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【親子で登る富士山】8歳の息子と登った日本最高峰

これは息子と一緒に日本で一番高いところに立つための諸々の記録。
同じように子どもと富士山を目指す親や、「登山したことないけど富士山登ってみようかな〜」「体力とか高山病とか心配!」という方の参考になれば幸いです。
※あくまで、我が家の事例なので、もっと入念に準備をする人もいれば、いきなり行って登れる人もいます。人それぞれ。自分はガイドでも専門家でもないです。登山歴は浅いですが、山を楽しむための1つの情報だと思って参考にしてもらえればと思います。

息子と山に行きたい

登山をする親ならば、子どもと山に行きたいと思ったことは少なからずあるだろう。自分もそう。 ハイキング程度の山には家族で行くが、もっとがっつりと山に行くパートナーが欲しい。というか息子と行きたい。息子に山を好きになってもらいたい。
出だしはこんな動機だが、遠くにそびえる日本人の心の拠り所(?)富士山に息子も興味津々。「登ってみたい」という言葉が息子から出たときに、このチャンス逃すべからずと、息子と山へ行くための計画をたて実行することとなる。

まずは自己紹介

※執筆時点2022年8月

自分について

36歳男性。2児の父。
登山歴は5年と少し。しかし、それなりに登り始めたのはここ3年くらい。
グレーディングで言うと技術レベルはCまでの山。体力レベルはそこまで気にしないが、2泊3日が今のところ最長。
日帰り〜小屋泊〜テント泊、ソロ・グループ、厳冬期など年間を通して山を日々楽しんでいる。
富士山は1度登頂済み。
山好きでYAMAPファン。仕事を利用して春山代表のインタビューにも同行させていただいた。

息子について
8歳男児(小学3年生)
登山は年に数回ハイキングレベルの山に行く程度
運動は可もなく不可もなく。水泳を習っている。
計画前は、高尾山や筑波山、霧ヶ峰、美ヶ原、安達太良山などハイキング経験あり。

練習計画を考える

富士山と言えば年間20~30万人が訪れる(コロナ禍前)、日本で一番高い山。 夏期シーズンの難易度はそこまで難しいわけでもなく、初めての登山が富士山という人もいる。ただ、高山病で苦しい思いをする人も多数。 山を好きな身としては、息子にも山を好きになってもらいたい。そして、好きになってもらうためにも、苦しい記憶となってもらいたくない。安全に、余裕で登って下りてこれるだけの体力と技術を身に着けさせていこう。そう思い富士山に登るための計画を立てることとなる。
※ちなみに、息子が「富士山に登ってみたい」と言い出したのは21年夏の小学2年生の時。実際計画を立ててスタートしたのは22年1月から。

富士山登山に必要なスキル

通常、富士山は五合目からスタートし、途中の山小屋で1泊。2日目に山頂を踏み下山する。 コースタイムは一番人気の吉田ルートで大体11時間、グレーディングではB5。 ということは

  • 2日間に渡って山を歩く体力と歩行技術

  • 急な登下降や狭い登山道を安定して歩く歩行技術

  • 自宅やホテルとは異なる、山小屋に宿泊するという非日常の経験(特に睡眠)

  • 富士山では、3人に1人はなると言われる高山病の対策

ざっくりとこれらの要素が必要となってくる。 さらに大事なこととして、

  • 自分自身が子どもの体調を鑑みつつペースコントロールする技術

  • 場合によっては補助ロープを利用し、安全に子どもが上り下りできるようにする技術

  • もしもの時は全ての荷物を持つ or 息子を背負って安全なところまで歩く体力

自分もこれらの要素は抑えておく必要があるだろう。 また身につけた感覚を忘れないためにも少なくとも月に1回は山へ行きたい。 以上をベースに「山に慣れる」「行動時間を長くする」「山に泊まり、2日間歩く」「高所に慣れる」と、大きく4ステップを考え、それぞれに適した山へ登る。
また、山慣れを継続するため、ステップ1のルートは合間合間にも入れていく。
※ちなみに、子どもとの練習登山以外にも自分はソロで色々登っている。富士山の2週間前にも甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳の約3000m峰で高地順応済みなので、不安な方は同様に練習しておくと良いと思う。

