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『話していて楽しい』会話に花が咲く魅力的な人の極意 4

もし、あなたが事業や商売をやっていこうとするならば違いを認め、どんなタイプの人とも打ち解けて味方にしてしまう方が絶対に良いと思う。

【理屈に勝って、商売に負けるな】

これは、私は20代の半ばの時に、嶋村吉洋さん主宰のワクセルにてゲストで来ていただいた60代の経営者の方から直接いただいた言葉だ。

トークセッションで来られるゲストは、ご自分の時間にだけ来られて話をするのが通常ではあるのだが、『僕はもう少し早い時間から皆さんの会議を見たい』とその前の講義から参加されていた。そしてその前の講義を担当していたのが私で、あまりの不躾で、偉そうなものの伝え方に、見るに堪えなかったのだろう、セミナーが終了した後の懇親会の場で直接ご指導をいただいたのだ。

今思えば、舐められないよう肩肘はって自信のあるように振る舞っていた。弱い犬ほどよく吠えるとはよく言ったものだ。しかし百戦錬磨の経営者から見たらそれがメッキだということはお見通しだった。

『あなたの言ってることは正しいかもしれないが、それで相手の気持ちを損ねて次のチャンスや売り上げにつながっていないなら、商売では負けているよ。このままだと、チームも会社も潰れることになる。』

伝えることばかりに夢中で、どう伝わっているかはまったく考えていなかった自分を初めて客観的に見れた瞬間だった。

受け取る人の気持ち、全然考えてなかったなと猛省し、その日からガラッと変えた。年下でも立場が違くても相手を尊重する。人は大切にしてくれる人を大切にしたいと思うものだ。

あれから16年が経過し、あの時よりも成果も実績も積んだ今でも私の戒めの言葉となりいまだに胸に刻んでいる金言である。


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