お見舞いこそ気持ちの問題
土用の丑のウナギ。
知られた話だが、土用の丑にウナギを食べる習慣は江戸時代からで、節気にちなむ故事というわけではないらしい。
夏バテ予防にウナギというのは一理あるので食べたいのは食べたいが、故事でないなら丑にこだわらず、夏の間に一度食べとくとかで十分で、そこが節分にイワシとか、半夏生にタコとは違う。
さて夏の土用といえば暑中見舞い。
諸説あるが、土用に安否を尋ねることを暑中見舞いといい、立秋の前日までが暑中見舞いとなる。
立秋以降は残暑見舞いとなると教えられたとき、いやお盆頃がいちばん暑いやんと子供心に納得できなかった。
もともと節気の示す季節と実際の季節感覚にはズレがあるうえ、当時と比べてさらに灼熱化している今の日本を思えば、8月初めから残暑ザンショ、と言われてもさらに納得しがたい。
お見舞いこそ気持ちの問題だから、節気にとらわれるより、いちばん暑いときにこそ暑中見舞いを送りたいのだけれど。
(2018/7/19記)
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