必要な装備を考える

整備された簡単な山ならばスニーカーとスポーツウェアでも登れなくないのだが、安全に登るにはそうもいかない。安心安全な登山のためにも、急な雨なども考慮し子ども用にそれなりの装備を整える。

富士山登山に必要な装備

※子ども用に揃えた物です。自分はがっつり登山装備を揃えてます。

ザック
これは登山で使えるものなら好き好きだろう。
普段の山でもモンベルのキッズ用ザックを使っているので富士山でもこれを使う。

レインウェア
がっつり雨予報の時は、そもそも山へ行かないが、山の天気は急に変わる。
念の為しっかり防水できて、透湿性もあるもの。
上はワークマンプラスのキッズ用レインジャケット
下はモンベルのクレッパー パンツ

登山靴
以前はモンベルを履いていたが、すぐにサイズアウトしてもったいないので、試しにamazonで安めの登山靴を購入。これでも十分なスペックだった。

ゲイター
靴の中に小石や砂が入ったり、雨や泥濘で靴の中が濡れると不快だし冷えると大変なので、モンベルでしっかりしたものを購入。

アウター
ちょっと肌寒いときに羽織るもの。普段からモンベルのライトシェルジャケットを着ているので、これもそのまま利用。
あと普段着用しているフリースもモンベルなので、これを使用。

防寒具
これは休憩中に着るものなので、軽量で暖かければ大丈夫。高いものは買わずに普段着ているユニクロのキッズ用のダウンジャケットを使用。

その他服装
肌着はユニクロのエアリズム、寒い時期はモンベルのジオライン。
Tシャツとパンツ、靴下はモンベル。
大人同様に乾き辛い綿素材は避け、価格を抑えつつ軽登山に問題無いものを使用。

超重要! 登山用GPSアプリ

紙の登山地図も持参し読めるのに越したことはないが、不慣れな方もいるのでスマホに登山用GPSアプリを入れておこう。
富士山はルートによっては迷いやすい分岐があり、そこを間違えて遭難する人が一定数いる。
また、自分の歩行ペースや登山道の最新状況などの確認もできるので是非アプリは入れておこう。
おすすめはYAMAP(ヤマップ)

ステップ1 : 山に慣れる&継続する

それでは、実際の練習登山。
まずは、山に慣れ、基礎的な技術を身につけるため軽めの山行を考える。 ここで身に付けたい技術は

  • 歩幅は小さく、ブレなく

  • 歩行ペースを保つ

  • 上り下りは重心移動で

  • 休憩や給水、栄養補給のタイミング

などの基本歩行技術。今までの登山でもある程度は教えてきたが、ここは再度しっかりと抑える。詳細はヤマケイの記事へ↓

ルート選定の目安は行動時間が3〜6時間。累積標高差は1000m以下の初心者向けと呼ばれるくらいのルート。この計画で息子と登ったのは以下の山

1.1 武甲山

日本二百名山のひとつで、埼玉県横瀬町と秩父市にまたがる日本の成長を支えてきた石灰石の山。
埼玉の西側在住としては登っておきたい良い山。自宅のある所沢からも見え、ドライブで近くを通ることも、秩父へ電車で行く時にすぐ近くから見える山でもあるので、息子も一度登ってみたいと言っていた。(このモチベーション大事)

1.2 大岳山

日本二百名山のひとつで、奥多摩エリアの人気の山。
御岳山駅からのピストンならばルートも明確且つ人も多い。
大岳山直下の岩場は子どもが三点支持を覚えるのにちょうどよいサイズ感&自分も補助ロープの扱いに慣れることができる。

1.3 筑波山

日本百名山のひとつで、老若男女様々な人が訪れる山。
山頂エリアには売店もあり、いざとなれば下山にロープウェイやケーブルカーが利用できる。

1.4 赤城山(黒檜山)

日本百名山のひとつ、群馬県の赤城山最高峰の黒檜山。
関越道を走っていると雄大な裾野が見え、山頂エリアの大沼・小沼・覚満淵は観光にもオススメ。

1.5 高尾山-小仏城山

高尾山と小仏城山までの奥高尾少しのルート。ふらっと歩きに行くにはちょうど良い。
美味しいものもたくさんあって楽しめる。

ステップ2:行動時間を長くする(長めの距離と時間を歩く)

