吉井りょうすけ

経営コンサルタント。想いや感性を大切に生かした、「素敵なビジネス」をつくるのがライフワ…

吉井りょうすけ

経営コンサルタント。想いや感性を大切に生かした、「素敵なビジネス」をつくるのがライフワーク。大企業からフリーランスまで、さまざまな規模のビジネスをサポート。

マガジン

  • 日記やエッセイのようなもの。

    経営やビジネスに限らず、日々気づいたことを綴ります。

  • 考えることで、素敵なビジネスをつくる。いい経営ができる。

    この世界にある、素敵なビジネスの話を書きます。 当たり前な、いわゆる「ビジネス」の枠をこえて、素敵なビジネスを作りませんか?

  • 「ことば」の話。

    僕は言葉が好きで、言葉について感じたり考えたりする時間を持つことがあります。それで気がついたことを書いていきます。仕事に関する言葉の話も、きっと書くと思います。

  • 経営者のための意識の変容。

    素敵なビジネスを作るとき、経営者の意識の変容が役立ちます。 ただ「やさしい」「いいことしている」ではなくて、心の中の葛藤を受容しませんか。

記事一覧

固定された記事

素敵なビジネスを作りませんか?

僕は経営コンサルタントをしています。 フリーランスの方に伴奏しサポートすることもありますし、 大手企業の経営者さんと定期的にミーティングを行う仕事もあります。 一…

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新緑の季節。読書の話から。

文筆家の塩谷舞さんの新刊を読んでいます。 「人が好きなものを語る言葉」がとても好きなのですが、 その中でも塩谷さんの文章は、一番かもしれません。 1つには、美しい…

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エシカルについての、右往左往。

縁があって、「エシカル消費」について学んでいます。 「エシカル」。 辞書を引くと「倫理的な」という意味の言葉のようで、一般的には、環境や、グローバルブランドの下請…

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言葉にするのは、おもしろい。

「言語化」の大切さは、もう多くの人が感じていることだと思います。 僕がそのおもしろさを意識したのは、大学生の頃でした。 たまたま授業で履修した芸術論で、梅本洋一…

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映画「PERFECT DAYS」を観てきました。

もう映画館では、見ることはできないかもしれない。 そう思っていたヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」を、映画館で見ることができました。 ヴェンダースを映画館…

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やさしい、日本語

昨日は小野小町や柿本人麻呂、和泉式部の命日で「精霊の日(しょうりょうのひ)」だったそうです。 Xでフォローしている暦生活さんのおかげで、初めて知りました。 万葉集に…

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ものごとの裏側には、物語がある。

義理の祖父は、絵に描いたような立身出世をした方だったそうです。 山形の田舎で学校の教師をしていたけれど、 一念発起したのでしょうか、 東京に出て官僚になります。 …

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「ぴあ」の思い出と、おいしいポン酢。

今日は休日。朝2時間ほど、近所のお気に入りのカフェに行った後は予定もなく、ゆっくり過ごしています。 「どこかにでかけようかな」 と思った時に、「どこに行こうか」に…

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組織が、よくなってきた。

おはようございます。 今日の東京はいい天気で、気持ちのいい空気が広がっています。 先日お会いしたクライアントさんは、 組織づくりに苦労されてきたのですが、 ここ1…

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日本のことばのおもしろさ。

僕は日本語が好きです。 日本語の「音」が好きで、言葉について色々学んでいたことがあります。 娘2人の名前は万葉集をひらいて、音のいい言葉を選びました。 「あ」「い…

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パンとカフェのお店。

今朝はじめての「パンとカフェのお店」にいきました。 お店の中はスッキリしていて、 うまい具合にコストを抑えるように木をつかいながら、 でも要所要所で工夫を凝らし、…

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対話のススメ(聴くことに比重をおいた対話へ)

先日あるコーチングのコーチの方が「私はこれまで、700時間コーチをしてきました」と自分のことを宣伝していました。それをみて「すごいなー」と思うのと同時に、「自分は…

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自分にとって大切なものは、自分で守る。

先日SNSを見ていて、流れてきた投稿の中に「バグダッド・カフェ」の文字を見つけた。 大学生の頃に2度3度と見た、思い出の映画。 何度も見るほど心奪われたのは、この…

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「耳をかたむけて聴くことで、生まれるビジネスがある。」

昨日のコンサルティングは、年に1度あるかないか、「ほとんど話を聴かずに、僕が話をすることからスタートする」時間になりました。 ビジネスにとって、とてもとても重要…

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たった1人のコンサルティング会社に、クライアントが集まるわけ

はじめまして。経営コンサルタントの吉井りょうすけです。 僕はたった1人でコンサルティング会社を経営しています。厳密には、事務などのサポートをしてくれる方がいます…

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ドアノー写真展へ

仕事と仕事の合間に時間を作って、 本日から始まる「写真家ドアノー 音楽 パリ」という写真展へいきました。(@Bunkamura) ロベール・ドアノーは、前から好きな写真家…

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素敵なビジネスを作りませんか?

