吉井りょうすけ

起業家から、大企業まで支援する経営コンサルタント。クライアントによりそい、想いやビジネ…

吉井りょうすけ

起業家から、大企業まで支援する経営コンサルタント。クライアントによりそい、想いやビジネスへの理解を深めより良いビジネスにするサポートをしています。1人1人、1社1社の違いを大切にして、サポートします。

マガジン

  • コンサルティングを通じて気づいたこと

    コンサルティングを通して気づいたことを書いていきます。 それは一般化されるものではないかもしれませんが、誰か個人の抱える問題や希望が、それ以外の誰かの役に立つことは、きっとありえると思います。

  • その他エッセイのようなもの。

    経営やビジネスに限らず、日々気づいたことを綴ります。

  • think designと、経営者のための、意識の変容。

    僕は経営者さんと一緒に考えるスタイルで、経営コンサルティングを行なっています。そのスタイルを「think design」と呼んでいます。「ひとと共に考えること」と、もう一つ考えを深めるために大切なテーマである「経営者の意識の変容」について気づいたことを、ここでシェアします。

記事一覧

植物と植物がつながりあっているならば、どんな経営ができるだろう。

先日、事務所に来たクライアントさんが、 席に着いてすぐ 「きれいな緑ですね!」といいました。 「昔は、森の植物がいいと思ってました。 街路樹とか、人が調整をした植…

聴けることで、仕事はうまくいく。

わざわざ小難しく書く必要はないんですが、 こういう書き方したくなることがあります。 コミュニケーションの学派には2種類あります。 A「自分の意見を認めさせたら成功」…

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夏休みで海水浴。

夏休みで、海に行きました。 小学6年生の娘が、幼い頃から海が好きで、 夏になるたびに、どこかの海を訪れます。 いつも違う海に行きますが、 海へ行くたび、 1年分大きく…

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自分のビジネスと向き合えないなんて。

様々な経営者さんとお付き合いしていて思うのは、(特にお付き合いを始めた最初) 「向き合い下手」だなということです。 本をよく読んで、 セミナーにも参加し、 勉強家。 …

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その会社のコアを見つける。

僕は経営コンサルタントで、 いろいろな業界の、いろいろな大きさのクライアントさんをサポートする時、とても集中して「そのビジネスのコアにあたるもの」を理解しようと…

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経営者さんの、意識の変容で起こること。

一昨年変容にとりくみ変化が現れた経営者さんと、 先日確認した最近の変化。 ◯イライラすることはあるけど、ここのところまったく怒ってない。(まだ未熟だとおっしゃる…

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ティール組織に移行するとして。

「ティール組織」「自立分散型組織」 勉強家の方の界隈で、流行っているように思います。 「スタッフさんが自ら考え、自分たちの経営方針を決めていくような組織の形」と…

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国際エシカル ライフ アドバイザー協会に参画。

この度、「一般社団法人 国際エシカルライフ アドバイザー協会」に理事として参画させていただくことになりました。 一般社団法人 国際エシカルライフアドバイザー協会 ht…

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新緑の季節。読書の話から。

文筆家の塩谷舞さんの新刊を読んでいます。 「人が好きなものを語る言葉」がとても好きなのですが、 その中でも塩谷さんの文章は、一番かもしれません。 1つには、美しい…

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素敵なビジネスを作りませんか?

僕は経営コンサルタントをしています。 フリーランスの方に伴奏しサポートすることもありますし、 大手企業の経営者さんと定期的にミーティングを行う仕事もあります。 一…

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エシカルについての、右往左往。

縁があって、「エシカル消費」について学んでいます。 「エシカル」。 辞書を引くと「倫理的な」という意味の言葉のようで、一般的には、環境や、グローバルブランドの下請…

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言葉にするのは、おもしろい。

「言語化」の大切さは、もう多くの人が感じていることだと思います。 僕がそのおもしろさを意識したのは、大学生の頃でした。 たまたま授業で履修した芸術論で、梅本洋一…

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映画「PERFECT DAYS」を観てきました。

もう映画館では、見ることはできないかもしれない。 そう思っていたヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」を、映画館で見ることができました。 ヴェンダースを映画館…

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やさしい、日本語

昨日は小野小町や柿本人麻呂、和泉式部の命日で「精霊の日(しょうりょうのひ)」だったそうです。 Xでフォローしている暦生活さんのおかげで、初めて知りました。 万葉集に…

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ものごとの裏側には、物語がある。

義理の祖父は、絵に描いたような立身出世をした方だったそうです。 山形の田舎で学校の教師をしていたけれど、 一念発起したのでしょうか、 東京に出て官僚になります。 …

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「ぴあ」の思い出と、おいしいポン酢。

今日は休日。朝2時間ほど、近所のお気に入りのカフェに行った後は予定もなく、ゆっくり過ごしています。 「どこかにでかけようかな」 と思った時に、「どこに行こうか」に…

