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どうやら神戸は、街だけでなく山も楽しむのがよさそうだ

神戸は、日本で人口が7位の都市だ。
ついこないだまで5位だったが、福岡、川崎に抜かれ、7位に転落した。
それでも150万を超える人が住んでいて、大都市であるのには変わりない。

ところが、神戸にはロープウェイが4路線もある。

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ロープウェイとは本来、山を登るためのもの。
街なのに山、これはまさに神戸を象徴している。

①須磨浦ロープウェイ(全長464m 高低差180m)

画像2©公式サイト

海が間近に迫った絶景を楽しむならここ。

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ロープウェイを下りたら、世界中の人に乗ってほしいカーレーター
急勾配のベルトコンベアーにゴンドラがついている。

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「乗り心地の悪さ」が評判です。(中略)振動がありますので、体調の優れないお客さま、また、妊婦の方は平行してあるハイキングコースをご利用ください。(公式サイトより)

体調不良の人、妊婦にハイキングコースを勧めるほどの乗り物って…
日本でここだけ、というか世界でここだけのカーレーターへ今すぐ!

展望台からの眺めがすばらしい。
東は、須磨の浜、海上に浮かぶ神戸空港、はるか向こうには大阪のビル群。

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西は明石海峡大橋と淡路島が見渡せる。
世界一の大橋はやっぱりデカい。

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②神戸布引ロープウェイ(全長1460m 高低差330m)

画像4©Wikipedia

新幹線の新神戸駅から布引ハーブ園へ空中散歩。

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布引とは、この地にある日本三大名瀑の一つ布引滝に由来する名。
布引で採水された神戸ウォーターは、明治期に赤道を越えても腐らない水として外国船で人気を博し、今なお布引の水としてファンが多い。

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この滝をロープウェイからチラッと小さく見るのではなく、すぐ間近で迫力を感じたい場合は、新神戸駅から歩いてわずか20分ほど。
写真の滝に至るまでに小さな滝がいくつかあるので、間違えないように。

ロープウェイを下りたらそこは日本最大のハーブ園。

画像19©公式サイト

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カフェやレストランでは穫れたてフレッシュなハーブが楽しめる。

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③摩耶ロープウェー(全長856m 高低差222m)

画像21@神戸シティループ

大化改新の頃に創建された古刹・摩耶山天上寺への参詣客を運ぶために開かれたケーブル、そしてロープウェー。

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ケーブルとの乗継地点近くに、廃墟の女王・旧摩耶観光ホテルがある。
廃墟なのに国の有形文化財に指定された。

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画像12(©スパイシービュー)

危険なのでガイドツアーでしか近くに行けないが、その名もマヤ遺跡ガイドウォークと呼ばれるこのツアーは、マニアの間で超人気。

ロープウェーの終点は掬星台と呼ばれ、日本三大夜景・神戸の1000万ドルの夜景はこの掬星台からの眺めのことをいう。
身体全体が煌めきに包まれて、ただただ息を呑むとはこのことか。

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④六甲有馬ロープウェー(全長2764m 高低差441m)

画像22©アクセス!神戸六甲山

全長5kmの日本最長のロープウェイだったが、老朽化に伴い南側のルートがバスに転換され、北側の有馬温泉行きのルートのみが運行している。

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山上一帯は牧場、植物園、森の音ミュージアム、アスレチックなど六甲のアミューズメントがひしめき、ショッピングやジンギスカンも楽しめる。

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芸術祭、イベントなども頻繁に開かれる六甲山はぜひゆっくり巡りたい。
その後はもちろん、ロープウェーで天下の名湯・有馬温泉へひとっ飛びだ。

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どうやら神戸は、街だけでなく山も楽しむのがよさそうだ。

(2021/9/5記)

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