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「iPhone前夜」の衝撃に備えよ!|【フードテック革命】

どーも!
わーさんです!

日曜日ですので、#2021年に読んだ本の紹介 をしていきます。

今年に入って5冊目の紹介いうことで、ひとまず1ヶ月、毎週日曜日に投稿することができました。

反応的にも「いいかな!」と思っていますので、本に関心がある人が多いことがわかってよかったです。

「本は読みたいけど、時間がない」
「どんな本を読んでいいのか、わからない」

いろんな声があると思います。

その手助けに少しでもなればと思い、続けていきますので、何かご要望がありましたら、コメントなどわかる形で教えていただけるとありがたいです!

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フードテック革命

田中 宏隆 他 (著)

著者・監修

田中 宏隆 (たなか ひろたか)
シグマクシス Directer/「スマートキッチン・サミット・ジャパン」主催。パナソニックを経て、マッキンゼーでハイテク・通信業界を中心に8年間に渡り成長戦略を立案・実行、M&A、新事業開発、ベンチャー協業などに従事。17年にシグマクシスに参画。食を起点とした事業共創エコシステムを通じた新産業創出を目指す。一般社団法人 SPECE FOODSPHERE理事。慶應義塾大学経済学部卒。南カリフォルニア大学MBA所得

岡田 亜希子(おかだ あきこ)
シグマクシス Research/Insight Specialist。アクセンチュアを経て、マッキンゼーにて10年間、ハイテク・通信分野のリサーチスペシャリストとして従事。17年にシグマクシスに参画。「スマートキッチン・サミット・ジャパン」の創設およびその後の企画・運営に参画する他、フードテック関連のコミュニティー構築、インサイトの深化、情報発信などの活動に従事。大阪大学大学院国際公共政策研究科修士課程修了

瀬川 明秀(せがわ あきひで)
シグマクシス Principal。出版社にて経済記者、編集者として、数々のメディアを立ち上げに従事。27年間の編集経験を経て、17年にシグマクシスに参画。フードテック関連の情報発信に従事する他、大手企業の組織変革、メディア業界の新規事業などのコンサルティング案件にも参画する。早稲田大学総合研究機構招聘研究員。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了

外村 仁(ほかむら ひとし)
スクラムベンチャーズ Partner。Bain & company. Appleを経て、2000年にシリコンバレーで起業。Evernote日本法人会長を務めた後、16年から現職。SFからの勃興するフードテックコミュニティーに参加し、早期エバンジェリストとして日本でフードテックコミュニティーを結成。「スマートキッチン・サミット・ジャパン」を共同創設。総務省の「異能vation」プログラムアドバイザー。Basque Culinary Centerのインキュベーション施設「LABe」メンター。東京大学工学部卒。スイスIMD(国際経営大学院)MBA取得


本書の概要
・世界最先端のフードビジネスの紹介
・「食」の定義を見直す

読んだ感想をTwitterに投稿しました!

今回は「Chapter4」の内容で
重要ポイントを「3つ」お伝えしていきます!

