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阪神カップ回顧~世代交代の時~

「本領発揮」と銘打った阪神カップ。 ◎のグレナディアガーズが勝利してくれて個人的にはニッコリな結果になりました。 例年良馬場なら19秒台の決着になるレースですが、今年はロングラン開催の12週目で馬場はボロボロの末期馬場。 勝ち時計も1.20.3と良馬場で20秒を超えるのは8年ぶりの事になりましたね。 勝ったグレナディアガーズは予想コラムにも書きましたが、弱点は「掛かる気性と小柄で速い時計は限界になる」という点。 レースを見ると、1400mになれば折り合えて脚が溜まり、マイ

    • 阪神カップ~いざ本領発揮の時~

      10年前の阪神カップは「リピーター」強しのレースでした。 サンカルロやリアルインパクト。最近で言うとイスラボニータといったところでしょうか。 今年で言うと昨年の勝ち馬ダノンファンタジーがそれに該当します。 昨年は初の阪神芝1400mでしたが完勝。TPを「73」まで伸ばすことに成功しました。脚速めで元々スピードある体型でしたが、この条件で適性を見せたといっても良いと思います。 その後は出遅れた阪急杯やGⅠでは足りませんでしたが、前走のスワンSで巻き返し、TP「72」と恐ら

      • ターコイズS回顧~連覇の難しさ~

        ターコイズSのコラムを書き上げて、paddockシートのターコイズSレースコメントを見ていたら、◎スマイルカナには言及無し。 ↑ターコイズSのレースコメント。 この時点で「あれ?私と見立てが違う?」と思いました。 「スピードだけで押し切れる競馬だと思うなよ!」と言われている感じがあって「外れるかも」と思った私。 結果も15着と散々たる結果。スピードだけでは押し切れませんでしたね。。 例年以上に差しが決まった今年のターコイズS。昨年は良馬場で1.34.6のタイムに落ち着

        • ターコイズS~上がり不要なマイル戦~

          ターコイズSを10年分眺めていると2つの顔が浮かび上がってきます。 ①重賞経験のある3歳馬が賞金稼ぎのために出走→そのまま勝利 ②まともな3歳馬が不在の時はドロドロの大荒れになりやすい。 の2つです。 ①のパターンは主に12年や19年・20年。この時はOPや重賞で好走歴のある3歳馬が賞金稼ぎのためにターコイズ出走→そのまま勝利し来年のステップアップにしていきました。 そういう年は結構簡単で、3歳馬を買えば当たる重賞なんですが今年は少々様子が違います。 何と今年は3歳馬

        阪神カップ回顧~世代交代の時~

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        記事

          中日新聞杯回顧~冬に起きたデジャヴ~

          「この展開知ってる。逃げ切りでしょ。」 そう思った5F通過時計。案の定向こう正面通過順位とゴール通過順位の1・2着が変わらないまま終わった今年の中日新聞杯。 今回は2つの鍵があったと思います。 まずは「逃げ馬の少なさ」 paddockシートに記載されている「出脚速い」表記を見ると今回はショウナンバルディ1頭のみ。 因みに金鯱賞は「出脚速い」ゼロ頭。鳴尾記念はユニコーンライオン、ショウナンバルディ、アメリカズカップで1・2着、ローズSはメイショウオニユリ、エイシンヒテ

          中日新聞杯回顧~冬に起きたデジャヴ~

          中日新聞杯~本領発揮~

          中京をホームグラウンドにしてる私とすれば、中日新聞杯は当てたいレースの一つだったりします。 ただ、条件がコロコロ変わりすぎなのが特徴。 新コースに替わる前は12月開催でしたが、2012年から3月に。2017年以降は金鯱賞が3月開催になったことにより再び12月にスライド。ハンデ戦は変わりないですが、施工時期が10年で2度も変わってる珍しい重賞なんです。 3月開催だった時は、勝ち時計2.01秒台になることが多かったのですが、2017年以降だと1.59秒台が3度、昨年も2.0

          中日新聞杯~本領発揮~

          京阪杯回顧~勝手に桃色片想い~

          「違う!こんなはずじゃなかった!」 とつい漏らしてしまった京阪杯2021。阪神2年目。今年も一目惚れしたレイハリアにフラれてしまいました。 勝手に片想いしていたのでしょうね。 「飛んでしまった」のは何かの原因と理由があって「予想破綻」した可能性があるのでじっくり考えていきます。 そもそも予想理論は正解だったのか? コラムのレイハリア◎の理由は以下の通りでした。 「MTP上位と体幹「5」を組み合わせれば何とかなるようなレースが昨年のハイライトでした。 また、フィアーノ

          京阪杯回顧~勝手に桃色片想い~

          京阪杯~今年は簡単!?~

          例年JCデーの最終レースに組まれることが多い京阪杯。 JC終わってもまだ重賞がある高揚感なのかいつもよりも多めに勝負する方も多いのでは?と思います。 個人的な話ですが、京阪杯はJRAの中でも1番好きなレースで、この仕事をするまでは「俺の京阪杯」とか良く言って、東京競馬場の小さな画面で大声を毎年上げていたものです(笑) 昨年から京都改装工事中になり、傾向もかなり変わりました。 京都開催中は1~3枠を買えば何とかなる状況でしたが、阪神に替わってフラットな状況に。 「枠ゲー」

