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マーケティングのポジションからマネジメントにコミット

昨日久しぶりに大阪・梅田を歩いた。
いつ以来? もう2年ぶりくらいになるのかもしれない。
用があれば行くが、その用がない。

大阪は神戸より人口が多いが、倍もあるわけではない。
だから商業施設は大きく品揃えも充実するが、圧倒的なほどでもない。
となると大阪にしかない遊びは、さしずめテーマパークと天守閣くらいか。
そのテーマパークは行ったことないし、天守閣も毎週は登らない。
少なくとも僕の欲は、神戸で十分満たされてしまうのだ。

昨日はその大阪に珍しく用があった。
仕事の打ち合わせで梅田にある事務所に来てほしいと言われたのだ。
そういえば、2年前に来たのも仕事がらみだった。

遊びと違い、仕事は大阪に出向かなければいけないものは多い。
30分で往来できるから、必然的に大阪にだけ事務所を置く企業が多いのだ。
加えて震災で神戸本社の企業も大阪に流出して戻ってこない。
仕事の面では大阪は神戸を圧倒しているし、そこはさすが関西を代表する、いや西日本の雄だ。

昨日訪ねた会社は神戸にも事務所がある。
なら神戸で会ってほしかったが、相手は大阪と東京を忙しく往復しているというからやむを得ず、暇なこちらが合わせる。

キャリアコンサルタントの業務の受け持ちについて訊かれた。
「大阪に足を運んでもらうことはできないか」
おそらく諾と答えれば仕事量は増える局面だ。
しかし口を衝いて出た言葉は自分でも意外なほどきっぱりだった。
――いえ、神戸でいいです。

神戸を偏愛しての発言ではない。
よぶんに必要になる往復1時間がもったいなすぎるのだ。
別に生き急ぐわけではないが、人生の時間は有限だ。
やりたいことをやると決めてから、その意識はより強くなった。

大阪に足を伸ばせば、たしかに仕事は増えるのだろう。
しかし僕は、1時間を差し出してまで仕事を獲る気にはなれなかった。
目の前にも困っている人はいっぱいいるのだ。

さらに、こんな問いかけが追い打ちをかける。
「困っている人に向き合うのもいいが、これまでの経験を活かしてマーケティングのポジションからマネジメントにコミットしないか」

はい、そういうのまっぴらごめん。
泥くさく、目の前の困っている人に向き合いたい。

(2023/6/20記)

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