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ターコイズS回顧~連覇の難しさ~

ターコイズSのコラムを書き上げて、paddockシートのターコイズSレースコメントを見ていたら、◎スマイルカナには言及無し。

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↑ターコイズSのレースコメント。


この時点で「あれ?私と見立てが違う?」と思いました。
「スピードだけで押し切れる競馬だと思うなよ!」と言われている感じがあって「外れるかも」と思った私。

結果も15着と散々たる結果。スピードだけでは押し切れませんでしたね。。

例年以上に差しが決まった今年のターコイズS。昨年は良馬場で1.34.6のタイムに落ち着きましたが、今年はやや重で1.32.8と昨年より1.6秒も速い勝ち時計に。芝の状態は今年の方が良いのでしょうね。

予想コラムでは「4角3番手以内が6勝」と「スピードが最重要事項」と銘打ってスマイルカナを推しましたが、昨年と今年のラップを見てみると、

2020年 12.0 - 11.3 - 11.2 - 12.0 - 11.8 - 12.1 - 11.9 - 12.3

2021年 12.1 - 11.2 - 11.0 - 11.1 - 11.4 - 11.8 - 11.7 - 12.5

前後半の3ハロンは昨年とほぼ変わりませんが、大きく違うのがスタートから4F目のラップ。
2020年が「12.0」に対し、2021年は「11.1」と0.9秒も速いラップ構成で道中息が入らず持久力が重要になりました。

スマイルカナは4・5ハロン目でペースが落ち着き、スピードを活かせる展開になった2020年に対し、今年は中盤速く息の入らない流れで持久力が必要な状況に。


更に斤量が昨年よりも2キロ増え息切れしたという流れ。paddockシートのレースコメントを見た時に「スピードだけで押し切れると思うなよ!」と言われた気がするのはそこにあったのだろうと思います。
これが9月のスピードだけで押し切れる状況であれば、また違った結果なるかもですが、12月のタフなコンディションで持久力寄りの展開でこれは見当違いでした・・・

それと同じようなことが言えるのがもう1頭の◎スマートリアン。4着歴があったのは9月のスピードだけで押し切れることが可能な京成杯AH。この時からタフなコンディションで追って甘くなったのでしょう。
◎2頭はどちらかと言えば「スピード」を武器にする馬で、私はかなりの「見当違い」をしていましたね。来年に向けての糧にしたい所です。

一方、勝ったミスニューヨークは前走の府中牝馬Sでも上がり34.3秒の脚を使いながらも12着。ここから読み取れるのは「上がり勝負が苦手」なタイプという事です。


今回は前記の通り持久力必須+先行勢には厳しい流れ。上がり勝負にはならない状況で前走時と同じぐらいの上がりを駆使すれば差し切れた。こんな構造でしょう。
中盤緩まない展開は2走前の小倉日経OP3着や重馬場ですが3勝クラス勝ったように得意な流れ。

この点を見逃さなかった平間さんは流石ですね。一つ勉強になりました。


2着アンドラステも仕上げは良かったですね。斤量増でも昨年同様の結果になったのは昨年よりも落ち着きが出て成長している点と、スローとは言え後半緩まず持久力が必要だった中京記念で勝ち切ったところなのかなと。


逆に府中牝馬Sで33秒台の上がりを使ったドナアトラエンテとマルターズディオサはそれぞれ14着、8着に惨敗。今後は「府中牝馬組で上がり使って好走した組」はターコイズで上がり勝負にならない限り下げて考えた方が良さそうです。


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