山に慣れてきたら、次は距離と時間を伸ばしていく。 行動時間は6~8時間。累積標高差は1000m以上。この辺りから健脚向けと書くガイドブックのコースも増える。 この距離を予定通り歩ければ富士山での1日の行動時間は余裕で動けるだろう。

2.1 金時山-明神ヶ岳(箱根外輪山)縦走

富士山を臨む箱根笹の稜線で有名な人気コース。
埼玉からの日帰りもできるが、御殿場が近いため安めのビジネスホテルに泊まってゆっくりするのも可能。

2.2 陣馬山-高尾山縦走

東京近郊での縦走登山、体力測定登山と言えばこのルート。
エスケープルートも多く、茶屋も多いので安心して歩ける最高のルート。

2.3 その他オススメのルート

  • 大菩薩嶺

  • 伊豆ヶ岳-子の権現(飯能アルプス)縦走

  • 丹沢表尾根縦走(ヤビツ峠-大倉)

ステップ3 : 山に泊まり、2日間歩く

1日山を歩けるようになったら、次は日帰りは難しいが1泊なら余裕をもって歩けるコース。 山小屋に泊まることで普段とは異なる環境での睡眠や、山小屋時間に慣れることを目的に。 特に2日間連続で「早朝起床→山歩き」となるので、今までとは違った体力確認の意味も含める。

3.1 雲取山

日本百名山のひとつで東京都最高峰、だいたい1年中混む人気の山。
距離こそあるものの、難易度は高くなく、急登や岩場も無いので歩きやすい。
2日間の時間配分や標高は違うものの、富士山を目指すならば事前にテストとして登っておきたい山である。

ステップ4 : 高所に慣れる

富士山の登山ルートは難度が低いが、それでも辛くなってしまう理由は標高にある。 高所による空気の薄さ、そして高山病。歩き方や呼吸の仕方、補給・休憩などによりある程度の対策は可能だが、山小屋は標高3000m付近、山頂では平地の約2/3程度の空気になる。 少しでも高い山に登り、その環境に慣れたり、体にどのような異変が起きるのかを把握しておくのもまた重要。

4.1 日光白根山

標高2578m。日本百名山かつ関東地方最高峰。
高山病が現れ始める高さではあるが、ロープウェイで2000mあたりまで行けるのでお手軽に高所を体験可能。
何よりも駐車場が広い(大事)

4.2 その他候補のルート

  • 金峰山(大弛峠ピストン)

  • 木曽駒ヶ岳

  • 宝永山

  • 乗鞍岳

富士山登山の計画を考える

それでは、実際の富士山登山の計画を考える。
時期やルート、行動計画、宿泊場所、装備、アクセスなどなど。
ちなみに、小屋の予約はだいたい4~6月くらいから始まり、週末や盆休みはすぐに満室となってしまうので、4月には計画をたてておいた方が無難。

登山時期

富士山が開山しているのは、7月上旬〜9月上旬くらいまで。
登山翌日の休息も考えると小学校が夏休みに入ってからが良い。
梅雨が終わっており、台風がまだ少ない。そして混雑を避けることを踏まえると、7月末〜8月頭あたりが良いのではないかと思う。
今回は7/31(日)-8/1(月)の2日間とした。

登山ルート

富士山の登山ルートは主に4つ。「吉田ルート」「須走ルート」「御殿場ルート」「富士宮ルート」。
そのなかで、初富士山で山初心者な息子を連れて行くならば吉田ルートの一択。
というのも、山小屋が多く行動計画が立てやすい&補給しやすい。もしもの時の救護所も2箇所あり安心。ただし、一番人気なので渋滞も起きやすいので注意。
富士スバルライン五合目からスタートし、六合目で吉田ルートに合流。山頂では御鉢巡りをして下山道で降りる。

宿泊場所(重要)

山小屋は山頂に近いほど人気(御来光目的)とか色々あるが、今回は登山成功のための条件から選ぶ。条件は、

  • 安心してぐっすりと寝るために、2人用個室がある

  • 息子の食事の心配をしなくて良い(子ども対応 or 子どもでも食べられるメニュー)