僕は経営コンサルタントをしています。 フリーランスの方に伴奏しサポートすることもありますし、 大手企業の経営者さんと定期的にミーティングを行う仕事もあります。 一緒に「ブランディング」や「組織開発」のプロジェクトを進めることもある。 でも、大切にしているのは「素敵なビジネス」をつくること。 いま、そのための方法を整理しているところでs。 その「素敵なビジネスって何?」の話を、今日はします。経営している人、起業してビジネスを作りたい人には役立つのではないかと思います。 こ

新緑の季節。読書の話から。

文筆家の塩谷舞さんの新刊を読んでいます。 「人が好きなものを語る言葉」がとても好きなのですが、 その中でも塩谷さんの文章は、一番かもしれません。 1つには、美しいものや古いものを好む塩谷さんの興味や視線に共感できるからで、それから、物事を細かく書きとらえる彼女の筆致に触れているのが好きだからです。読んでいて心地いいと感じます。 そして、誰かの「好き」に触れていると、自分の好きを振り返る時間を持ちたくなります。 桜の季節が終わろうとしている今の時期だからか、 いま僕の目に留

エシカルについての、右往左往。

縁があって、「エシカル消費」について学んでいます。 「エシカル」。 辞書を引くと「倫理的な」という意味の言葉のようで、一般的には、環境や、グローバルブランドの下請けをする「途上国での労働環境」に配慮した消費活動(つまり、買い物)をすることをさします。 ── コロナが流行して世界中の経済活動がストップしたときに、 僕が一番驚いたのは、インドのガンジス川が澄んだことでした。 沢木耕太郎さんの「深夜特急」や、遠藤修作さんの「深い川」を読んでから、ずっと「いつ行こうかな」と思っ

言葉にするのは、おもしろい。

「言語化」の大切さは、もう多くの人が感じていることだと思います。 僕がそのおもしろさを意識したのは、大学生の頃でした。 たまたま授業で履修した芸術論で、梅本洋一さんという映画批評家と出会います。 とてもクセの強い方で、 彼は「批評家の仕事は、映画をいい、悪い、おもしろい、おもしろくないと感想を言うことではない。新しく生まれた映画の、それが何なのかまだ誰もわからないものに言葉を与え、わかるようにすることだ」といいました。 実際に彼は、当時世界で一番多くの「無名の映画監督」

映画「PERFECT DAYS」を観てきました。

もう映画館では、見ることはできないかもしれない。 そう思っていたヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」を、映画館で見ることができました。 ヴェンダースを映画館で見たのは人生二度目。「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」以来です。 「ブエナ・ビスタ」を見た時、あまりに良かったので、ヴェンダースに興味を持ち、ヴェンダースについて書かれた文章をいろいろ読みました。「パリ、テキサス」や「ベルリン、天使の詩」といった代表作を見たのも、この頃です。 あのとき読んだ文章のう

やさしい、日本語

昨日は小野小町や柿本人麻呂、和泉式部の命日で「精霊の日(しょうりょうのひ)」だったそうです。 Xでフォローしている暦生活さんのおかげで、初めて知りました。 万葉集に歌が収められている方々です。 万葉集は昔から好きで、 娘の名前も、万葉集を読みながら、 「いい音だな」と思った言葉からつけています。 とてもたくさんの歌が収められているので、 意識しないとすっと読み進めてしまいますが、 ある人が好きだと言ってくださったおかげで 「いいな」と思った歌があります。 田子の浦ゆ 

ものごとの裏側には、物語がある。

義理の祖父は、絵に描いたような立身出世をした方だったそうです。 山形の田舎で学校の教師をしていたけれど、 一念発起したのでしょうか、 東京に出て官僚になります。 戦前のこと、通信手段もままならない中で、遠方から1人上京し長年そこで勤め上げた話は、素直に「すごいな」と思います。僕がお会いした頃にはもうおじいちゃんで、とても優しい方だったので、その強さに驚きも感じます。 うちのお雛様は、そのおじいちゃんの代に揃えていったものです。 最初はお金がなくて、お代理様とお雛様だけ。1

「ぴあ」の思い出と、おいしいポン酢。

今日は休日。朝2時間ほど、近所のお気に入りのカフェに行った後は予定もなく、ゆっくり過ごしています。 「どこかにでかけようかな」 と思った時に、「どこに行こうか」に逡巡して、ふと気づきました。 こんな時、大学生の頃は「ぴあ」をみていたな。 「ぴあ」の雑誌版がなくなって幾星霜。 もう知らない人もいると思います。 さまざまな映画や芝居やイベントの情報が掲載されて、 週に1回発刊されていた雑誌。 広告ではあるけれど、 一番小さな広告枠は無料で掲載できるから、 小劇団や小さなイベ

