『仕事は楽しむものじゃない』
前回、私は「なんで仕事って楽しくないのだろうか」
という以下の記事を書きました。
まぁ、要約すると、
仕事って嫌なことも色々あるけど、
人生80,000時間働くんだから楽しもうぜ、っていう内容です。。
(だいぶ雑。笑)
今でも私は割と本気で思っているのですが、
先日転職活動で、あるベンチャー企業の役員の方と面接をした際、
話の流れで”仕事はもっと自由で、楽しくあってもいいと思うんです”
と言ったのですが、
それはそれは、
猛反対されました。
え、そんな反対する?と思うほど反対されて・・・
「あ、きっとこの人の地雷を踏みに行ってしまったんだ・・・」と察し、
それまで順調に進んでいた私の頭の中は真っ白になりました。笑
この方の「仕事は楽しいものではない」と主張する理由。
確かに、仕事が楽しいか楽しくないかで言えば、
楽しいに越したことはない。
でも働くということは、その会社のために時間と労力を割いて貢献し、
その報酬としてお金を貰うということであって、楽しいことをやっていては、
企業が目指したい方向と、個人が目指したい方向に乖離が生じ、
結果としてお互いにとって不利益だから。
聞いた時にあぁなるほどなぁ、と思いました。
そういう意見もあるか、と。
でも、これって
①非常に日本人的・男性的な考え方であって、
②この方自身は企業と自身のやりたいことに多少なりとも乖離を感じており、
仕事自体を楽しいとは思ってないんだろうな。
と私は感じています。
この会社は創業5年程度のベンチャー企業、業界内ではこれまでの方向とちょっと違う角度から業界にメスを入れている会社。既に全国展開を果たしており、レガシーな領域にも踏み込んでタッグを組んでいたりと、かなり先進的な企業だと感じていました。きっとこの会社の5年は凄まじい速さで流れたことと思います。それと同時に、そこで働く方々は相当なやりがいを感じているのだろう、と私は勝手に思い込んでしまっていました。だからこそ、今回この役員の方が仰った「仕事は楽しむものじゃない」この一言は、私にはどこかもの悲しさを感じさせるものでした。
お互いのこの1件に関する主張が終わった後、
ちょっと気まずい空気になったので、
「いくつか質問させていただきたいことがあるのですが!」と空気を戻して、
まぁ、もうこの面接はすでに終わってるんだろうけど、と思いながらも、何とか気まずい空気を脱したくて、用意していた質問をいくつか適当に投げかけ、また話が軌道に乗りはじめた頃、最後に最も気になっていたことを聞きました。
「〇〇さま自身が今後やりたいこと、叶えたいことって何かありますか?」
ーーーーそしてそのの回答は、プライベートに関することと、
仕事のことに関しては、今の会社の軸とは少し外れたものでした。
それを聞き、私は「仕事は楽しむものじゃない」という回答に至った理由が
少しだけ分かったような気がしました。
だって、その方が自身がやりたいことを話している時、
生き生きとしていて、随分楽しそうなんだもの・・・・
後日、予定通りお祈りメールが届き、
この会社にはご縁がなかった私ですが、
特に後悔はしていないですし、
”仕事はもっと自由で、楽しくあってもいい”
という考え方も変わっていません。
私がやりたいことってなんだっけ?と振り返る機会を、
これからも大切にしていきたいと私は考えています。