          京阪杯~今年は簡単!?~

          東スポ杯2歳S回顧~走行試験クリア~

          いや~久々レース見て鳥肌が立ちましたね。 え?何の話かって?イクイノックスですよ。 コラムでも取り上げましたが、前走不振の新潟組でも「モノが違う」勝ちっぷりで、重賞でもやれると判断しましたが、坂上の伸びは私の想像を遥かに超えるものでした。 昨年と今年のラップを比較すると、 2020  13.1 - 11.2 - 11.5 - 12.2 - 12.5 - 12.7 - 11.9 - 11.0 - 11.4 タイム1.47.5 3F34.3 2021  12.8 - 11.4

          東スポ杯2歳S回顧~走行試験クリア~

          東京スポーツ杯2歳S~常識を疑え!~

          「近10年で6頭のGⅠ馬輩出レース!」 こんな宣伝文句が東スポ杯2歳Sの見出しでしょうか。 内訳を見てみると10年前のディープブリランテに始まり、ワグネリアン、コントレイルと3頭のダービー馬を生んでいる出世レース。 その影響なのか今年からGⅡに格上げになりましたね。 昨年もその後ホープフルSを勝つダノンザキッドが勝利し、2着も菊花賞を勝ったタイトルホルダーと出世馬の「登竜門」になっています。 昨年の勝ち馬TPは「61」と恐らく「60」を出せば東スポ杯勝ち負けになるボー

          東京スポーツ杯2歳S~常識を疑え!~

          デイリー杯2歳S回顧~教育(?)レース~

          「完成度か伸びしろか」の副題の通り、1着が完成度が高いセリフォス、2着は前走新馬1着のソネットフレーズで近年傾向通り「順当」に収まったデイリー杯2歳S。 「過去20年遡っても前走1着馬が19勝、2着15回とほぼ前走1着馬同士で決まっている重賞」 の通りの結果だったと思います。 前後半のラップを見ると 前半3F35.9 後半3F33.8 で2.1秒の後傾ラップ。言わば「上がり勝負」でだったレースと言えます。 1~3着馬のみが上がり33秒台を使っていたのがそれを証明し

          デイリー杯2歳S回顧~教育(?)レース~

          デイリー杯2歳S~完成度か伸びしろか~

          「今年も」7頭と小頭数になったデイリー杯2歳S。 例年頭数が少ない重賞ですが、1つだけ変わらないデータがあってそれは「前走1着馬」。 過去20年遡っても前走1着馬が19勝、2着15回とほぼ「前走1着馬」同士で決まっている重賞と言っても過言ではないと思います。 要因としては ①馬体の完成度の高いOP・重賞勝ち馬がそのまま連戦して賞金を稼ぐ。 ②新馬・未勝利を快勝し伸びしろある馬がそのまま重賞にも手が届く。 の2つが挙げられます。逆に言えば前走2着以下は不利や展開不向きが

          デイリー杯2歳S~完成度か伸びしろか~

          みやこS回顧~休み明けは厳しいの?~

          4コーナーで「ヨシヨシこれは当たった」と思ったのも束の間、直線「アレ?伸びねえ。あーあ止まっちゃった。」で終わったみやこS。 1・2着が4コーナー9番手、13番手の決着で、思っていた決まり手とは真逆の差し競馬に・・・なぜこうなったのか回顧していきましょう。 乾燥していてパサパサ状況の今開催阪神。時計も当然掛かって、昨年のみやこSの勝ち時計が1.49.9に対し、今年は1.50.8と約1秒今年の方が遅くなっていました。 それを踏まえ、昨年と今年のラップを比較すると 202

          みやこS回顧~休み明けは厳しいの?~

          みやこS~JBC復活戦~

          今週水曜日に行われたJBC4競走。クラシックは船橋のミューチャリーが史上初の地方所属馬で制しましたね。 そんなダート一流馬が揃う週に行われるのがダート1800mのみやこS。メンバーレベルが落ちる重賞と言えるでしょう。 ただ、今年はちょっと事情が違うようです。 今年のJBCクラシックが行われたのが金沢。金沢は地方競馬場らしく小回りでフルゲートは12頭。 JRA出走馬も5頭までと決められていました。昨年の大井開催はJRA出走馬は7頭で、昨年よりも2頭JRA出走馬が漏れること

          みやこS~JBC復活戦~

          スワンS回顧~仮想阪神カップ?~

          3歳勢強く「黄金世代」と銘打った先週のコラム。確かに天皇賞はエフフォーリアが強かった。有馬記念でのクロノジェネシスとの対決が楽しみになりましたね。詳しくはNさんの回顧記事を読んでいただくとして、私は3歳馬が「コケタ」スワンSを回顧していこうと思います。 土曜日の阪神は芝1つ目の2Rから軽く「違和感」を覚えました。それは「時計が出ない」という事です。 先週(10月23・24日)まではマイル戦でも34秒台が出る状況でした。 それが2Rの勝ち時計は1.35.4と時計が遅め。 ロ

          スワンS回顧~仮想阪神カップ?~

          スワンS~新黄金世代~

          「黄金世代」 どのスポーツのジャンルでもこの言葉がたまにスポーツ紙とかで踊る時がありますよね。 例えば野球で言うと「ハンカチ世代」 今年引退した斎藤佑樹をはじめ、田中将大や前田健太などメジャーでも活躍している選手も多くいる世代です。 競馬の世界でも「黄金世代」と呼ばれた事があったらしく、1998年に3歳馬だった世代。馬名で言うとスペシャルウィークやセイウンスカイ、グラスワンダー、エルコンドルパサーが98年に3歳だった馬たちで 当時は「黄金世代」と呼ばれていたみたいです。

          スワンS~新黄金世代~