ゆっくりした覚えはないのに、終わってみれば2時間半が経っていた
1981年に開業した〈神戸ポートピアホテル〉。
神戸を代表するシティリゾートホテルだ。
海上の人工島にありながら、神戸空港からも三宮からも10分以内と交通至便、また国際会議場や国際展示場のすぐ横に位置しているため、リゾート客のみならず、学会や国際会議の参加者などで年間を通して常に賑わう。
最上階・32Fのフレンチレストラン〈トランテアン〉を訪れた。
ここは、フランスの2つ星店〈ラ・メール・ブラジィエ〉との提携店。
フランス産、兵庫産の食材をふんだんに使う名店だ。
トランテアン(©神戸ポートピアホテル公式)
どんなランチが始まるのだろう。
アミューズは野菜のチップス、ブレッドスティック。
土台になっている粒コショウなどのスパイスはほのかに温かい。
パンはバゲットとお茶のパンをチョイス。
お茶が濃い。
オードブルはハモのエスカベッシュ。
水ナスのマリネ、バルサミコ酢のジュレは酸味が結構きいている。
淡路タマネギの冷製クリームスープ。
タマネギ、甘い!
窓からの眺めは絶景だ。
奥に六甲の山並み、その手前に三宮の高層ビル群、海を挟んでこちら側が人工島〈ポートアイランド〉の居住区、オフィス区。
夜は向こうの街の光が水面にきらめいて映り、ことのほか美しい。
ポワソンはイトヨリのポワレ。
ソース、ムースからつけ合わせにいたるまで、アスパラガスづくし。
アスパラ大好きなので、もうめちゃくちゃに嬉しい一皿だった。
アントレは黒毛和牛ロースに香り高いトリュフ、夏野菜添え。
脂ののった牛はバルサミコ酢でさっぱり食べられる。
口直しはマドレーヌ、ヨーグルトのシャーベット。
表面がカリカリでフィナンシェのようなマドレーヌがおいしい。
これでもかのデセール、プティフール。
このほか、マシュマロやヌガーもあったが撮り忘れた。
そしてコーヒーでおしまい。
***
久しぶりのコースを堪能した。
どれも素材の味を活かし、丁寧に作られているのが素人でもすぐ分かる。
たまにはこんな贅沢もいい。
ゆっくりした覚えはないのに、終わってみれば2時間半が経っていた。
最後はお腹がはちきれそうだったけれど。
さすが高級ホテル。
でも子供たちは昔からこのホテルを見て「シャー芯ホテル」とにべもない。
このシャーペンの替え芯ケースのせいだ。
ま、まぁ確かに。
(2021/8/23記)