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遭遇した差別!その時わたしは

これは2016年の春にパリで差別に立ち向かった一人のおばさんの記録である。
(たまに大変に言葉遣いに品が無くなることがありますが、当時の気持ちはそんな感じでしたのでお許しいただければと)

私はとてもぼんやりしているのでもしかしたら気づかない間に差別を受けていたかもしれないのですが、ハッキリと「これは!」と感じたのはこの件が初めての差別体験でした。
あの時の悔しい気持ちと立ち向かった勇気を記録に残そうと存じます。

2013年に行った時に初めて見つけたのですが、グランブールヴァール駅近くに「シャルティエ」というビストロがあります。

一人でも入りやすく、また非常にリーズナブルなのもあり、パリに来た時は必ず寄るお気に入りのビストロでありました。

今では「地球の歩き方」にも載っていますし、youtubeにも紹介動画が沢山出ていますので、夜も7時を過ぎると通りにまで続く大行列になってしまう観光名所のような人気店になっていますが、当時は地元の人が多い印象でした。

これは2013年初めて行った時の写真。今は看板が少し違いますね。ていうか何なんだよこの女子達の美脚、腹立つわ~

この「事件」のあった2016年の3月も、まあ20時を過ぎると5~10組(は、いなかったかな)の待つ人達が並ぶも、私が主に行く18時台(混む時間をさけるには早めに行くのがベスト!)にはほとんど待ち人は居ない状態・・・。

この入り口が回転扉になっておりまして、ここでスタッフがついて席に案内してくれる入店方式。

ここの回転扉の前で待ちます

腹をすかせた私は18時を回るのを待って店の前へ・・・
私の前には欧米人のカポーが一組だけが待っている状態。
これなら直ぐに入れそう!と、ほっとしながらそのカポーの後ろに付きました。
直ぐに中から案内係のスタッフ女子が出て来て、そのカポーを席に案内しました。

ほくほく

さて、次は私の番です。ここは相席が基本なので毎回どんな人と相席になるのか、それもちょっとしたお楽しみ。ホクホクしながら案内係が戻ってくるのを待っていました。

果たして先ほどの案内係のスタッフ女子が戻ってきて入り口に向かって歩いてきましたので、拙いながらもフランス語で「一人です」と言いかけたのですが・・・

ほんっと感じ悪かった!

ガン無視&踵を返して向こうに行っちゃった!!

動揺

もうね、ほんとに「え?!」って感じで。

10秒くらい「え?今、目合ったよね?案内係ってあの人だよね?え?」と煩悶し、11秒目から「え?まさか無視された訳じゃないよね?」と気持ちを切り替えて目線を送りつつ左右に揺れてみて「ここに一人おりまっせ」とアピールを試みるわたし

ガン無視続行にブチ切れるわたし

しかしながらスタッフ女子、奥の柱に寄っかかってガン無視続行・・・

この時私はハッキリ悟りました。

「あいつ、わたしのこと無視してやがる」


初めて遭遇した日本人(アジア人)に対する明らかな差別行為!!
普段なら直ぐに落ち込んで諦めてしまうタイプのわたしですが、ここは海外、おまけにひとり旅。頼れるのは自分のみ!
海外でアドレナリンが常に噴出していたせいもあるし、空腹のせいもある、そして何よりお気に入りのこのビストロでごはんを食べるのは私の旅の楽しみでもありました。

「その楽しみをオマエが邪魔する権利は無い」


私の中で何かが覚醒しました。

かつて世界を席巻した「オバタリアン」を舐めるな!(分かる方は同世代)

私の脳裏には瞬間的にある作戦が浮かび上がったのである。

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