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ダルビッシュ、マエケンのYouTubeから探るコツを掴む方法

今回取り上げるのは、ダルビッシュ有投手・前田健太投手です。

2人の共通点はいくつかあります。「現役メジャーリーガー」「甲子園で活躍してプロでも活躍」などなど。

そんな中で、今回着目したいのが「YouTubeでの発信」です。
2人とも自身のチャンネルを持ち発信していますが、今日はそれを紹介しつつ、そこに「上達の秘密」があるのではないかという話をしていきたいと思います。
ビジネスもそうですが、趣味や子育てなんかに活きる話ができればと思います。ぜひお楽しみください。

このnoteはVoicyの過去の放送を文字に起こしたものです。

ダルビッシュ有投手・前田健太投手のプロフィール

まずは、彼ら2人のプロフィールを紹介します。共に大阪府出身のメジャーリーガーです。

ダルビッシュ投手・前田投手ともに高校時代は甲子園で大活躍。ドラフト1位で指名を受け、「ダルビッシュ投手は日本ハム」「前田投手は広島」
へと入団します。
様々なタイトルを獲得したのち、ともにメジャーリーグへ挑戦します。

2人とも今シーズンは大活躍。
ダルビッシュ投手に至っては日本人初の最多賞を獲得し、サイ・ヤング賞受賞の期待も高まっています。

そんな2人ですが、自身のユーチューブチャンネルを開設し、動画を発信しています。
内容は様々ですが、今日その中で注目したいのは、自身の「変化球の投げ方」を投げ方を解説した動画です。

変化球の解説は、最も人気な内容のひとつでしょう。
ファンにとってもプレイヤーやコーチにとってもすごく興味深い内容です。
ただし、ここに2人の好投手の活躍の所以が隠されているのです。

次のチャプターでは、運動学習という観点から、その理由を解説します。

運動学習の観点からみるダルビッシュの変化球習得方法

運動学習とは、スポーツ心理学の分野の言葉です。
「これから学ぶスポーツ心理学」という入門書的な書籍では、
『練習や経験を通じて「できなかった」運動が、正確に、迅速に安全にして適切にできるようになっていく過程』
と解説されています。

また、「運動指導の心理学」と言う書籍に則って、運動学習における3つの学習段階を紹介していきます。
野球における変化球習得と合わせてかんがえていきましょう。

・初期段階は、認識の段階と呼ばれ、習得課題をさまざまな情報をもとに理解する段階です。変化球であれば、握り方や変化のイメージなどがあたるでしょう。

・中期段階は、定着の段階と呼ばれ、先ほどの「動きを理解する」という認知的要素から、「その動きをどうするのか」といった巧みな動作を習得していく段階です。フィードバックを活用しつつ、運動を洗練していきます。握りやリリースを試していく中で、球速や回転数と言った情報をもとに狙った変化に近づけていく作業でしょう。

・そして最終段階である自動化段階では、効果的な動きをあまり意識することなく遂行できるようになります。他のことに注意を向ける余裕が出てきますので、コントロールや場面に応じた投球などに向かうイメージでしょう。

ダルビッシュ投手は変化球習得のこつについて2019年9月16日の日刊スポーツで、「一番最初に投げたい変化球の球速と変化を思い浮かべる。それに必要な回転の角度をイメージして、一番会う握りを探していく」と答えていました。

YouTubeでの「変化球の極意」と言う動画でも、回転の仕組みから考え、握りだけでなく、イメージや使い方も解説しています。

まさに、本日紹介した運動学習で段階で習得しているといっても良いでしょう。

また、最後にもう一つ紹介したいワードは「言語化」です。ダルビッシュ投手、前田投手ともに、発信する際にプレーを言語化していますが、これがパフォーマンスアップにすごく重要なのです。

次のチャプターでは、今日の話をまとめつつtipsをお話ししたいと思います。

桑田も実践?高度な言語化でパフォーマンスアップ

最後に紹介する重要なキーワードは「言語化する」ということです。
第26回トップアスリートのノート術を調べてみて思ったことでも紹介しましたが、高度な言語化はパフォーマンスの再現性を高めるために非常に重要です。

再現性を高める上で非常に重要なのは、内的フィードバックです。身体のどの部分に注意を向ければ良いのかを探ることが必要です。
そこで非常に重要なのが、「運動の言語化」です。言語化しようとすることで自然と注意が向くようになり、運動の意識化を促進するようになります。

ダルビッシュ投手や前田投手はアウトプットすることで自身の繊細なプレー感覚を言語化し、さらに記録として残るため過去との比較の意味でのも大きな役割を果たしています。
結果的にパフォーマンスアップに繋がっているのかもしれません。

そう、そこで思いついた方も少なくないでしょう。言語化といえば、元巨人の桑田投手ではないでしょうか。

オールドファンと言ったら失礼かもしれませんが、若い頃の桑田投手を知る方は、「ボールと話している」姿を覚えている人もいるのではないでしょうか。

他にもプレー中に「話す」と言うのはフィードバックと言う観点でも重要です。これもまた面白いのでいつか紹介できたらと思っています。

Tips 話してみる、そして残す

今日は、ダルビッシュ投手、前田投手のYouTubeの事例から運動学習の点でパフォーマンスアップに寄与しているのではないかと言う話をして来ました。

話してみる自分の言葉で言語化すると言うことはすごく大事です。また、それを何かの形で残すことで、事後の振り返りにもなります。

シンプルですが、これを今日のtipsにしたいと思います。
「言語化してみる、そして残す」
仕事でも子育てでも趣味でも。
まず話してみる。
まずは今日から実践してみませんか?

このnoteはVoicyの過去の放送を文字に起こしたものです。
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