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自分の足でしっかり地に立つこと、それがいちばん大切なのだ

政治家は突然ハシゴを外すから気をつけたほうがよい、とはある社会派ドラマで出たセリフ。
そこでいう政治家とは首相のことだったが、似たような例は地方でも見たことがあるから、ピンからキリまでそうなら、かなり図星なのかもしれない。

選挙というものは民主主義の象徴ともいえるものだが、一方でアイドルグループも総選挙という言葉を使うように、人気投票的な側面も大きく、その自然な結果として、政策よりも人気や知名度をアピールする政治家も相当数生まれる。
そんな政治家はその時どきの多数の空気に身を任せるしかないから、それまで担いでいた人が少数となれば容赦なくハシゴを外すだろうし、ドラマで政治家が名指しされた理由はそこにありそうだ。

ハシゴを外された側はひとまず無念だろうが、外したのは理念なき人なのだから気にすることないと思えるような、いや、そんなショボいハシゴに登っていた自分の不明を恥じるような。

そのドラマでは、主人公がそんな俗で瑣末なことから超越して、アフリカの大地に立って夕日を眺めるところでエンディング。
人が用意したハシゴではなく、自分の足でしっかり地に立つこと、それがいちばん大切なのだと自分には伝わってきた気がする。

(2019/10/3記)

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