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04 【読了本まとめ3】 - 小さな会社のPR戦略 -
今回は元テレビ東京ディレクター、現中小企業診断士の下矢一良さんが
2019年に出版された、「小さな会社のPR戦略」をまとめていきます。
この投稿でわかる事:読了目安 8分
1 本の概要、どんな方にオススメか
2 本を読んだ所感、気づき
3 知らなかった、為になった知識
今回から少しテイストを変えて書いてみたいと思います。試行錯誤中。
1 本の概要、どんな方にオススメか
この本は、比較的事業規模が小さく、知名度もそう高くない、
いわゆる中小企業と呼ばれる企業が、どのような手法をとれば
メディアの記事や報道ネタとして扱ってもらいやすくなるかを
主にテレビディレクターの視点から書かれている本です。
「ワールドビジネスサテライト」や「ガイアの夜明け」のような、
主にテレビの報道番組に取り上げられる企業に共通している
「ストーリー」とは何か、どういう要素が含まれているか、
またネタとして取り上げてもらう為にプレスリリースや自社サイトに
どのような要素を入れれば良いか、具体例も交えて書かれています。
この本は以下のような方にオススメです。
PR業務に携わっている方(事業会社、 PR会社問わず)
報道枠で自社を取り上げてもらいたいが、
その方法がわからない経営者の方テレビに限らず、報道の業務をされている方
(下矢さんの報道に対する想いは非常に参考になると思います)
2 本を読んだ所感、気づき
メディアや経営者、PR会社など、様々な立場からPRという仕事が
どのように見えているのか、少しでも多角的な視点で考えられる方が
仕事のアプトプット向上につながるかもしれないと思い、
今回はメディア視点からの本を選びました。
前々回はPR会社目線、前回は経営層目線と、
報道される立場から書かれた本を読んできましたが、
今回はメディア目線、報道する立場から書かれた本で視点が新鮮でした。
メディアの方と仕事する際にはこういうところを観ているんだなとか、
こういうところに気をつけて自分もPR業務をしたいなと思いました。
以前「PRはストーリーが大事」とよく言われたことがありましたが、
その意味がよく理解できましたような気がします。
・報道する人は、観た人に世の中の変化をいち早く届けることに加え、
観た人が共感でき、ポジティブな気持ちになれるものを作ろうとしている
共感できない、ポジティブになれない事はあまり報道しない傾向にある
・視聴者含め、報道する人もその分野の専門家ではないので
商品・サービス自体がいかに優れているかは理解できず、共感できない
・商品・サービスはわからないが、誰がどういう想いでそれを作ったか、
困難だったことをどう乗り越えたかは理解でき、共感できる
報道する人はそのストーリーを報道したいと思う
「モノを報道するのではなく、ヒトを報道する」
「ストーリーの主人公はヒト」という考え方は非常に勉強になりました。
3 知らなかった、為になった知識
この本を読んで自分が参考になった情報や、知識を記載します。
<報道について>
・報道とは世の中の変化の兆しを真っ先に捉える、伝えること、
広がりようがないことは伝えない
・視聴者との結びつきがないと興味を持ってもらえない
(Ex. アメリカ中国韓国北朝鮮以外の海外ニュースは
自分との結びつきが薄いので、あまり取り上げられない)
・テレビの報道に出るだけで広告費換算3000万と言われる
・テレビで報道要素は主に3要素
1大企業の話 大企業の決算=その業界全体や日本経済を象徴する事なので
2今どきの話 IoTとか最近の政策など
3ストーリーがある話 報道において重要な「変化の兆し」
を伝えられるストーリーは取り上げられる
・大手が報道番組出る時は必ず意図がある(Ex. ブランドイメージ刷新など)
大手は常にメディアから取材依頼がくるから企業側が選んで対応できる
<ストーリーについて>
・弱者が強者に挑む ストーリーはみんな好き(Ex. スターウォーズ、鬼滅)
・ストーリーを取り上げるときに重要な3要素
1 社会軸
みんなが思ってる問題など。問題に対し一番に取り組んでいるかが重要
共感を生むために取り組みに対する想いとロジカルはバランスよく、
世の中共通の価値観に訴えかけること
(別れる価値観は公平性中立性を損なうので報道できない)
2 社長軸
世の中の問題と近い要素が出発点にある社長の生き方、指針。
みてる人が共感できる想いや、社長のストーリーのゴールが
ビジネスのゴールと直結していることが大切
3 組織軸
社長ではなく従業員達に焦点が当てられた内容。
ストーリーはあくまで視聴者と同じ従業員目線、
経営者目線になると共感できない
この3要素は働くすべての人が関わっている事なので共感しやすい
<プレスリリースについて>
・ プレスリリースは、ディレクターの電話の事前取材を呼び込むもの
プレスリリースは最低限の情報のみ、映画で言うところの予告編、
自社サイトが映画の本編
・ タイトルには事実と、掘ったら面白い内容が出てきそうな文言を入れる
(Ex.若手社員が企画したやる気を高める制度で、離職率0を実現)
・今回の内容に取り組むまでの背景を、文書に盛り込む
<自社サイトについて>
・社長のストーリーは載せる(報道側が取り扱えそうなネタを書いておく)
・インタビューを長く使いやすいように写真を多くのせる
(30秒以上のインタビューは視聴者はみないので写真を挟む)
・「挑戦者の立場を失わない」SNSの使い方は大切
(成功しました、金持ちアピールをすると共感が得られなくなる)
オウンドメディアは一貫性保つ事でストーリーがブレない
今回少し書き方を変えましたが、
振り返って使えそうな知識を引き出し的に残しておくのは
非常に良いなと思ったので、引き続き書いていきたいと思います。
私見もかなり含まれてますので、「私はここはこのように解釈しました」
「ここはこうなんじゃないか」などご意見いただけたら
すごく勉強になります。ぜひお願いします。
2022.3.16
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