『アスペルガーの人はなぜ生きづらいのか? 大人の発達障害を考える』を読んだ+α
直接にお付き合いがある訳ではありませんが、精神疾患を生物学的に研究している人たちのイメージについて、これまでは誤解を恐れずに言えば「なんとかして心の理論を迂回したい」ために脳の研究をしている、というものでした。特に神経症やうつ病についての研究は、誘発的な認知、コミュニケーション、対人関係のパターンとその形成過程における環境要因という人間的過程を所与にしたものに見えて、率直にいい印象を持っていませんでした。コメディカルとしてかつて身を置いていた精神科医療の片隅では、コメディカ