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『瞬きと精神と君の歌と音楽と』に、この冬を託した

昨日リリースされたaoの新曲にちょっと心を持っていかれている。
いや、ちょっとどころではないかもしれない。

『瞬きと精神と君の歌と音楽と』だ。
過去でもなく未来でもなく今この瞬間、というラブソング。

昨日もTwitterに曲の感想を呟いたが、とても140字で表せるようなものではなく、今こうしてまたnoteに書いている。

ダイヤモンドダストを歌にしたらこうなる、いや違う、この歌を自然現象に変えたらダイヤモンドダストになるんだろうなと思った。
目覚めてカーテンを開けたら、朝の太陽に煌めくダイヤモンドダスト。
そんな地域に住んでいないから、家の窓からその幻想的な光景は見たことないが、きっとそうだ。
キラキラ、キラキラ。

aoが好きだ、というのは以前この記事に書いた。

もうそこからずっと聴いている。
その才能を聴いている。

今aoにハマっていると音楽大好きの友人にメールしたら、しばらく返事がなくて結構ドキドキした。
1か月ほどしてようやく返ってきたメールには「若き天才」とあって嬉しくなった。
どうやらじっくり聴き込んでくれていたらしい。
でも「YUIに似てない?」ともあって、少し複雑な気持ちになる。

YUIは僕も大好きで、聴けばYUI、歌えばYUIという時期が長くあった。
しかし、2012年、YUIは活動休止を余儀なくされる。
その理由に、自分の歌いたいものと商業的にアレンジされてしまうものとのギャップに心が壊れたから、という話がまことしやかに囁かれた。
真実は知る由もないが、この問題は映画の題材にもなったりもするから、アーティストにとっては避けて通れないことなのだと思う。

YUIに似ていると言われ、駆け出したばかりのaoがその苦悩に苛まれる日もいつか来るだろうことを感じずにはおれなかった。
おそらく友人はあふれんばかりの才能のことを言っているのだろうけど。
歌いたいものをいつも歌えたらいいなと心から願う。

先日体調を崩して5日ほど寝込んだが、ようやく少しだけ元気が出てaoを聴き、そして静かに泣いた。
回復の先のわずかな光明を、aoの歌声に聴いた気がしたのだ。

ao、高校1年生。
見るたび雰囲気も印象も変わる。
詞も曲も変わる。

『瞬きと精神と君の歌と音楽と』に、この冬を託した。
どうぞよろしく。

(2022/12/01記)

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