  • 標高が高いと高山病の恐れがあるので、初日の行動時間を3~4時間、獲得標高を7~800m程度に抑える。

以上を踏まえると候補は2件。8合目の太子館と蓬莱館。
今回は予約開始時期が早かった(4/25開始)太子館に泊まることにした。
太子館の決め手は主に以下の理由。

  • 2人用小部屋

  • カレーライス+おかず の食事

  • 救護所併設

  • 山頂までの中間地点(3100m)、五合目からは3〜4時間程度、山頂までも3時間程度

アクセス&行動計画

スバルライン五合目からスタートなので、規制中のアクセスはバス。
麓の富士山パーキングに駐車し、シャトルバスでスバルライン五合目へ移動。
初日に必要な時間は、

  • スバルライン五合目での高所慣れ(30分〜1時間弱)

  • 小屋までの歩行約3時間

  • 立ち休憩含め、こまめな休憩時間

  • つまり大体4時間前後(長くて5時間)。

午後は天気が崩れやすいことと、小屋についてから適度に体を動かす(昼寝は高山病になりやすいのでNG)ことを考えて、13-14時には到着したい(これは天候次第で調整)

  • 富士山パーキング 7時発のシャトルバス

  • スバルライン五合目で休憩し、9時にスタート

  • 太子館到着が13時前後

2日目は、暗い時間での行動はせず、外が明るくなってからのスタートなので、必然的にチェックアウト期限の朝5時にスタートとなる。

  • 太子館 5時出発

  • 吉田ルート山頂 7時半〜8時到着

  • 剣ヶ峰8時〜8時半到着

  • 郵便局へ寄り道、その後昼休憩を取り、9時半〜10時に下山開始

  • 早ければ12時過ぎ、遅くとも15時には下山完了(下りに慣れてしまえば3時間あれば下れる)

水・食料+α

水、食料とその他持っていくもの

  • 水(飲み物)
    いざとなれば各小屋で購入できるので、必要最低限。
    ※一応計算式は (体重+荷物)× 5 × 行動時間 。最低でもこれの80%程度。あくまで目安。(例 : 総重量70kgで6時間行動ならば2100ml。80%で1680ml)

  • 食べ物
    初日の昼、2日目の昼、行動食。
    自分がいつも山に持っていってるものたち。

    • 山崎製パンの薄皮ミニパンのつぶあんぱん5個入×2

    • 山崎製パンのバーガーシリーズ(チーズ、てりやき)

    • 魚肉ソーセージ2本

    • マネケンのワッフル×2

    • 行動食

      • グミ(酸っぱいのがオススメ)

      • かし原の塩羊かん

    • (休憩や小屋でテンションあげる)小袋のお菓子色々

  • ファーストエイド、エマージェンシーセット
    これは普通に虫刺され薬とかロキソニンとか絆創膏など。
    あとはエマージェンシーシートやヘッドライトもあり。

  • 小屋での時間潰し
    kindle paper whiteに子どもが読む本を適当に入れておいた。

  • その他
    カメラやら日焼け止めやら、まあ登山で使うあれこれ。

いざ、実践。富士山に登る

計画の微修正

1週間前からてんくら登山天気をチェックし続け、晴れでは無いが、風も無く気温も低くないので登山決定。しかし初日午後から天候が崩れそうだったため一部予定の変更。
もともと7時のシャトルバス乗車予定だったが、1時間早め6時のシャトルバスに乗ることにする。また、五合目での高所慣れを30分程度にし、その後6合目までゆっくり歩くことで徐々に体を慣らすように変更。11時前後に小屋到着予定。

初日

時間にはある程度余裕ができたので、高山病を避けるため、とにかくゆっくりと歩く。息子の息が上がっているなと感じたら立ち休憩で深呼吸を2~3回。息を整えたら再スタート。30分に一度は少し眺めの休憩を取り、小屋ごとに焼印を押してもらっていたので、そこでも休憩。ベンチに座らせて休ませる。
また、水分が足りなくなるのもNGなので、適宜少量づつ水分補給。
子どもはテンションが上がりペースや乱れたり水分補給が少なくなることもあるので、とにかく気にかけることが重要。
予定よりもやや早めの11時前に小屋に到着。ここまで高山病の気配はなし。
ポイントは以下

  • ゆっくり歩く

  • 息が上がっていると感じたら、立ち止まり深呼吸

  • 30分に一度5分程度の小休憩

  • いっそ小屋ごとに小休憩しちゃう

  • 水分をしっかりとる(酸素供給のため血液をさらさらに)