組織が、よくなってきた。

おはようございます。 今日の東京はいい天気で、気持ちのいい空気が広がっています。 先日お会いしたクライアントさんは、 組織づくりに苦労されてきたのですが、 ここ1年で見違えるような組織になってきました。 とてもがんばりやの経営者さんで、 毎日仕事はがんばるし、 スタッフさんのためにもがんばります。 でも、スタッフさんの離職で痛手を負ったり、 辞めていったスタッフさんからネガティブな言葉を 浴びせられたりして、とても疲れていました。 僕はその会社のことを色々伺い理解を深

日本のことばのおもしろさ。

僕は日本語が好きです。 日本語の「音」が好きで、言葉について色々学んでいたことがあります。 娘2人の名前は万葉集をひらいて、音のいい言葉を選びました。 「あ」「い」「う」「え」「お」 日本語は、一音一音に意味があります。 その音の組み合わせで、物事を表しています。 だからか、「同じ音」の言葉には、似た性質があります。 「はじめる」端緒。 「はじっこ」先端。 「はし(橋)」あっちの端とこっちの端を繋ぐもの。 「はし(箸)」あっちの端とこっちの端を繋ぐもの。 どれも同じ音が

パンとカフェのお店。

今朝はじめての「パンとカフェのお店」にいきました。 お店の中はスッキリしていて、 うまい具合にコストを抑えるように木をつかいながら、 でも要所要所で工夫を凝らし、素敵なしつらえにしたお店です。 パンのショーケースを見たら、 とてもおいしそうな、くるみパンを発見しました。 それで、カモミールティーと、くるみパンを注文。 本と手帳をテーブルに乗せて、まずは一息。 ふーっ。 すこしのあいだゆったりとして、何もせず場になじんで、 そのあと、クライアントさんについて思考を巡らす時

対話のススメ(聴くことに比重をおいた対話へ)

先日あるコーチングのコーチの方が「私はこれまで、700時間コーチをしてきました」と自分のことを宣伝していました。それをみて「すごいなー」と思うのと同時に、「自分はどれくらいコンサルティングをしてきたのだろう?」と疑問を持ちました。 それで、計算をしてみたんです。 ◯休まないこともあるけれど、祝祭日・休日はしっかり休めたとして、 年間240日稼働したとします。 ◯あまり大袈裟にならないように、その中でも 200日、1日1回だけコンサルティングをしたことにしましょう。 1回

自分にとって大切なものは、自分で守る。

先日SNSを見ていて、流れてきた投稿の中に「バグダッド・カフェ」の文字を見つけた。 大学生の頃に2度3度と見た、思い出の映画。 何度も見るほど心奪われたのは、この映画から 「どれだけ周りにたくさんの人がいたとしても、『この人がいなければ寂しい』ということが、人生にはある」というメッセージを受けとったから。 大学生の頃の僕は、大学の講義にいくけれど、週に数回は映画館に行き、アルバイトをして、本を読みつづけていた。友人とお酒を飲んで、数ヶ月おきに海外旅行に行った。 絵に描

「耳をかたむけて聴くことで、生まれるビジネスがある。」

昨日のコンサルティングは、年に1度あるかないか、「ほとんど話を聴かずに、僕が話をすることからスタートする」時間になりました。 ビジネスにとって、とてもとても重要な「事業のポジショニング」を提案する日。ここがばちっときまると、事業は「広げる」から「広がる」にシフトチェンジします。 お相手には、ここ数ヶ月いろいろ仕事の支援をしながらクライアントさんへの理解を深めて、「この経営者さんがここでビジネスを展開すれば、事業が伸びるのでは」という事業の居場所を見つました。もちろん仮説です

たった1人のコンサルティング会社に、クライアントが集まるわけ

はじめまして。経営コンサルタントの吉井りょうすけです。 僕はたった1人でコンサルティング会社を経営しています。厳密には、事務などのサポートをしてくれる方がいますが、所属しているコンサルタントは僕1人。 普段コンサルティングに時間を使っているので、自分のマーケティングやセールスの時間はなかなかとれません。 にもかかわらず2007年に創業し、大企業の役員さんから、フリーランスの方まで幅広くサポートしながら、気がつくともう十数年、会社を経営しています。 僕が独立した時、ある新聞社

ドアノー写真展へ

仕事と仕事の合間に時間を作って、 本日から始まる「写真家ドアノー 音楽 パリ」という写真展へいきました。(@Bunkamura) ロベール・ドアノーは、前から好きな写真家です。 写真展に入ると、あまりに素敵な写真が並んでいて、すぐに涙腺がじわっとし始めました。 ほんと素敵な写真が並んでいて。 僕がドアノーをはじめてみたのは、 「ドアノーの贈りもの 田舎の結婚式」という写真集です。 ---------- 「ドアノーの贈りもの 田舎の結婚式」(Amazonへリンク) htt