合計5年の不妊治療と仕事の両立経験から、友人に伝えたアドバイス
私は顕微受精で2人の子供を妊娠・出産しています。
1人目は3年、2人目は2年、合計5年の不妊治療期間でした。
私が不妊治療をしたことを隠していないからなのか、不妊治療しようかなと悩む人から相談をうける機会が多いです。
つい先日も、共働きしている友人から相談を受けました。
治療に踏み切るタイミングに迷う。
仕事との両立ってできるの?
職場に内緒にしたいけど・・・
わかる~!
うんうんと聞きながら、当時の気持ちがよみがえる。
幸せなことに私は2人の子供に恵まれましたが、治療中の夫婦喧嘩はしょっちゅうだったし、病院の選び方で失敗もしたし、仕事との両立にも大苦戦、治療結果がうまくいかず、半泣きながら帰宅したことも多々あった身です。
不妊治療のやり方は本当に人それぞれなので、必ずコレがいいよというアドバイスはできないのですが、友人には”共働きでの不妊治療”という観点で、私の経験から学んだことをアドバイスさせていただきました。
そのことについて、noteでもシェアしたいなと思いす。
病院選びで大失敗。仕事と両立するなら「会社近く」一択!
初めて不妊治療の門を叩くとき、不妊治療期間がどれぐらいなるのかはもちろん分かりません。私の場合、「まだ20代だし、生理も順調だし、母親は子供を3人も産んでいるし(親の妊娠歴は関係ない)大丈夫だろ!」と思い込んでいました。すぐに通院は卒業できると思っていたんですよね。
そのため、初めての病院選びは自宅近くを選択。
「土日に通院があっても、自宅近くなら遊ぶ時間も確保できそうだし。平日の通院は残業せずに帰ったら間に合うか」
しかしこの考えが甘かったことに、治療開始後すぐに気づきます。
もちろん通院回数は人によりけりです。でも、長期戦になることも視野にいれて、フルリモートでない限りは会社に近い病院を選ぶことを強くおすすめします。
また、オフィス街の病院だとなおベスト。
私は住宅街にある病院とオフィス街の病院、どちらも通ったことがありますが、オフィス街の病院の方が、働きながら通院している人の都合になるべく配慮する形で運営がされていました。
(勤務中に中抜けしていることを伝えるとなるべく急いでくれる、両立の相談に乗ってくれるなど)
産まない場合のキャリアも考えておく
考えたくもないことですが、子供を持たない場合のキャリアについては考えておいた方がベターだと思います。とは言え、私も治療を始めて2年ぐらいは、全く考えていませんでした。
徐々に両立疲れが溜まってきたとき、看護師さんに「退職しようかな」と弱音をこぼしたことがあるんです。そしたら看護師さんは即答で、
「通院しても100%妊娠するとは断言できないから仕事は続けた方がいい。子供がいない人生も考えてた方が良いですよ。」と。
子供をつくるために病院に通っているので、「もし子供ができなかったら」なんて考えたくもないけれど、看護師さんからのアドバイスにはっとされられ、そこから子供がいない場合の人生も考えるようになりました。
治療以外の負荷をなるべく減らすために
厄介だと私が感じるのは、不妊治療は夫婦の問題なのに通院回数が多くなるのは妻側だということ。そのため、私の場合は通常運転で仕事ができる夫にイライラすることも多々でした。
喧嘩が増えすぎてこれはマズイなとなってからは、通院後にスタバで休憩したり、好きなご飯を食べて帰るなど、通院へのご褒美を自分にあげるようにしていました。
ただでさえ費用がかさむ不妊治療ですが、ご褒美代は必要経費と思って割り切ることをおすすめします。(保険適用になったことは治療をする上で良い動きですよね)
また、治療について職場に言うのか言わないのか、というのも悩むところです。私の場合、1人目は誰にも言わない、2人目は上司だけ伝えるという方法を取りました。(出産後は、秘密にしていない)
今や体外受精で出産するのは18人に1人。共働きは、専業主婦世帯より多いので、治療との両立に悩む人は多いはず。
少しでも、これから治療をしようと思っている人、治療継続中の方の少しでもお役に立てたら嬉しいです。
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