それがこの3つ↓

1.代替プロテインの需要急加速
2.「iPhone前夜」の衝撃|代替肉の5段階レベル
3.日本の戦い方

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1.代替プロテインの需要急加速

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現在、世界的に代替プロテイン市場が加速しています。

中心となっているのが「インポッシブルフーズ」「ビヨンドミート」といった植物性代替肉を作っているフードテックが注目されています。

つまり、動物性ブロテインから植物性プロテインへの転換期と言ってもいい時期になっています。

大きな要素としては「肉」の存在です。
つまり、牛などの「畜産」です。

この問題について、世界中の人が考えないといけない問題なのです。

本書には、以下のような問いが書いてあります。

「どうやって世界100億人の胃袋を満たすのか?」

世界人口は、2050年まで97億人に到達すると見込まれています。

このような未来予測も「FACTFULNESS」に書いてありますので、絶対に読むことをおすすめします。

その人口に対して、今までのペースだと供給が追いつきません。

そして、肉の需要を増やそうとすると大きな問題が発生します。

それが「自然破壊」です。

畜産と聞いて、広大な牧場でのんびり暮らしているイメージがありますが、現実はそうではないです。

土地は限られていて、狭い中で育てられています。

そして、出荷までの回転数を上げる必要があり、抗生物質ビタミン剤を投与して成長を早めています。

多くの動物を生み出すためには「水と食糧」、それを確保するだけの広大な土地が必要になります。

牛の数が増えると牛のゲップである「メタンガス」の排出量が増加し、オゾン層を破壊してしまう。

これが、大きな社会問題になっているひとつです。


つまり、このままでは、自然環境を大きく破壊してしまう状況が予想される上、私たちの健康状態にも赤信号が点灯する始末になるのです。

しかし、いきなり「肉を食べる生活をやめろ!」と言われても簡単にできるわけではないです。

それは狩猟採集民族だった時代の名残でもあります。

肉は当時、簡単に手に入るものではなかったです。

狩りに出て、獲ることができれば最高だったでしょう。
そして、栄養分も多く含んでいる。

ただ、現代人は手軽に肉を食べることができます。

これが、よくない状況を生み出しています。

そこで、誕生したのが「インポッシブルフーズ」「ビヨンドミート」と言ったスタートアップであります。

・・・

2.「iPhone前夜」の衝撃|代替肉の5段階レベル

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筆者は現在までに、代替肉のレベルが「5段階」に分かれていると述べている。

【代替肉レベル1:「肉の代用品」】
単純に「豆腐ハンバーグ」です。
豆腐なので肉ではない。あくまでも代わりになっているモノレベルが「1」です。そのため、肉を食べている体験には、ほど遠い。

【代替肉レベル2:「肉もどき」】
肉の食感を中心にしたもの。
素材の持つ栄養素や健康的な要素がある。乾燥大豆ミートなど。

【代替肉レベル3:「肉に近い喫食体験」】
ベジバーガーなど、肉の食感だけではなく味も再現しようとしたもの。ただし、香りなどはしない。

【代替肉レベル4:「肉と同じ調理〜喫食体験」】

インポッシブルフーズやビヨンドミートに代表される植物性代替肉。”精肉”としての状態で販売され、調理すると赤身が茶色く変化し、”肉汁”とアロマが広がるなど、調理体験まで肉と同じにしているもの。p.97

現在のスタートアップらの技術はすでにレベル4まできています。

まだまだ、改善余地はあるものの、すでに肉好きでも満足するレベルまできていることに衝撃を受けます。

【代替肉レベル5:「肉以上の機能性」】
調理・喫食体験が本物の肉と変わらない上、
肉以上の栄養素や保存性を実現したもの。

最先端のプレーヤーが目指しているレベルです。

これこそが、「iPhone前夜の衝撃」

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すでに、iPodまでが発売されていて、
すぐ近くにiPhoneが近づいている状況です。

つまり、本物の肉に代わり、私たちの食卓に「代替肉が普通に並ぶ日」も近いという事実と知っておかないといけません。

それくらいの衝撃なのです。

・・・

また世界では、宗教的にお肉を食べることを禁止しているところでも動きが見えてきています。

インポッシブルフーズの植物性代替肉は、ユダヤ教の食事規定に従った食事である「コーシャ」の認定を受けている。

完全植物性のため、食べることが認められています。

今まで、肉を食べることができなかった人たちにとって「革命的」な出来事である。それだけ、代替肉は新しい食材になる可能性を秘めているのです。


3.日本の戦い方

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日本の戦い方として「BASE FOOD」があります。

日本人は米やパン、麺類から植物性プロテインを摂取しており、「日本型インポッシブルフーズ」とも言えます。

これからの世界がより「健康を意識する」傾向が見える中で、日本ならではの戦い方。日本人の主食としての形で受け入れやすい状態を目指しています。

(公式サイトの方が安いです)

まとめ

今回は、本当に一部しか紹介しません。

ただ、この「Chapter4」の内容だけでも、価格以上の価値がある一冊です。

その他にも、
最先端技術が応用が書かれています。

注目なのは「キッチンOS」です。

簡単にだけ説明しますと、すべてが”IoT”とつながり、

・食べたもののAI管理。
・料理の作り方をプロのシェフ同然に自宅で作れる
など

今までありえないと思っていた未来を可能にする内容が書いてあります。

フードテックは2030年までの10年間で大きく加速する産業です。

また、日本でも2021年から
本格的にフードテックの歩みが始まっていきます。

その流れを知っておくためにも、ぜひ読んでおいて欲しい一冊です。





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