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福井県から学ぶ、大人の修学旅行レポート|千年未来工藝祭スタディツアー

ものづくりのまち越前市で開催されたクラフトマーケット、千年未来工藝祭2023。今回はこのイベントに、『チームもの文』として参加させていただきました。

(書き手:寺本紙器株式会社 中川友美)


千年未来工藝祭チームに参加したきっかけ

普段私は段ボール製造会社で印刷機とサンプルカット機を担当しており、農家さんのオリジナルの贈答箱を製造したり、航空会社のpeachさんの段ボールでチェックイン機を製造したり、地域の祭りである、「くどやま芸術際」では作家さんの展示アートの製作に参加させていただいたりと、お客様と一緒に一からものづくりができるという、ワクワクする仕事を日々させていただいてます。
もともとクラフトマーケットや建造物が好きで、以前より“千年未来工藝祭”の什器や空間デザイン・ブランディングなどに興味がありました。今回の3日間で、タケフナイフビレッジとレンズパークの見学もさせていただけるということだったので、参加できる事がとても楽しみでした。

千年未来工藝祭”は1500年前から現代まで脈々と続く工芸の集積地「越前市」で、全国各地の職人と共に、工芸・クラフト・ワークショップ等を通じて地域を越え、手と手を取り合い、手仕事の魅力と素晴らしさを千年先の未来へ継承していくことを目指し開催されています。
今回そんな素敵な空間で、色々な「もの」を見て、触って、手仕事の魅力を実際に感じながら、和歌山ものづくり文化祭の宣伝の一環として『チームもの文』の皆さんと一丸となり魅力をたくさんPRしてきました。

和歌山の他産業を知るきっかけに


参加にあたっては、約2か月前からミーティングを重ね、様々な産業の方々と和歌山の魅力をどう発信するか、どんなワークショップを行うかなどを話し合いました。その結果、個々の技術をかけあわせ今回のワークショップが実現できました。
ニット繊維で日本トップクラスのシェアを誇る和歌山。その上質な生地で縫製されたTシャツやハンカチを用意し、そこに“和歌山ものづくり文化祭”のロゴをシルクスクリーンでプリント体験していただくことになったのですが、そのインクの中にも和歌山の企業のすごい技術が仕掛けられており、なんと“和歌山のヒノキとみかん”の香りをマイクロカプセルに閉じ込め、こするとカプセルから香りがはじけ出すと言う、和歌山づくしの製品ができるというワークショップでした。

他産業の方々と“和歌山ものづくり文化祭ブース”の運営を行っていく中で、ずっと和歌山に住んでいるにもかかわらず、知らなかった産業の歴史や技術・魅力をたくさん教えていただき、和歌山の企業の皆さんの志や温かみを改めて実感し、またその想いや技術をワークショップ体験に立ち寄っていただいたお客様へたくさんお伝えする事ができました。

1日目の反省を活かし翌日の戦略や目標をチームでシェアし、2日目にその目標が達成できた時はとても嬉しかったです。皆さんの持ち味、魅力が集約された2日間で、とても実り多き良い経験をさせていただきました。皆さん本当にありがとうございました。
今回のブース運営から学んだ事を今後の仕事でも活かし、また和歌山で楽しみながら日々頑張ります。 

千年未来工藝祭の魅力

若手職人が集まり自らのアイデアで製作した作品が並ぶ『若手職人チャレンジ』ブースがとても魅力的で、古くから伝わる伝統工芸に新しい視点から生み出すクリエイティブな作品に引き込まれました。タンスの引出しの取っ手部分に使われる金具をアクセサリーにするなど、若いアイデアならではの物もあり、日本の伝統に新しい風を起こしてくれそうで、持続可能な将来が垣間見れて嬉しく思いました。

センミラの前日は、大人の修学旅行!

今回の旅は初めての「和歌山ものづくり文化祭」での遠征ということで、スタディツアーとしてタケフナイフビレッジとレンズパークにも行ってきました。
ということで、ここからは2つの施設の見学のようすもお伝えします。

タケフナイフビレッジの見学について

8社の刃物会社が共同工房という形で設備などを共有しているという事実にまず驚きました。また、会社の垣根を超えて職人同士の技術力やアイデアを結集させることが日常的に実現可能であるということにも感銘を受けました。

確かに共同工房にすることで、各社の初期投資などの経済的負担を減らすこともできるし、職人さんが独立しやすい仕組みとなっているということで、職人さん達や、小規模企業の新しい枠組みのひとつとして、とても魅力的だと感じました。
工場見学では、見学を想定した施設の作りになっていて、鍛冶の様子を見ることができたりと、一般の人達にも身近に感じてもらえるので、閉じた世界で終わらせない為にもとても大事なことだと思いました。

レンズパークの見学ついて

『目を守る』をテーマにした観光産業施設で、メガネの知識を楽しく学びながら自分の目に合ったレンズ選びなど、色々教えていただきました。
カフェも併設されており誰でも気軽に立ち寄りやすく、建物のデザインもとても目のひく素敵な外観でした。若手の女性建築家が設計された空間は、内装も吹き抜けが印象的でたくさんの想いとアイデアがつまっており、ついつい長居したくなる施設でした。

また、同店の開店にあたっては中小企業庁の事業再構築補助金を活用したとのことで、コンセプトからインテリアの隅々までしっかりと練られており、地元の小学生を招待しワークショップを体験してもらうなど、観光目的だけではなく一般の人達に地元企業をよく知ってもらい、親しみを持ってもらうということを念頭に置いた形で実現させていることに、レンズパークさんの地域への愛も感じとることができました。

千年未来工藝祭
日程 2023/8/26(土) 〜 2023/8/27(日)
場所 越前市アイシンスポーツアリーナ(福井県越前市高瀬2-8-23)
公式HP https://craft1000mirai.jp/

タケフナイフビレッジ
所在地 福井県越前市余川町22−91
HP https://www.takefu-knifevillage.jp/

レンズパーク
所在地 福井県鯖江市丸山町1丁目3−31
HP https://lens-park.com/

書き手
中川友美 寺本紙器株式会社
<2015年、橋本市にある段ボールメーカーである寺本紙器株式会社に入社。入社後は、営業・現場などを経験し、現在は開発部のリーダーとして、様々なデザインに携わり、段ボールという枠を超えて仕事をしています。ちなみに得意料理はたこ焼きです!


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