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中日新聞杯回顧~冬に起きたデジャヴ~

「この展開知ってる。逃げ切りでしょ。」

そう思った5F通過時計。案の定向こう正面通過順位とゴール通過順位の1・2着が変わらないまま終わった今年の中日新聞杯。

今回は2つの鍵があったと思います。

まずは「逃げ馬の少なさ」

paddockシートに記載されている「出脚速い」表記を見ると今回はショウナンバルディ1頭のみ。

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因みに金鯱賞は「出脚速い」ゼロ頭。鳴尾記念はユニコーンライオン、ショウナンバルディ、アメリカズカップで1・2着、ローズSはメイショウオニユリ、エイシンヒテン、アンドヴァラナウトの3頭でこれもまた1・2着でした。

「出脚速い」はレース映像から過去に「促さなくても勝手に先団に取り付ける馬」を示しています。


要は逃げる確率が高い馬。中京2000mでペースが落ち着けば、有効な馬券作戦かもしれません。

その表記が今回ショウナンバルディ1頭のみという事はペースは落ち着き、金鯱賞や鳴尾記念のように流れも遅くなる可能性が前日段階で推理できたはず。
過去の状況とかに引っ張られるとスルーしてしまう典型例ですね。反省。

その影響で前半3Fは36.5秒。これは12月開催に移行した中日新聞杯では最遅。当日の1勝クラスの平場戦と比べても0.1秒遅かったので、重賞としてはかなりのスローだったことを示しています。


2つ目の鍵はレース後半の流れを「見誤った」という事でしょう。

予想コラムでは、「2017年以降時計・上がりが速くなりレース上がりは34秒台。自身の上がりは33秒台が必須。(特にディープ産駒)」

と記載しましたが、実際ラップは残り1000mから11秒台が続きラスト1Fは12.6秒と後半5Fの持久力勝負になったことです。

◎を打ったアドマイヤビルゴは好走歴がケフェウスSやカシオペアSなどの後半3F勝負のレースが多く、今年は後半5F勝負で残り1Fではガス欠の息切れに。一瞬のキレ(特に後半3F勝負)に強い馬なので今回の流れには向かなかったのかなと思います。

逆に勝ったショウナンバルディは今年の都大路S・鳴尾記念で長く脚を使うロンスパ合戦で僅差の競馬。流れは合っていたという事になります。

今年の根幹は

①逃げ馬がショウナンバルディしか見当たらず展開が前有利になる。
②後半4~5F勝負で最後まで脚が続く馬を探す必要があった。

という事だと思います。来年以降の中京芝2000m重賞で覚えておきたい所です。

今後で見直したいのは差し届かなかった組。
上がり最速も届かなかった8着ヤシャマルやデキは良かったのに後方で構えて脚余したラストドラフト。
また、1・4コーナー外回されかなりの距離ロスをしているラーゴムやディアマンミノルもペースと距離ロスが相まっての凡走なので見直せると思います。

ただ、ラーゴムに関しては今回デキが落ちてるように感じたのでデキの持ち直しは必須だと思います。


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