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誹謗中傷・批判・言いがかりから逃げるために、僕がやってきたこと。

論破をしたり、語気を強めて言いくるめようとしたり「言葉の圧力」でコミュニケーションをした、又はされた経験がある人も多いんじゃないでしょーか。

言葉の圧力ではなく、怒鳴ると言ったほうが身近かもしれませんね。買い言葉に売り言葉、何回言っても伝わらない苛立ち、SNSでついつい正論をかざしてしまったり、憧れのあの人の口調を真似してみたり。

汚い言葉を使う動機、シチュエーションは様々ですが「なぜ人は、汚い言葉(もっと言えば辛辣な言葉)」を使ってしまうのか

使ってしまう気持ちもわからなくはないですが、そうすると余計伝わらなくなってしまうと思うんです。

今回は「汚い言葉を使ってしまう原因と、使わなくするようにどんな言葉を蓄えていったらいいのか?」を書いていきます!

・noteメンバーシップ「声と喋り研究所」

・noteラジオ番組「有野優樹のプライベートラジオ」


【汚い言葉を使ってしまう2つの原因】

1.先に攻撃をして自分を守ろうとする

誰だって傷つきたくないです。恥もかきたくないです。その気持ちを守ろうとして攻撃的になってしまうのが一つ、原因としてあると思っています。

相手は何も言っていないのに勝手に「この人はこう思っているはずだ」と思い込み、理不尽な言いがかりをつけてしまう。僕はこれを“ストレスの自給自足”と言っています。

本来なかったはずの問題を作り上げて、解決してスッキリしようとする。

解剖学者の養老孟司さんが過去、著書の言葉を引用されクレームの電話を受けたらしいのですが、怒鳴りつけて切ってやったと言われていたんです。

「都合の悪いところには墨でも塗り、養老孟司の言っていることは間違っていると言って自分が正しいと思う事を言えばいい。本来なかった問題を解決したところで何の意味もないから」

今ではこう思われているそうです。クレームや批判は自分が間違った事を言っていることに気づいた途端、恥ずかしくなるんですが言ってしまった手前引き返せない。そういう場合はそっと無視する。これしかありません。



2.気持ちが伝わらないもどかしさ

空気を読む。察する。日本独特の文化だと思うんですが、これは良くも悪くも日本的な文化だと感じています。関係性が近くなればなるほど「言わなくてもわかるよね?」と、してしまいがちですが、近くなるからこそしっかりと言えるようになれると思っているんです。

それを勝手に期待をして「わかってくれていると思ったのに」と怒ってしまう。これもある種のストレスの自給自足です。

一時期、期待に関して興味がありました。そもそも“なぜ人は期待をするのか?”結論はあえて言いませんが、期待を相手にかけて「その物事に関する知識がない自分を無視してしまっている」気がするんですね。

自分の無知を認めたくないから、責任を相手にうつしてしまう。これも先程の「恥をかかないようにしよう」という気持ちを守ろうとするのが原因。それではいつまで経っても関係も言葉も良くなっていきません。

では苛立たずに、うまく伝えられるようにするにはどうすればいいのか?

・コミュニケーションをたくさんする

・使える言葉を増やす

・人を変えようとしない

それぞれに思うことを詳しく書いていきます。


【解決方法1.対人コミュニケーションをする】

まずはとにかく対面でコミュニケーションをとる。今の自分の会話のやり方では程度の差はあれど、問題があるわけで“自分以外の会話のパターンを知っておく(できなくてもいい)”必要があります。

自分が普段使わない言葉を使っていたり、知らない知識をもっていたり、やったことのない話し方をしていたり。

SNSに投稿して、反応したい人は反応するという投げっぱなしのコミュニケーションで成立してしまう時代ですから、反応が直接返ってくる“対人のコミュニケーションがとれる場所”へ行くことが大切かなと思っています。

ボランティアに参加する、交流会に行く、オンラインサロンに加入する。なんでもいいです。一方的なコミュニケーションをしない。


【解決方法2.使える言葉を増やす】

ボキャブラリーが多い、語彙を増やすなんて言ったりもしますが、まずは“なんのために増やしたいのか?”なんです。

難しい言葉を知りたいなら新聞を読む、面白い言葉を言いたいなら芸人さんのラジオや大喜利を聞く、文章を書きたいなら色んな言葉を知る。

何に言葉を使いたいか?によって触れる媒体が変わってくるんですよね。目的はそのときにあった言葉を出せるようになることですから、ただ闇雲に言葉を羅列しても“ボキャブラリーが多くなった、語彙が増えた”ことにはならないんです。

では、どうやったら語彙は増えていくのか?

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正直に言います。話を上手くするため、映画を見たり本を読んだりのお金に当てます。直近、島に暫く住む予定なのでそちらの生活費に。