日本国が「目指したもの」4~わが国を『どのように守るか?』を考える~(後編)ー日本人のための『和の国・日本国』講座64ー
こんばんは。高杉です。
日本人に「和の心」を取り戻すというスローガンのもと
『和だちプロジェクト』の代表として活動しています。
さて、
前回まで
のテーマでお話をさせていただいています。
前編・中編の続きからお話をさせていただきますので、
ぜひ、ご覧になってから、見てくださいね!
今回は、
やはり、中国との問題を考えるときに、
一番気になる「台湾有事」とは何か?
そして、「台湾有事」で起こる『最悪のシナリオ』とは?
を考えていきます。
1)『台湾有事は日本有事』の意味とは?
これは、安倍さんが広めた言葉です。
「台湾有事」と聞くと、
お隣の国の話で日本とは何にもかかわりがない話のように一見思います。
この問題に関して、情報分析力が乏しい人は、
「外国の話なんだから、日本がわざわざ首を突っ込むことではない。」
「戦争に巻き込まれようとするなんて、憲法9条に反する。」
とか言っちゃったりします。
しかし、とんでもない話で、
台湾のすぐ隣は、与那国島。
日本最西端の島です。
そして、与那国島は沖縄県。すぐ近くには、本島があります。
国防は、目の前にある脅威に対処することだけでは、不十分です。
国防の本質というのは、
もちろん目の前の脅威に対処しますが、
まずは、「仮想敵国を見極める」ことです。
今は友好国ですが、万が一この国が攻めてきたらどうするか。
まだ脅威にはなっていないけれど、将来脅威になるかもしれない国。
潜在的脅威に対処する。
これが、国防なのです。
私もさすがに中国は日本には攻めてこないとは思います。
しかし、希望的観測を述べていい時期はとうに過ぎ去ったんです。
攻めてくるものだと思って用意しておかないといけない。
そして、
用意することによって、
日本を攻めたらとんでもないことになると中国に思わせないといけない。
これが大切なのです。
2)なぜ『台湾有事は日本有事』なのか?
では、
台湾はなぜ日本有事なのでしょうか。
台湾とアメリカは
日米の安全保障条約と近いような内容の同盟関係を結んでいます。
もしも、
台湾が攻められた時に、アメリカは守るんだというのが前提です。
本当に守るかどうかは分かりませんが、
建付け上、そのような形になっています。
そして、
台湾有事が起きたときにどこの米軍が駆けつけるのかといったら、
在日米軍しかないわけです。
実際に軍の部隊を置くのか、
弁当と燃料だけを渡すのか、情報を渡すのか、
どの程度の関与かは分かりませんが、
在日米軍が少しでも台湾が勝つことができるように
いろいろな支援をしていくでしょう。
そうすると中国から見たら、
当然米軍基地は攻撃対象になるわけです。
日本から見たら、いくら米軍基地だといっても日本の領土ですから。
だから、
在日米軍基地が攻撃されたときに、
日本は我が国に攻撃が行われたということになります。
そして、もう一つが尖閣です。
「尖閣は中国の領土である。」というのが中国の主張です。
ということは、
中国がもしも尖閣に上陸したら、これを排除しなければいけなくなります。
さらに言えば、
中国は沖縄の領有権も公式には主張していませんが、
ちらちらと言い始めています。
人民日報の傘下の環球時報というものがあるのですが、
「日本が尖閣問題で譲歩しなければ、
沖縄の独立運動を水面下で支援すべきである。」と書きました。
もちろんこれは、国際法違反です。
中国の理屈としては、
「日清戦争の時に、
沖縄の領有権が日本にあることを認めたが、あれはそもそも有効ではない。沖縄はもともと琉球王国。
そして、琉球は、中国に朝貢してきていたわけだから、
琉球は中華世界圏の中にある。」
めちゃくちゃですが、これが中国の理屈です。
だから、
中国の言う「尖閣は中国のもの」という意味は、
尖閣諸島は台湾の領土である。そして、台湾は中国の領土である。
ということなのです。
だから、
日本が戦争に参戦せざるを得ない理由ということなのです。
逆に言うと、
中国が在日米軍基地を攻撃せずに、尖閣諸島も狙わなかった場合、
いいことか悪いことはともかく、日本は動くことができなくなります。
このように日本に関与させないという場合も考えられるわけです。
3)台湾有事で起こる『最悪のシナリオ』とは?~もしも北朝鮮だったらどう動く?~
そして、
僕が最も危惧している台湾有事で起きる『最悪のシナリオ』。
こういうことは、まずは最悪の事態を想定することがとても大切です。
もしも、台湾有事が起きた場合、北朝鮮はどう動くか?