  • 焼印は小屋ごとに300円〜500円。トレイは200円前後。小銭が大量に必要。

  • とにかく子どもに気をかける。楽しんでもらいつつ、ペースや水分補給や服装などなど、こちらから声がけして確認。

七合目付近で少し岩が出てくる

小屋到着後の過ごし方

今回一番重要なのは実はここ。
小屋に到着後、昼寝をしてしまったり、ずっと横になっていると呼吸回数が減ったり浅くなったりで高山病になりやすい。そのため外のベンチでお昼ご飯を食べ、チェックイン後も1時間に1度は外へ散歩へ出る。
また、「少しでも高度を上げ、戻ってくる」というのも慣れるのに良いため、10分程度登ればいける蓬莱館まで往復したりもする。(あまり離れると急な雨が降ってきた時に危険なので注意)
それ以外の時間は小部屋でゴロゴロとkindleでクレヨンしんちゃんを読んだり、amazon prime videoでクレヨンしんちゃんを見たり…。
16時からの夕飯後も同じ用に過ごし、翌朝4時に起きるため、19時に就寝。
ポイントは以下

  • 小屋で昼寝は厳禁(ただしその時の体調優先で判断

  • 散歩や体操など適度に体を動かす

  • 余裕があれば少し高度を上げて、戻ってくる(遠くに行きすぎない

  • 失ったエネルギーは必ずチャージ

  • 暖かくして早く寝る

適度な散歩

2日目

起床後荷物を整理し、チェックアウト。
外で御来光を見ながら朝食を食べ、軽めに準備運動をして山頂へ向け5時にスタート。
初日同様にゆっくり歩くが、起きたばかりで体が硬いので、さらに気をつけて歩く。
九合目あたりからは明らかに息切れするのが早くなるので、立ち休憩での深呼吸を多めにする。
山頂エリアでの御鉢巡りも多少のアップダウンがあるので無理せずゆっくり歩くのがポイント。
剣ヶ峰(日本最高峰)だけでなく、郵便局では登頂証明書を購入できたり、約2週間かかる郵便を出すことができるので是非記念に利用したいスポット!
ポイントは以下

  • 寝起きなので初日よりもゆっくり

  • 高度が上がり酸素濃度は平地の約2/3。深い呼吸を意識

  • 是非、御鉢巡りを!

  • 郵便局に立ち寄ろう!

  • 山頂にも売店有り。自動販売機も有り。食べ物も飲み物も購入可。

小屋近くで御来光
山頂の郵便局で記念に手紙を書くのも楽しい

下山

山頂を楽しんだ後は下山。富士山からの下山は下山道を使い、七合目までひたすら整備された斜面を下るのみ。ここがとても滑るので注意!
滑らないよう重心に注意した歩き方も良いが、周囲に人がいなければ(砂埃が激しくなるので)、滑るのを利用してテンポよく駆け下りるのも有り。そうするとかなり早く降りられるが、脚への負担もあるので注意。
また、途中で吉田ルートと須走ルートの分岐があるので、間違えないように。
七合目からは吉田ルートの六合目へ向かい、ここからは登りと同じルートを戻ってスバルライン五合目でゴール。
ポイントは以下

  • 小屋・トイレが少ないので、山頂で済ませる。

  • 滑りやすいので、歩行方法に気をつける。

  • いっそ一気に降りてしまう方が楽だが、脚への負担に注意。

  • 七合目からスバルライン五合目のゴールまでは最後の力を振り絞って!

  • ゴールにはソフトクリーム、カキ氷、ジュース…ご褒美たくさん!

  • 温泉に立ち寄る際は「富士眺望の湯 ゆらり」「ふじやま温泉」がおすすめ。

詳細な山行記録はYAMAPをご覧ください。

最後に

計画から装備、練習、当日まで長々と書いてしまった。
冒頭にも書いたけれど、山への取り組み方は人それぞれ。
ベテランでも遭難することも高山病になることもあるし、初めての登山が富士山でも問題なく登れちゃう人もいます。
大事なのは問題が起きないようにすること。起きてしまったら適切に対処すること。
そのためには、事前に情報収集をして、心配ならそれに備えた準備をすること。登山は準備が重要。
最高の登山体験をするために、最高の富士山を体験するために、子どもとの楽しい思い出を作るために、このnoteが少しでも参考になれば幸いです。

下山後の富士山パーキングで焼印入り杖を掲げる


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