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OBOG訪問と、いつかは就活生だった社員の私

広告とかいうお仕事は学生には大変人気がございまして。
そのおかげで、ありがたいことに新人の私にすら、OG訪問の依頼がびっくりするほど多く届きます。
時には私とは違う大学の子も、どうやら色んな手段を使って私の連絡先を得て連絡をいただきます。

今日も1件、就活生からの訪問を受けました。

私が学生だった頃も(修士の頃はそんなでもなかったかな、学部3年の時に一度就活をした時)、社員訪問は何社かしました。話を聴き終わった後、何人かがこう言いました。

「大したこと話せてないけど、大丈夫?」

当時はこの言葉を聞いて大変不安になったものでした・・・。
私面白いこと聞いてやれなかったのか・・・・。もしかしてあんま就活に活きる話そんな聞き出せてないのか・・・。と。

でもここ最近、何人かに会って自分も同じ言葉を最後に言っていることに気づきました。
そして気づいて凹みました。自分も経験したはずなのに、この人たちが本当に必要なこと教えてあげられなかったかもしれない・・・。と。

凹みながら、考えたのですが、
OBOG訪問って、難しいですね。割と難解なクエストですよ、あれ。
だって就活生は自分が何を知りたいかも、社員から何を得られるかもよくわかってないし。
若手社員だって、”何を知りたいかもよくわかってない就活生”だったわけだから就活生が何をわかりたいかもわかってないし。
(そうして凹んでいた私は立ち直った。)

たとえば、私へのOB訪問・社員訪問の目的が「広告業を学びたい!マーケティングの知識を得たい!」とかそういうのだったらたくさん聞きだせることはあると思います。業務のフローとか、戦略ってどう考えてるのか、とか、コンプライアンス引っかからずに教えられることは割とあるし、そういう目的さえあれば学生だって聞きたいこときっといっぱいある。

だけど違うんですよね。
就活生って、あくまでESや面接のネタになる話が欲しいわけで。
中には本当に広告業のこと知りたいとか具体的な知識を身につけていこうとして来る人もいるかもしれないけど、それって結局その会社に、業界に入れなければ何にもならない。(知識が無駄って意味ではなく、就活生っていう視点に立ったら不毛っていう意味。)
そんな約束されてもいない将来のシチュエーションでしか活きない知識を教えてもらっても「あぁ、まぁまず内定もらわなきゃだし」って思うし、思ったし、私も学生さん相手に楽しくなって仕事の細かいこととか話始めて「あっでもこんな具体的な話別に面接じゃいらないよね」ってなりますし。
それにこっちもね、「これを聞いて欲しかったー!」なんてものないんですよねぇ。まぁ、少なくとも1年目の私は。

まず「内定をもらう」っていう直近のミッションをこなしていない状態でそんな話、もて余すだけなんだなぁ、って、社員側になって気づきました。

「大した話ができていない」、そう思うのは、業務側に突っ込んだ具体的な話をしないし、場合によってはできないこともあるし(クライアントのいるお仕事は話せないこと多い)、ネガティブなことはなんとなく言っちゃいけない感あるし、そうなると自分も就活生だった頃に言ってもらったことくらいしか話せないからなんだな。

でもだから逆に、ベテランよりも1年目だから提供できる情報って就活生にはすごく大事なのかな、と考えながら最近は訪問を受けています。就活生と立場が近いので、直近の就活状況も話せる(しかも内定を得て無事に働いているので成功談が話せる)。

「大した話できなくてすみません、こんなんで大丈夫でした?」
大した話なんて元から出て来るわけのない仕組みでできているものなのにそう言って就活生を不安にさせないように、自分が通ってきた経験はプライドとか捨ててできるだけ話そうと思っています。

実際大事だよ!目の前のエントリーシートは!仕事の話は内定取れてからゆっくり話そう!またおいで!

みなさんに良いご縁がありますように!
(あれ、なんか違う?)

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volmoto (ぼるけーのさん)
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