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植物と植物がつながりあっているならば、どんな経営ができるだろう。

先日、事務所に来たクライアントさんが、 席に着いてすぐ 「きれいな緑ですね!」といいました。 「昔は、森の植物がいいと思ってました。 街路樹とか、人が調整をした植物と距離があったんです。 でもあるとき、道を歩いていて、『街路樹も土にうわっているんだ。 大きな存在と繋がっているんだ』と思ってから、見方が変わりました。 いまは、どの植物も好きです」 とても素敵な、見方の変化だと思いませんか? 以前、黒川温泉の本を読んだ時に、「自然の雑木林には、特別な癒しがある」と書かれて

聴けることで、仕事はうまくいく。

わざわざ小難しく書く必要はないんですが、 こういう書き方したくなることがあります。 コミュニケーションの学派には2種類あります。 A「自分の意見を認めさせたら成功」 B 「どうせ伝わらないだろうと不安を感じて、相手が意見を封じてしまったら失敗」 たとえば上司が部下にアドバイスをする。 部下は「はい」と言うけれど心許ない。 この時Aの学派は、「さらに部下に説明して、意見を通そうとする」。 Bは、「部下の真意を知る機会だと感じて、相手の話を聴こうとする」(相手が違和感を封じ

夏休みで海水浴。

夏休みで、海に行きました。 小学6年生の娘が、幼い頃から海が好きで、 夏になるたびに、どこかの海を訪れます。 いつも違う海に行きますが、 海へ行くたび、 1年分大きくなっている娘の大きさを実感できて、 嬉しさと、寂しさを感じます。 今朝、砂浜に着くと 3歳くらいの女の子が お父さんに抱かれて海に入っていました。 波がこわくて大声で泣いていました。 ああそうだ。娘も最初、泣いていた。 怖くてそのあと1人で砂浜を歩いて、 遠目に海に浮かぶ僕を見ていた。 そのうちだんだん波

自分のビジネスと向き合えないなんて。

様々な経営者さんとお付き合いしていて思うのは、(特にお付き合いを始めた最初) 「向き合い下手」だなということです。 本をよく読んで、 セミナーにも参加し、 勉強家。 でも、そのことではなくて、 自分の考えや自分のビジネスに留まって、 理解を深め、よく感じるというのが苦手です。 イメージとしては、小さな「流れるプール」の中にいて、流れながら、関心事を次々変えていくようなイメージです。 小さな輪になっていて、「同じこと」をぐるぐるずっと思い続けるのが特徴でしょうか。 関わり

その会社のコアを見つける。

僕は経営コンサルタントで、 いろいろな業界の、いろいろな大きさのクライアントさんをサポートする時、とても集中して「そのビジネスのコアにあたるもの」を理解しようとします。きっとあなたがビジネスを前に進めるときにも、それは役に立つでしょう。 この話は例えば、過去低迷した「レゴ」が 復活したストーリーを伝えると、 わかりやすいかもしれません。 レゴは長く子供たちの創造性を育む玩具として、 世界中の子供に親しまれてきました。 けれどパテントが切れてしまって、窮地に陥ります。

経営者さんの、意識の変容で起こること。

一昨年変容にとりくみ変化が現れた経営者さんと、 先日確認した最近の変化。 ◯イライラすることはあるけど、ここのところまったく怒ってない。(まだ未熟だとおっしゃるが、変わった。) ◯いつもスタッフがよく話しかけてくる。 ◯スタッフがよく相談してくる。 給与のこととか一般には話しづらいことも、ふつうに。 ◯突拍子もない相談も、前は「バカなこと言って」と思ったけど、今は「どうしたら実現してあげられるだろう」と素直に受け取ってる自分がいる。 ◯経営の楽しさが変わってきた。まえはジェ

ティール組織に移行するとして。

「ティール組織」「自立分散型組織」 勉強家の方の界隈で、流行っているように思います。 「スタッフさんが自ら考え、自分たちの経営方針を決めていくような組織の形」と言うと、 その特徴の多くを取りこぼしてしまっているかもしれませんが、多くの方が求めているのは、こんな特徴なのではないかと思います。 僕は2007年に独立をしてから、マーケティングやセールスの支援も、組織づくりの支援もしてきました。その中で「マネージャーを廃止して、対話しながら物事を決める組織」づくりをしてきたことも

国際エシカル ライフ アドバイザー協会に参画。

この度、「一般社団法人 国際エシカルライフ アドバイザー協会」に理事として参画させていただくことになりました。 一般社団法人 国際エシカルライフアドバイザー協会 https://ethicallife-advisors.org/ 僕たちの暮らしは「誰かの仕事」に囲まれています。 当たり前のようだけれど、夏涼しく、冬暖かい家。 家の中で料理もできて、ロボットが掃除もしてくれる。 そのおかげでやりたい仕事に集中できて、人にも喜んでもらえます。 でもそれは、「生産と消費の連続