間違いなく、韓国に攻め込みます。
朝鮮戦争は、今は停戦しているだけです。
では、
なぜ北朝鮮は韓国に攻め入れないかというと、
米軍がいるからです。
台湾有事が起こると、
韓国や日本にいる米軍は、台湾につきっきりのかたちになります。
韓国に多少の援助はしますが、
朝鮮有事と同時進行での対処は大変厳しいです。
両方を対処しようとすると、
万が一、どちらも負けてしまうことも想定されます。
基本的に、朝鮮有事になった時に、
米軍はどこから出撃するかというと、
朝鮮半島にはもちろんいますが、
我が国の岩国から出撃することになるでしょう。
日本にいる在日米軍が積極的に関与しなければ、
朝鮮戦争で韓国を守ることはできません。
台湾有事になれば、朝鮮半島に米軍の全面関与は難しい。
そして、日本に対してはこのように言うでしょう。
日米安全保障条約で、
在日米軍が外国の闘争を解決のために出撃する場合、
日本の承認が必要ということになっています。
ということは、
朝鮮半島有事が起こり、米軍が韓国に援護に行くときには、
日本の承認が必要になります。
もしも、
北朝鮮がこのように言ってきたら、日本はどのような道を選ぶでしょう。
想像しただけで恐ろしいです。
『核を打たれてもかまわない。
それよりも韓国を助けることの方が大切だ!』と
言う人がどのくらいいるでしょう。
そのための核兵器なんです。
もしも。
日本が許可しなければ、在韓米軍だけで戦うことになります。
さらに、
在韓米軍は、アフガニスタンやイラク戦争への派遣で削減されているはずですから、
北朝鮮からしてみれば、台湾有事は最大のチャンスになるのです。
そして、
敗戦した韓国から、何千万人の難民が我が国に押し寄せてくるでしょう。
台湾有事が起きただけでも、
沖縄の大切な国民を避難させなければなりません。
そのようなときに、
韓国からも難民が押し寄せてくれば、
日本は大変なことになってしまいます。
4)台湾有事で起こる『最悪のシナリオ』とは?~もしもロシアだったらどう動く?~
そして、もう一つ。
もしも、台湾有事が起きた場合、ロシアはどう動くか?
台湾有事が起こったと同時に、北朝鮮が韓国を攻める。
そうなったら、ロシアはどう動くか。
間違いなく、北海道に攻め込みます。
北海道全てを取ろうとすれば、反撃にあうかもしれませんが、
利尻島、礼文島、稚内あたりであれば、
少ない勢力でも制圧することができます。
ソ連は、先の大戦の終戦後、
東北地方まで侵略することを目指していました。
ただ、
占守島(しゅむしゅ)の守備隊が相当頑張ってくださったので、
彼らの計画が遅れたのです。
そして、
アメリカからの反対もあり、北方領土の占領が遅れ、
悔しくも計画を断念したのです。
先の大戦で、
どさくさに紛れて、ソ連は、樺太を奪い取りましたが、
樺太は日露戦争で失った地を取り戻したにすぎません。
北海道まで取って初めて日露戦争の恥辱を果たし、
日本を見返したことになります。
だから、今でも狙っているのです。
つい最近まで、ロシアは北方領周辺で大規模な軍事演習をしています。
ロシアは、ウクライナでかなり苦戦をしていますが、
長期戦になったら相当粘り強く戦うことができています。
ロシアの継戦能力はかなり高いです。見くびってはいけません。
そして、
おそらく、礼文島、稚内を占領するのに、
ロシアの特殊部隊だけで制圧されてしまう可能性があります。
そうなったとき、
「あの憎き日本から、領土を奪い取った!」ということになり、
ロシア国内は大いに沸き立つでしょう。
そうなると、
ウクライナでの戦争も俄然やる気がわいてくる可能性があります。
だから、
ロシアからすると、
北海道は是が非でもスキがあれば抑えたい局面なのです。
これだけ見てもかなり厳しい状態になりますが、
日本は、ロシア戦線、北朝鮮戦線、中国戦線と
3正面を抱える形になります。
それでも、私たちは、
愛する人を。
愛する風景を。
愛する国を守るために考えて、考えて、考え抜かなければなりません。
では、
どのようにすれば我が国を守ることができるのか?
次回は、
そのことを考えていきたいと思います。
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自分や自分の家族の幸せだけを願っていた僕が、この日本国に生まれ、日本人として生きることができ、本当に幸せだな。誇りに思うことができるようになりました。
だから、あなたにも知ってほしいのです。
私たちが生まれた日本国が本当に目指していたものを。日本国が本当に素敵な国だということを。
そして、今日まで、私たちが豊かな暮らしを営むことができるこのすてきな国が続いているのは、日本国を、私たちを命がけで守ってくださった先人たちのおかげであるということを。
先人たちが大切にしてきた精神性。
僕たちの心の中に眠っている精神性。
『和の精神』を呼び覚まし、再び日本を皆がよろこびあふれる豊かな国にしたい。
自分を、自分の国を堂々と語り、誇りに思ってほしい。
子どもたちが希望を感じ、いきいきと輝くことができる国にしたい。
それが今、我が国に生きる僕たち大人の役割だと思うのです。
一緒に、日本を学びませんか?
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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