マガジンのカバー画像

読んでみたい

11
私も読んでみたい!と思った読書感想文など。
運営しているクリエイター

#読書感想文

どうして、学ぶの?|数学ガールを読んで

息子から、塾の宿題について質問された。「これ、どうやって計算するの?」 簡単な1次方程式。数学が苦手な私にも、これくらいは分かる。 でも、困ってしまった。なにしろ小5の前では、1次方程式として解いてはいけないのである。 それに私は、「私がなぜこの計算ができるのか?」がわからなかった。解き方は知っている。でも、解き方を説明できないのだ。……どうしようとなったとき、ある本のことが頭の中に浮かぶ。 『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』。 数学ガールは、数学が好きな高校生

『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』を読んで

むずかしい本あるある。 *いまどこを読んでいるかがわからない *「誰が」言っているのか見失いがち たとえば泉鏡花の『草迷宮』は意図的に主語を曖昧にさせてあるのて苦労して読みました。 歴史の教科書も言われてみれば構造的にわかりにくかったかもしれません。公立高校教師の著者は、その課題感から、 ①なるべく一直線で語る ②主役はぶらさず固定する ③年号は後で覚える といった工夫を施します。 実際、その授業は好評を博します。リクエストを受けてYoutube動画で紹介したと

子供の頃に聞きたかった読書感想文の話 感想文[だれでも書ける最高の読書感想文 (角川文庫)齋藤 孝]

大人になるつけて、いや~その話は子供の頃に聞きたかったな、ということがよくある。例えば、世の中に存在するお仕事はどんなものがあって、そのためにはどんな勉強をしてくるのがいいのか。子供の頃は、身の回りにいる大人(両親や学校の先生、テレビでみる有名人)から働くということを伺いしるしかない。子供のなりたい職業がYoutuberやスポーツ選手なのも、大学生の就職ランキングで上位に上がるのがTV-CMの多い大手企業や、食品など身の回りにある商品を扱う企業なのもよくわかる。 読書感想文

読書感想文【読書について】小林秀雄

昨日はSNSの洗礼を受けた。 私は慣れないツイッターにとある番組の 意見を書いていたのだが 知らない誰かの逆鱗に触れ ポアされました。 チーン。。。 ツイッターに関しては ほぼよくわからないまま 要するにルールをあまりわからず さらに匿名だという事もあり 気を使わずにツラツラ呟いていたのが 問題だった。 後から鍵をかける事などを知ったが 時すでに遅しである。 内容がくだらなすぎて noteのネタにもならない。 タイトル『ツイッターでポアされた話』なんて 愚痴と悪口

旅の道しるべにしたい一冊と出会えた夜

 台風の影響でネットが使えない間、積読していた書籍を幾つか読了した。 今日はその中の一つ、吉本ばななさんの作品をご紹介したい。  私という人間の輪郭の一部は、間違いなく吉本ばななさんの作品でできている。「キッチン」「ハゴロモ」「TUGUMI」「デッドエンドの思い出」、ちびがお腹の中にいる時に読んだ作品「イルカ」も、とても思い出深い。今回読み終えたこちらの作品も、私にとってかけがえのない1冊となった。 「人生の旅をゆく3」吉本ばなな作  幾つかの短いお話をぎゅっと詰め込んだ

青春を言語化したらこんな感じ

坂木司さんの『夜の光』を読んだ。 もともと坂木司さんの本は中学生の頃からよく読んでいたが、学生が主人公の話は珍しいような気がする。 ゆるく活動している天文学部の同期4人それぞれの視点からの短編と、卒業後の短編で構成されていてとても読みやすかった。 読み終えて不思議と懐かしい気持ちになった。高校生ならではの進路に関する迷いや、親との衝突で抱えたモヤモヤ、あの頃にしかなかった放課後の景色は私自身も経験してきたことで、あれらを言葉で表すとこうなるのか、と感心さえしてしまった。