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世界に「翼」を羽ばたかせる! 南葛SCとの合同事業発表会で語った「まったく新しいクラブ経営」とは?

以前からみなさんにお知らせしていた南葛SCの経営参画については、「これまでにない企業とクラブとの関わり」「バリュエンスグループが目指す、すべての人がらしく生きる社会の実現に関わるプロジェクト」「ともに世界を目指す!」と、構想への期待値とハードルが上がり続けていた感もありますが、本日、株式会社南葛SCの代表取締役である高橋陽一先生、岩本義弘GMを迎えて合同事業発表会を行い、この事業の「はじめの一歩」をご報告させていただきました。

今日は、こちらの詳細、この事業に賭ける思いについて、お話ししようと思います。

嵜本およびバリュエンスグループは南葛SCに何をもたらすのか?

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バリュエンスホールディングス株式会社が、株式会社南葛SCの株式33.5%を取得し、クラブ経営に参画することはすでに報告済みですが、そのリリースの際に宣言していた「経営に深く関わりながら、南葛SCが葛飾からJリーグへ、そしてJを代表するクラブ、さらには世界的なクラブになることを本気で目指す」という部分で、「具体的に何をするのか?」については、まだお知らせできていませんでした。

クラブの強化、育成への関わり、有形無形の貢献については、これから徐々に結果で示していきたいと思いますが、まずは南葛SCというJリーグ屈指の、私にいわせれば”世界で唯一”の武器を持つサッカークラブのポテンシャルを引き出す方法の一つをみなさんにご紹介したいと思います。

昨日行われた合同発表会は、『世界に「翼」を羽ばたかせる!』というタイトルが示すように、南葛SCとバリュエンスが共同で『キャプテン翼』を起用した海外でのIP(知的財産)ビジネスに挑戦していくことを発表するものでした。

南葛SCの当面の目標はもちろん最短でのJリーグ昇格、目の前のリーグ戦、目の前の1勝にありますが、クラブ誕生当初から掲げているビジョンはあくまでも「世界へ」というスケールの大きいものです。

バリュエンスとしても南葛が見つめる未来、高橋先生だけが持ち得る世界観、クラブのビジョンに共鳴し、共に歩む決意をしたわけですが、「バリュエンスグループにしかできないこと」があるからこそ、ただお金を出すだけの“スポンサー”ではなく、より強固なパートナーシップを構築すべく、私自身も取締役に就任させていただいたわけです。

グローバルな知名度を誇る『キャプテン翼」と世界中に拠点を持つバリュエンスのシナジー

バリュエンスグループは、リユース事業を中心に、現在世界の主要都市に拠点を持ち、ブランド買取店『なんぼや』は、世界14ヵ国、21店舗(2021年8月現在)を展開しています。3年前に立ち上げたグローバル事業は、バリュエンスの成長の鍵を握る事業として成長を続けていて、向こう2年間で100店舗を出店する計画を進めています。

みなさんもご存知の通り、サッカー漫画の金字塔『キャプテン翼』は、日本を飛び出し世界中の人たちに愛されています。私が知るだけでも、世界屈指の人気クラブ、FCバルセロナの歴史に名を刻む名選手で現在はJリーグ・ヴィッセル神戸でプレーするアンドレス・イニエスタをはじめ、リオネル・メッシ、ネイマール、イタリアのファンタジスタ、アレッサンドロ・デル・ピエロ、「石崎君推し!」のジェンナーロ・ガットゥーゾなどなど数えればきりがないほどの世界的なサッカー選手が多大な影響を受けたと公言している作品です。

漫画から飛び出した「リアル南葛」である南葛SCと、すでに世界的知名度のある『キャプテン翼』を海外でも結びつけ、有効に活用しシナジー効果を生むことは、世界を目指すクラブにとって大きな恩恵をもたらします。

南葛SC×バリュエンスグループが目指す、チケット、グッズ、放映権、スポンサーに依存しないクラブ経営

世界展開を進めるバリュエンスグループのネットワークが、南葛SCの世界戦略にピッタリはまる。これは、私が岩本GMに最初にクラブへのサポートを願い出たときからすでにあった構想でした。

ようやく発表できてホッとしていますが、実はすでに世界各国の国内外の大手企業含め20社以上と交渉中。世界中の飲料、医薬品、アパレル、食料品メーカーと話を進めており、たった2カ月で数社とは条件も含めた具体的なやりとりにまで発展しています。

この取り組みのどこが画期的なのか? 高橋先生や岩本GMとも一致していることなのですが、南葛SCは今後、チケット収入、グッズ販売、放映権料、スポンサーフィーという既存のスポーツクラブの4大収益だけに依存しないクラブ経営を目指していきます。

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その第一歩が、国内外に向けたIPビジネスをクラブが始めるというものです。

この取り組みでは、私やバリュエンスグループが、『キャプテン翼』という作品を使ってコンテンツビジネスをするわけでも、キャラクタービジネスで収益を上げるわけでもありません。

クラブ経営目線でいうと、バリュエンスグループは、南葛SCと国内外のパートナー企業とを結ぶハブのような存在として機能します。

『キャプテン翼』のIPがバリュエンスグループを介して世界中のパートナー企業に活用され、その先にいる顧客を通じて利益が生まれます。その利益がバリュエンスグループを通じて南葛SCの選手補強、育成などの強化に還元される。

バリュエンスは単にスポンサーフィーを払うスポンサーではなく、南葛SCがJリーグ、そして世界へ打って出るための持続可能性を担うハブとして積極的にクラブ経営に関わっていくというやり方です。

これは、南葛SCが『キャプテン翼』という世界的知名度を持ったIPを持つ唯一無二のクラブだからこそできる試みです。

「経営の選手」として南葛SCに入団します!

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私は、このやり方で世界的に見ても他に類を見ないスポーツクラブ経営のあり方が実現できると思っています。

今日の発表会で、うれしかったことが一つ。
高橋先生と岩本GM、私の3人のトークセッションの時に司会の方から、今回の協業について話を振られた高橋先生が「経営の方にも嵜本さんといういい“選手”に加わっていただいて」と発言されたのです。

ガンバ大阪を戦力外通告になり、ビジネスの世界でチャンスをつかんだ私の、スポーツ界でのまったく新たなチャレンジの幕開け。南葛SCの10番仕様のTシャツに身を包み、憧れのキャラクターの生み親でもあり、クラブの代表でもある高橋先生から「選手」として評価してもらえたこと……。その期待に応えるべく、みなさんにもいい報告が次々としていけるようにしなければいけないと気持ちを新たにしたのでした。


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