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「ぴあ」の思い出と、おいしいポン酢。

今日は休日。朝2時間ほど、近所のお気に入りのカフェに行った後は予定もなく、ゆっくり過ごしています。
「どこかにでかけようかな」
と思った時に、「どこに行こうか」に逡巡して、ふと気づきました。

こんな時、大学生の頃は「ぴあ」をみていたな。

「ぴあ」の雑誌版がなくなって幾星霜。
もう知らない人もいると思います。
さまざまな映画や芝居やイベントの情報が掲載されて、
週に1回発刊されていた雑誌。

広告ではあるけれど、
一番小さな広告枠は無料で掲載できるから、
小劇団や小さなイベントまで載っていました。

大学生の頃は毎週買って、
ぴあがなけれ出会えなかったいろいろなイベントに行きました。

どこかの大学教授が作った謎の(ひどい)映画とか(あんなひどい映画で裸になる女性の俳優がかわいそうだと思った)、
フィリップ・キャンデロロのアイススケートショーとか(これは最高)、
アッバス・キアロスタミ監督の映画も、ナンニ・モレッティ監督の映画も、ぴあがなければ見ませんでした。

ネットもありがたいです。
けれどそこには「画面に掲載した情報」しかなくて、検索するから「目的のもの」しか見つからなくて。進めてこられても、結局、今の僕の嗜好性似合わせたもので、その「外側」はありません。
そうではなくて、雑誌をパラパラ見ながら、偶然見つけたい。
そして、「すごいひどいこの作品」とか思いたい。


たまに思い返すだけですが、もうずっと、そう思ってます。
採算合わないんだろうな。毎週じゃなくて、年に1回でもいい。
その期間だけでも、見るはずのなかった芝居やイベントに触れたい。
ふとそんなことを思いました。自分の思考や体を離れた「偶然」に出会うことは、コン世界に生きる醍醐味の一つですもん。

上に載せた写真は、最近いただいたポン酢です。
「湘南ゴールドポン酢」。
とてもおいしくて、ネットで買おうと思ったら、どこにもありませんでした。残念。


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