そうだ 鯛焼き、作ろう
一昨日、小さい頃に通学で利用した山陽電車の記事をあげた。
神戸と姫路を結ぶローカルな電車の話だ。
その記事で旧・明石駅についても書いたところ、くなんくなんさんから、鯛焼き屋さんもなかったですか? とのコメントをいただいた。
それに対して僕は、子供の頃あんこが苦手だったので、とつれない返信を書いてしまったのだが、実はそのコメントを拝見した瞬間から鯛焼きのことが頭から離れなくなってしまっていた。
子供の頃は確かにあんこの入っていない尻尾だけ食べてあとは母にあげるくらい苦手としていたが、今ではすっかり好物になっているのだ。
…そういえば!
家に鯛焼きの鉄板があったのを思い出した。
5年ほど前、かみさんの誕生日に子供たち3人がプレゼントしたものだ。
そうだ 鯛焼き、作ろう。
おやつらんど
●手作りのおいしさいっぱい!
●お店屋さんの気分です。
と書かれた箱はちょっとおもちゃっぽいが、ペタンと二つ折りにできる本格的な鉄板で、一度に2匹焼ける。
そうだ 作ろう、はいいけれど、作ったことがない。
えぇい、ままよ! で作ってみた。
薄力粉、ベーキングパウダー、重曹、冷水、それだけ。
あんこはさすがにすぐは作れないので、冷蔵庫にあった既製品を利用。
ところが。
鯛焼きは薄皮が好まれるというのに、決定的なミスを犯す。
上下両面の鉄板に、タネを割としっかり入れてしまったのだ。
なぜって、そうだ 作ろう、と思い立ってからずっと、頭の中には御座候(大判焼き)を焼く職人の映像が繰り返し再生されていたからだ。
結果、当然のことながら超厚皮の鯛が焼き上がった。
これは鯛焼きというよりパイ包み焼き、いや、松ぼっくりに近い。
尻尾も中途半端で小さく、こんなの幼き頃の自分なら食べるとこない。
流し込むタネもぼってりしてたし、鉄板の温度も高すぎて、尻尾までタネがいくまでに固まってしまった模様。
いろいろミステイク。
次の機会には完璧な鯛焼きを作ると心に誓うのだった。
松ぼっくり、おいしかったけど。
***
しばらく眠っていた鉄板が「火」の目を見るきっかけを与えてくださった、くなんくなんさんに感謝である。
昨日のくなんくなんさんのこの記事、ニヒヒヒ…と笑える。
(2021/6/7記)
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