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DARK BANKERS CLUB

商売の起源は,物々交換に近い自然貨幣がはじまりだ.そこから,人々は貨幣制度を作り上げた.
現在最古の貨幣と考えてられているのはエレクトロン貨といわれている…

金貸しは,貨幣の使用が始まる古代において登場した職業であるといわれているが,その時代から悪しきものとして見なされていた…
事実,各宗教の聖典では高利貸しを批判している…

だが,なぜか人の欲望と習慣は古代から変わることなく,金貸しは現在でも多くの人に利用されている.
銀行が利息をとる時代.
不渡りを出した者は借りることが困難になり,次第に金融機関の許可のない所へと流れていく…
DARK BANKERS CLUBとはそういう場所から発生した.

テクノロジーの進化により個人間で電話のやり取りをし,違法な金利で貸しつける.
まだ,それほど法律が厳しくない,そう古くない時代があった.

ネコとは,まだ,オレが10代の時に知り合った.
同級生だった.祭りのような人がごった返したストリートでオレ達はよく遊んだ.
飲んだことのない酒を一緒に飲み,よく笑った.

いきさつはわからないが,ネコは気がついた時にはDARK BANKERS CLUBの一員だった.

倫理観などないキツい取立てで莫大な速度でカネが膨れ上げるグループだった.
そのカネは数億にもなっていた.
しかし,約一年ほどの内偵の後にそのグループは無くなることになった.

ネコは幾らかのカネを残し,カタギの仕事をしていた.どこか優しさの感情がない冷徹なイメージだったが,グループから離れていくうちに,人間らしさが戻っていったとおもう.

オレ達は,よくWEEDを2人で吸った.
ネコに家族ができた,子供もできた.
真面目にカタギの仕事をしている姿はカッコよかった.
オレとネコは友人だった…

カタギの仕事をしているネコに頼むのは気が引けたが,かるい気持ちで仕事をふった.

仕事はカネの引き出しだった.
夜だけでいい.そんな,かるい条件だった.
ネコは引き受けることになった…

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