素敵なビジネスを作りませんか?
僕は経営コンサルタントをしています。
フリーランスの方に伴奏しサポートすることもありますし、
大手企業の経営者さんと定期的にミーティングを行う仕事もあります。
一緒に「ブランディング」や「組織開発」のプロジェクトを進めることもある。
でも、大切にしているのは「素敵なビジネス」をつくること。
いま、そのための方法を整理しているところでs。
その「素敵なビジネスって何?」の話を、今日はします。経営している人、起業してビジネスを作りたい人には役立つのではないかと思います。
この世界ににはたくさんの会社があります。
直感的に理解してもらえそうな有名どころでいえば、ディズニーランドです。
身もふたもない言い方をすれば、千葉にある遊園地。
子供の頃連れて行ってもらったときには楽しかったけれどそこまで思い入れはなかったのですが、大学生になって改めて友人と行ったときに、とても楽しくて、幸福感に包まれて、とても好きな場所になりました。
いい会社だなと興味を持ってから、書籍を読み、雑誌や論文をとりよせ理解を深めましたが、日本にある無数の遊園地の中でも、特別に人を惹きつけ、高い収益性を誇ります。
きっとあなたから見ても、他のたくさんの遊園地と比べて、特別な、何か不思議な存在感があるのではないでしょうか。
今現在のディズニーランドを体験して、もしかすると、「昔の方が良かった」という人もいると思いますが、他の遊園地とは違う不思議な存在感があるのを実感できる方は多いと思います。
こんなふうになぜか人を惹きつけ、
特別な存在感がある会社を、素敵なビジネスと呼んでいます。
収益的には好循環にあり、
お客さんに好かれていたり、信頼を寄せられていたり、
社員さんたちを大切にケアする姿勢があるのも特徴です。
こういった「特別な存在感のあるビジネスは、普通のビジネスと何が違うのか」
「偶然生まれるものなのか、意図して作り上げることができるのか」と、調べ研究してきました。
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もう少し例を見てみましょう。
「ほぼ日」や「パタゴニア」や「くるみどコーヒー」も、僕は素敵だなと思います。
ほぼ日は、コピーライターの糸井重里さんが作った「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営している会社です。
ほぼ日刊イトイ新聞、読んだことはありますか?毎日無料で記事が更新されていて、どの記事も面白いです。時折、「この話は、ずっと忘れたくない」と思えるような言葉と出会うことも多いです。
「やさしく、つよく、おもしろく」という理念を大切にしていて、糸井さんは、「仕事ができる人がえばらない」「どうしても時間を守れない人を、時間を守れるひとが怒らない」ような、やさしさを大切にしたビジネスを作りました。そのフィロソフィーは、ほぼ日刊イトイ新聞の記事や企画のあちこちにも滲み出ていて、読んでいるとあたたかさを感じます。その暖かさに惹かれるのでしょうか。たくさんのファンのいるビジネス。変化はあれど、その理念を守りながら、2017年に上場しました。
「無料で記事を読めるサイト」はたくさんありますが、きっと多くの人にとっても、「特別な存在感のあるビジネス」の一つだと思います。
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パタゴニアは、イヴォン・シュイナードさんが作った、アウトドア・アパレル・ブランドです。
彼の半生記や経営の哲学が書かれた著書「社員をサーフィンにいかせよう」はベストセラー。この本には「サーフィン好きなのに、波のいい時にサーフィンにいかないなんて、何のために仕事をしているかわからない」と、社員さんに仕事中でもサーフィンに行くことを奨励していると書かれています。また、この会社は自然を守ることを使命と考えていて、商品企画では、少しでも自然を守ることにつながるような商品開発を進めていますし、自然保護活動をしている団体に、売上や利益の中から寄付をすることを大切にしています。
それは様々な具体的な打ち手にも現れていて、1980年代、まだまだそんなことをしている企業は多くはなかったけれど、女性が働きやすいようにと、会社に併設した託児所を作ったことなどでも知られます。本当に使いやすい商品を開発するために、世界中のアウトドアを楽しむ人たちと繋がり、商品開発に繋げる仕組みもあります。
人や自然を大切にする。「企業の存在理由」を、本当の意味で大切にしている会社と感じています。
よりよい経営をしたいと思う多くの人が学び、きっとパタゴニアを特別なビジネスとして感じているのではないかと思います。収益も高く、質の高い商品を提供するために、様々な仕組みを社内に作り上げてきたビジネスです。
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3つ目のくるみどコーヒーさんは、西国分寺にあるカフェです。
経営者の影山知明さんは、「収益や効率性のために、全てを手段として考えるビジネスの常識はおかしい」と、ゆっくり丁寧に一つ一つの仕事を大切にする、いい仕事をすることを大切にしているそうです。でもそれが、「急がば回れ」でいい会社を作るコツではないかという哲学です。社員さんを大切にしていて、社員さんが「やりたい」と思うことを、一緒に実現するような組織づくりもしています。
僕はくるみどコーヒーから1時間弱ほど離れたところに住んでいますが、時間を見つけては、くるみどコーヒーに行って、ゆったりした時間をすごします。一杯のコーヒーを飲むために、1時間かけて移動するのは、我ながら不思議ですが、くるみどコーヒーでしか味わえない時間の流れが好きで、定期的に通います。
今あげた会社には、「人を惹きつけ好循環にある」「組織を、人を大切にする」「経営者の良心、ポジティブな感性を形にする」「効率を、ちゃんと大切にする。収益をあげる」などの共通点があります。そういうことの積み重ねで不思議な存在感が生まれてくる。
いまこれらの例を挙げたのは、「ネットで展開しているビジネスも、リアルな商品を扱っているビジネスにも特別なビジネスはある」ことや、「新しい企業も、古くからある企業にも」「カフェのような地域に根ざしたビジネスにも、グローバル企業にも」そういうビジネスはあることを伝えたいからです。
素敵なビジネスは、市場の中で独特の存在感を放って、まるで光っているように思います。僕は「それがなぜ存在感があるのかわからないけれど、そういう企業に惹かれる」と思って、長い間研究をしてきました。誰にも頼まれないのに研究してきたので、まさに「ライフワーク」なのだと思います。
クライアントさんと、ここで得られた知見について対話をし、一緒に考え打ち手を打ってきながら、ある時、気がつきました。僕がこの世界に提供したいのは、「素敵なビジネス」のようなビジネスを増やしていくことだと。本当に「高い収益」「人に喜ばれる好循環」「組織の人を大切にする」といった「ひとが、大切にしたい良心」を本当に形にしながら、一見非効率に見えても、実は効率的な素晴らしいビジネスを作るサポートがしたいと企業を支援しています。
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こういう事業を作るのは、1社1社、一人一人の経営者さんと向き合いながら、考え方を生み出しながら前に進む作業です。
経営ですから、商品開発も、組織づくりも、その他様々な仕組みづくりについて一緒に考えます。とてもテクニカルに、具体的に考えます。そして、経営者さんの考え方を変容することも大切です。
もしも、すてきな事業作りに興味を持ってくださる方がいたら、ぜひ、関わらせてください。
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