構成になっています。
私が学校教員を辞め、フリースクールを始める覚悟が決まったのも、この本の影響が一番大きかったと感じています。
覚悟が決まったというとちょっとカッコつけですね、”漠然とした不安”を乗り越える具体的な方法が見えてきて、「よし、イケる」と発進OKが出せたという表現が正しいかも。
②in Genius A Crash Course on Creativity(未来を発明するためにいまできること/スタンフォード大学集中講義Ⅱ)
DESIGNING YOUR LIFEと同時並行もしくは読了後におすすめです。
副読本的に楽しみながら読んで頂くのにお勧めです。
以上が、学校教員を辞めることを選択した私が休職期間中におこなっていたことの一部の紹介でした。
休職期間中の先生方、また「学校にとどまるべきか、新しい世界に飛び出してみるか」と悩まれている先生方、「新しい挑戦をしたいけれど心配」という先生方にもご参考にして頂けたら幸いです。
「私は休職中こんなことをしていた」「こんな活動がおすすめ」という経験談も大募集しています。
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※画像はみんなのフォトギャラリーより、lahainanoon様の作品をお借りしました。
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