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学生の立場だからこそ、子どもたちと職人を繋げる架け橋になりたい|和歌山大学教育学部 山東華さん

和歌山ものづくり文化祭のテーマは、「ものづくりの未来を創る、体験と学び」。
この「体験と学び」の主語は、当日の来場者だけではありません。参加企業、そしてもの文に関わるすべての人がそれぞれの体験と学びを得る事が、ものづくりの未来に繋がります。
そんなもの文では、イベントを通じてものづくり企業と関わっていただけるミラスタ(=ものづくりの未来を創る学生スタッフ)を募集しています。

ミラスタとは・・・単にイベント運営のボランティアではなく、もの文参加企業といっしょに各社の一員としてブースの運営に参加する学生スタッフ。職人の近くでその技に触れ、学びながら体験に参加いただけます。和歌山県の地域体験マッチングアプリ「わかやまCREW」を通じて募集しています。

今回は、『和歌山ものづくり文化祭2023』に先駆けて開催されるスピンオフイベント『なつやすみファクトリー』で、有限会社岩橋シートワークさんのブースに参加する山東華さん(和歌山大学教育学部3年生)にインタビューをしました。 

(聞き手:和歌山ものづくり文化祭 事務局 山門振一郎)

山東さん(中央)と岩橋シートワークの皆さん

参加のきっかけは、昨年届いた大学からのメール

― 和歌山ものづくり文化祭を知ったきっかけを教えてください。

昨年、大学からボランティア募集の案内メールがありました。その中で11月の「和歌山ものづくり文化祭」の募集を知り、応募しました。
なので、実はもの文スタッフに参加するのは今回の「なつやすみファクトリー」が初めてではなく、「もの文2022」からのリピート参加ということになります。

― 和歌山ものづくり文化祭2022では、どんなお手伝いをされたのでしょうか。

海南市で漆器製造をされている町宗工芸さんのブースに参加しました。
シルクスクリーンで曲げわっぱに絵付けをするワークショップだったのですが、私はお客さんに早く作品を持ち帰っていただくために、ドライヤーを使ってインクを乾かしてサポートをしました。 

― 体験の中で良かったことや嬉しかったことはありましたか。

もの文2022では、町宗工芸の一員として参加いただきました。(写真左:山東華さん)

お客さんも「結構すぐ乾くんやね」と言ってくれて…、実際に喜んだり驚いたりする様子を見られたのが良かったです。
「自分も町宗工芸さんの役に立って、仕事をしてるんやなぁ」って実感できて嬉しかったです。
ブースには町宗工芸さんが塗られた漆器も展示してありました。たくさんのお客さんが見に来てくれて、「漆器って良いなぁ」と思いました。

― 昨年の「もの文」のことは友達や家族の方と話されましたか。

「楽しかった」という話は結構しました。お互い後から知りましたが、去年のもの文に出展していた和歌山大学ソーラーカープロジェクトに友達がおり、もの文が終わった後にその時のことを話しました。
今度、ゼミで海南の地域調査をする機会があるのですが、地域産業や歴史に興味のある友達が周りに結構いまして、棕櫚(しゅろ)や漆器について調べる友達には、「7月のイベントで職人さんに話を聞ける機会があるかも!」と伝えました。

職人さんへの憧れ ものづくりの興味へ

― 昨年に引き続き今回、なつやすみファクトリーに応募されたきっかけは何だったのでしょうか。

大学からの案内と、和歌山ものづくり文化祭のインスタグラムで今年も開催されることを知りました。
去年やってみてすごく楽しかったし、「ものづくりの会社を知りたい!」と思ったので応募しました。前回の時から変わらず、今年もものづくりをやってみたいです。

― 元々ものづくりには関心があったのでしょうか?

ワークショップの体験をする山東さん

実際にものを作るのが好きで…、職人さんに漠然とした憧れや、ものづくりのお仕事に興味がありました。「自分も技術を身に付けたいな」と。
そんな時、和歌山ものづくり文化祭のことを知り、「自分もものづくりを体験したい!職人さんのお手伝いをしたい!」と思いました。

― 今回はイベント当日に備え、工場を訪問し、ものづくりの現場の見学もしています。実際に職人さんの現場を見学した感想はいかがですか。

写真やテレビで見たことはありましたが、実際に生で見て「こんな機械を使ってるんや!」ってすごくワクワクしています。職人さんも一人で持ち場を任されていて「すごいなぁ」と。職人さん同士が話し合いながら作業していて「働いている様子って、こんな感じなんやなぁ」って思いました。
当日のワークショップも体験しましたが、岩橋さんが分かりやすく説明してくださって、頑張って作りました! 

小学生と職人さんを繋げたい

―なつやすみファクトリー in 和歌山市民図書館に向けた意気込みを教えてください。

小学生が対象の企画なので、難しそうにしている子に教えられるよう、事前にコツを掴んでおきたいです。ミニカーの素材に興味を持ってくれている子がいれば、職人さんに直接聞いた方がきっと面白いと思うので、上手く職人さんへ誘導してあげたいです。

実際に工具も使ってものづくりを体験いただきました

それから、小学生と岩橋シートワークの皆さんが関われたら面白いと思うので、「ものづくりの職人さんって面白かったなぁ」って思ってもらえるように、私が架け橋となって上手く繋げられたら良いなと思います!

― 最後に、今回「わかやまCREW」を通じていますが、この「わかやまCREW」について体験したことのない学生に一言をお願いします。

私が体験したのは和歌山ものづくり文化祭ですが、それ以外でもわかやまCREWには色んな種類の体験メニューがあり、どれを見ても面白そうですよね。やってみたい体験が見つかれば、ぜひ体験してほしいです!
また、申し込みをすると体験先の方とメッセージでやり取りができるんです。事前に体験先の方ともお話ができるので、初めて行くところでも安心できて、良いシステムだと思います。

工場の机には、職人が作ったスマホスタンドが並んでいました

ものづくりが好きな山東さん。当日も岩橋シートワークの一員として大活躍してくれるはずです。
本日はありがとうございました。

聞き手
山門振一郎 和歌山ものづくり文化祭 事務局
和歌山県移住定住推進課。2014年入庁。施設管理や医療系の部署を経て2022年から現職。子育ては1年目。主にゆるい漫画やキャラクターが好き。

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