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みやこS回顧~休み明けは厳しいの?~

4コーナーで「ヨシヨシこれは当たった」と思ったのも束の間、直線「アレ?伸びねえ。あーあ止まっちゃった。」で終わったみやこS。

1・2着が4コーナー9番手、13番手の決着で、思っていた決まり手とは真逆の差し競馬に・・・なぜこうなったのか回顧していきましょう。

乾燥していてパサパサ状況の今開催阪神。時計も当然掛かって、昨年のみやこSの勝ち時計が1.49.9に対し、今年は1.50.8と約1秒今年の方が遅くなっていました。

それを踏まえ、昨年と今年のラップを比較すると

2021 12.7 - 11.2 - 13.6 - 12.5 - 12.1 - 11.9 - 12.2 - 12.0 - 12.6
2020 12.6 - 11.2 - 12.7 - 12.1 - 11.9 - 12.0 - 12.2 - 12.0 - 13.2

昨年と今年は前半2Fはほぼ同じタイム。更に5F~7Fまでもほぼ同じラップ構成でした。それなのに時計が今年の方が遅い理由は「砂が重い」という点があります。

更に、昨年と大きく違う点として、向こう正面でエクスパートランの捲りがあり、差し勢が更に届きやすくなったのかなと。

また、休み明けの馬が軒並み止まっていたように感じます。

勝ったメイショウハリオは太秦Sからのローテで中2週だったのに対し、1番人気のクリンチャーは4か月、2番人気のメイショウムラクモは3か月と間隔開けた出走で、見た目は仕上がっていましたが、中身が伴っていなかった可能性があります。
ダート戦は近年の芝とは違い、叩いて心肺機能を向上させて良化する馬が多く、その差が今回の結果に繋がったのかなと思います。

因みにみやこSの2019~2021年の勝ち馬は全て前走太秦S組で中2週~3週。太秦Sの施行前はブラジルカップ組が2015・2016年と連覇している所謂「連戦馬強し」のレースだったんです。(気付くの遅かった)
有力馬がJBCに、またチャンピオンズカップに出走する馬がこのレースを叩き台にしている中、前走太秦Sやブラジルカップを使ってみやこSを使う馬は「本気度」が違うのかもしれません。来年以降覚えておきましょう。

まとめると
①昨年よりもかなり砂が重く時計が1秒掛かった。
②エクスパートランの捲りが入って先行馬がきつくなった。
③上位人気が軒並み休み明けで持久力発揮できなかった。

の3点が相まって1着メイショウハリオ、2着ロードブレスの差し競馬になったのでは?と思いました。
但し、展開には恵まれましたが、1・2着は4歳・5歳で成長中。TP更新も出来たのでしょう。今後は展開次第にはなるでしょうが差し競馬、上がりが掛かる状況なら一考してもいいかもしれません。

さて◎にしたクリンチャーは6着。昨年みやこSを勝利した時は太秦Sを叩いてこのレースを使っていたのでローテが昨年とは違いましたね。
クリンチャー自身が叩き良化形で、3か月以上の休養明け初戦は[1・1・1・6]に対し中4週以内は[4・2・1・2]と好成績。所謂叩き良化形なんでしょう。
馬自身が仕上がっていても、まだ心肺機能が追い付いていなかったと考える方が自然。叩いた次走は変わってくる可能性は高そうです。

2番人気のメイショウムラクモは5着。TPは暫定値ですが「68」とレパードS勝ちとほぼ変わらなかったのでこの馬の能力は出し切ったと考えていいでしょう。予想でも指摘したようにここでは「家賃が高い」馬でした。
次走以降はOP特別等のメンバーレベルが落ちたレースでの出走で改めて見直すべきかなと。

以下で気になったのは12着のオーヴェルニュ。デキは良く見せていましたが、3~4コーナーにかけて外に膨れる仕草が合って、鞍上が追い辛く左回りの方が良さそうな内容でしたね。
また、差し向きの流れを3番手につけているので情状酌量の余地もありました。次走左回り替わりで内枠引けば巻き返し可能と見ています。そもそもが左回りの平安Sで重馬場とはいえTP「83」を出している実力馬。

この馬も馬場と状況次第では巻き返し可能と見ています。


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