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幅を広げることによって生まれる、新しい可能性|【RANGE(レンジ)】
どーも!
わーさんです!
日曜日ですので、#2021年に読んだ本の紹介 をしていきます。
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『RANGE(レンジ)知識の「幅」が最強の武器になる』
デイビッド・エプスタイン
著者
デイビッド・エプスタイン(David Epstein)
・アメリカの科学ジャーナリスト。
・ネットメディアのプロパブリカ記者、元スポーツ科学、医学、オリンピック競技などの分野を担当し、調査報道で注目を集める。
本書の概要
・「幅」を広げることによる効果とは?
・ひとつのことを極めることとは何が違うのか?
本書は12章で構成されています。その中から「はじめに」と第3章の「少なく、幅広く練習する効果」について書いていきます。
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■「タイガー・ウッズ vs ロジャー・フェデラー」
タイガー・ウッズは世界的に有名はプロゴルファー。
ロジャー・フェデラーも世界的に有名なプロテニスプレイヤー。
誰もが知っている名選手ですが、その経緯。競技を始めた過程に違いがあるのです。
タイガー・ウッズは一言で言えば「ゴルフ一筋」
ゴルフだけをやって、世界で活躍する選手になりました。
多くの時間を費やすことによって、その経験を身につける。練習する時間を多く設けることで効率的に自分の実力を上げることは現代でも考えられるような育成方法です。よく言われる「一万時間の法則」などがタイガーの例だと思います。
一方、ロジャー・フェデラーの方は、最初からテニスをやっていたわけではありませんでした。いろんな球技を試す中でプレイする楽しさに取り憑かれていきました。
最終的にテニスをすることに惹かれた経緯になります。
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ここで考えるのが、何かを得る時に「同じことを続けるのか」「いろんなことを経験するのか」という疑問が生まれてきます。
世界にはどちらも例も存在しています。
ただ、一般的なのが同じことを続けて成功するタイガー・ウッズの例が一般的だと考えられていると思います。
ですが、本書ではロジャー・フェデラーの例を実践する方が良いということを12章をかけて書かれています。
つまり「早期から早く始める」ことや「同じ事に多くの時間を使って取り組む」ことがすべてではないということです。
いろんな経験を積むことによって、新しい変化を生み出すことにつながるのです。
■「少なく、幅広く練習する効果」
この章では、楽器の習得度合いについて書かれています。
「正味の練習量や練習時間が、優秀さを示す適切なバロメータにならないということは、非常にはっきりしている」p.94
という言葉から、早い時期に多くの練習を積んだからといって、それが優秀さにつながるとは限らない。
しかし、異なる楽器を練習することは重要な要素である。
ある学校の「最優秀」と認められた子どもたちは、三つの楽器を比較的均一に取り組んでいた。
つまり、いろんな経験を得たことによって、他の楽器を練習する事にも相乗効果をもたらした事になる。
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一つのことばかりにこだわりすぎると、何かの時に「心のネジ」が外れてしまい対処するのが大変になる。
ただ、いろんな経験を積んでいることによって、うまくいかない時などに気持ちの転換にもつながると私は考える。
この経験が一つのことだけに特化するのではなく、いろんな経験を積むことが大切な要素だと感じる。
まとめ
今回は『RANGE』を紹介しました。
よく「ひとつのことを極めるのが美学」という価値観は存在すると思います。ただ、本書は「幅広く知識や視野を広げる魅力」を説いている本のように感じました。
いろんなことを経験することによって、専門分野や本業の方につながってくる。
そのことが大きな部分だと感じました。
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いろんな経験を積むことは人生における大きな挑戦のひとつだと思います。その経験を自分の中でどのように解釈するのかが大切だと思います。
人生を豊かにするために「幅」を広げる良さを本書を通じて感じ取っていただければと思います。
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