新緑の季節。読書の話から。

文筆家の塩谷舞さんの新刊を読んでいます。 「人が好きなものを語る言葉」がとても好きなのですが、 その中でも塩谷さんの文章は、一番かもしれません。 1つには、美しいものや古いものを好む塩谷さんの興味や視線に共感できるからで、それから、物事を細かく書きとらえる彼女の筆致に触れているのが好きだからです。読んでいて心地いいと感じます。 そして、誰かの「好き」に触れていると、自分の好きを振り返る時間を持ちたくなります。 桜の季節が終わろうとしている今の時期だからか、 いま僕の目に留

固定された記事

素敵なビジネスを作りませんか?

僕は経営コンサルタントをしています。 フリーランスの方に伴奏しサポートすることもありますし、 大手企業の経営者さんと定期的にミーティングを行う仕事もあります。 一緒に「ブランディング」や「組織開発」のプロジェクトを進めることもある。 でも、大切にしているのは「素敵なビジネス」をつくること。 いま、そのための方法を整理しているところでs。 その「素敵なビジネスって何?」の話を、今日はします。経営している人、起業してビジネスを作りたい人には役立つのではないかと思います。 こ

エシカルについての、右往左往。

縁があって、「エシカル消費」について学んでいます。 「エシカル」。 辞書を引くと「倫理的な」という意味の言葉のようで、一般的には、環境や、グローバルブランドの下請けをする「途上国での労働環境」に配慮した消費活動(つまり、買い物)をすることをさします。 ── コロナが流行して世界中の経済活動がストップしたときに、 僕が一番驚いたのは、インドのガンジス川が澄んだことでした。 沢木耕太郎さんの「深夜特急」や、遠藤修作さんの「深い川」を読んでから、ずっと「いつ行こうかな」と思っ

言葉にするのは、おもしろい。

「言語化」の大切さは、もう多くの人が感じていることだと思います。 僕がそのおもしろさを意識したのは、大学生の頃でした。 たまたま授業で履修した芸術論で、梅本洋一さんという映画批評家と出会います。 とてもクセの強い方で、 彼は「批評家の仕事は、映画をいい、悪い、おもしろい、おもしろくないと感想を言うことではない。新しく生まれた映画の、それが何なのかまだ誰もわからないものに言葉を与え、わかるようにすることだ」といいました。 実際に彼は、当時世界で一番多くの「無名の映画監督」

映画「PERFECT DAYS」を観てきました。

もう映画館では、見ることはできないかもしれない。 そう思っていたヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」を、映画館で見ることができました。 ヴェンダースを映画館で見たのは人生二度目。「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」以来です。 「ブエナ・ビスタ」を見た時、あまりに良かったので、ヴェンダースに興味を持ち、ヴェンダースについて書かれた文章をいろいろ読みました。「パリ、テキサス」や「ベルリン、天使の詩」といった代表作を見たのも、この頃です。 あのとき読んだ文章のう

やさしい、日本語

昨日は小野小町や柿本人麻呂、和泉式部の命日で「精霊の日(しょうりょうのひ)」だったそうです。 Xでフォローしている暦生活さんのおかげで、初めて知りました。 万葉集に歌が収められている方々です。 万葉集は昔から好きで、 娘の名前も、万葉集を読みながら、 「いい音だな」と思った言葉からつけています。 とてもたくさんの歌が収められているので、 意識しないとすっと読み進めてしまいますが、 ある人が好きだと言ってくださったおかげで 「いいな」と思った歌があります。 田子の浦ゆ 

ものごとの裏側には、物語がある。

義理の祖父は、絵に描いたような立身出世をした方だったそうです。 山形の田舎で学校の教師をしていたけれど、 一念発起したのでしょうか、 東京に出て官僚になります。 戦前のこと、通信手段もままならない中で、遠方から1人上京し長年そこで勤め上げた話は、素直に「すごいな」と思います。僕がお会いした頃にはもうおじいちゃんで、とても優しい方だったので、その強さに驚きも感じます。 うちのお雛様は、そのおじいちゃんの代に揃えていったものです。 最初はお金がなくて、お代理様とお雛様だけ。1

「ぴあ」の思い出と、おいしいポン酢。

今日は休日。朝2時間ほど、近所のお気に入りのカフェに行った後は予定もなく、ゆっくり過ごしています。 「どこかにでかけようかな」 と思った時に、「どこに行こうか」に逡巡して、ふと気づきました。 こんな時、大学生の頃は「ぴあ」をみていたな。 「ぴあ」の雑誌版がなくなって幾星霜。 もう知らない人もいると思います。 さまざまな映画や芝居やイベントの情報が掲載されて、 週に1回発刊されていた雑誌。 広告ではあるけれど、 一番小さな広告枠は無料で掲載できるから、 小劇団や小さなイベ