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『ホンモノの沖縄』に触れてみる 〜沖縄出張の次の日ショートで旅をしてみた〜

こんにちは。Vpon JAPANでPRを担当しているAyaです。

6月6日(木)に私たちVpon JAPANが運営事務局を務めているクールジャパンDXサミット2024 OKINAWAが開催されるため沖縄へ出張しました。
イベントの様子は、是非こちらからご覧いただきたいのですが、noteでは、翌日休みをとって夕方飛行機に乗るまでの短い時間での旅について書いてみました。

当初から、せっかくの沖縄出張なのでイベント翌日はショートで旅をしようと思っていましたが、当初考えていた目的地から大きく変更をしています。元々私は、スキューバダイビングが趣味で、沖縄には既に10回以上は訪れ、慶良間や沖縄中部の海を100本ほど潜っていたので、今回はダイビングはせずともビーチリゾートへ行って海を眺めたいと思っていました。

旅先を変更したきっかけは、サミットにご登壇いただいた星さんの「普遍的な価値、ホンモノの価値が沖縄にはある。」という言葉がとても深く心に残ったからです。またその際に流れた宮古島観光協会と星さんとで制作したという映像が素晴らしく、心揺さぶられました。
普遍的でホンモノの価値は言葉で簡単に定義付けできませんが、感じ取れるような気がして、沖縄に古くから残る場所を訪れたくなりました。ただ、短い時間の中で場所を探すには、それはそれで大変なので、自分の普段の日常の暮らしの中にあるものの中から選ぶことにして、『沖縄の味噌』と『沖縄の器』から旅先を急遽選びました。

私は普段から玉那覇味噌醤油の「王朝味噌」と、「琉球焼」の大嶺實清(おおみねじっせい)さんという作家さんの器を愛用しているのですが、両方ともネット通販や東京にあるお店で購入したものなので、実際に作られている場所へ足を運んでみることにしました。

最初に玉那覇味噌醤油へ行ってみる

最初に訪れたのは、玉那覇味噌醤油です。
旭橋からモノレールに乗って宜保という駅で降りて、5分ほど歩いた場所にありました。
モノレールを降りると雨がちょうど止んで、緑の草木の良い匂いがしました。

なだらかな坂道をまっすぐ歩き続けました


坂を登っていくと、坂の途中に醸造所が見えました。思っていた以上に大きく、歴史ある建物で圧倒されました。

苔むした石壁がずっと奥まで続いており、美しかったです。

裏側から醸造所に続く入り口があり、大きな葉が生い茂っていました。

ちょうど9時からお店が空くので、時間ぴったりに玄関前に行ってみると、既にドアは空いており、玄関前はとても綺麗な石畳が敷き詰められていました。

昔は道路も全てこの石畳だったようです

中に入ると、おばあちゃんが笑顔で出てきてくれて、この醸造所が琉球王朝の時代から160年以上続いていること、柱に酵母がついてしまうほど古い建物であること、玄関前の坂道も昔は石畳で綺麗だったことなど説明してくれました。

いつも使っているお味噌がこんな素敵な場所で造られているのかと嬉しくなりました

自然の美しさと歴史ある醸造所、おばあちゃんの笑顔が全て調和しているように感じて、気持ちが満たされていく気分になりました。


続いて『やちむんの里』へ

その後、一度旭橋に戻り、ホテルのチェックアウトを済ませてから、読谷村にバスで向かいました。思った以上に遠く、1時間30分かけてようやく終点の読谷バスターミナルへ到着。そこからタクシーで「やちむんの里」へ向かいました。

「やちむん」とは沖縄の方言で「焼物」を意味し、ここには70以上の陶房が集結しているそうです。

入り口から中に入ると、大きな赤瓦の釜が佇んでいました。
「やちむんの里」は、人里離れた静かな自然環境が作品作りに適しているということで、沖縄初の人間国宝としても知られる名工・金城次郎さんが読谷村へ移り住み、 それをきっかけに多くの陶工が読谷村に集まり始め、やがて「やちむんの里」が生まれたそうです。
この大きな釜は名工4名が築いた共同の登り窯で、 9つの窯が連なってできているそうです。

赤瓦と緑の草木が見事に調和して綺麗でした

私が好きな大嶺工房を目指して緑が生い茂る細道を歩きました。
歩いていると、さささーっとかけていく動物がいて、よく見ると猫でした。
この後何度も猫と遭遇しました。

物語に出てきそうな道でした

細い道を歩き、右手に大嶺工房がありました。緑豊かな自然に囲まれたギャラリーでした。

やちむんの里にはこのようなギャラリーがたくさん集結しています

器に夢中になりすぎて、ギャラリーの中を撮影し忘れてしまいましたが、全て木造で、床にも多くの器が並べられ、天井には凧が飾られていました。
草木のような色のグリーンと白が混ざった器を購入しました。

外に出ると、駐車場やポストにまたまた猫がたくさんいました。

黒猫二匹は楽しそうに歩いていました
のんびり眠っており近づいても目を覚ましませんでした

今回は半日という短い時間で移動に多くの時間を費やしましたが、それでも心に深く刻まれる体験をしました。沖縄の真髄を感じ取るには、さらに多くの場所を訪れ、長く住む人々との触れ合いが不可欠ですが、たった2ヶ所を巡るだけでも、沖縄独自の歴史と文化、そして豊かな自然と共に暮らす人々の深い精神文化に触れることができました。
日本には、沖縄のように普遍的な価値が根付いている場所がまだたくさんあると感じました。この経験を通じて、日本中を巡り、その魅力を再発見したいという思いが強まりました。

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