それぞれのスタイル
【呑屋日記6/27】ビンガの紫の扉。1956年からずっとここにいる。
外の街灯や看板を
赤や黄色のピクセル粒子みたいに
映し出す。
プリンスをかけながら遊んでいたら
はじめてきてくれたお客様。
SNSをフォローしてくださっているから
店の様子はよくご存知で
早速クヴェヴリワインを3種のみくらべて電車で帰っていかれた。
頻伽が発信するものをキャッチして店まで足を運んでくださるありがたさ。
お酒好きな紳士でした。
色々お喋りしすぎまして、、笑
たのしかったです。
またおまちしておりますね。
続いて
一日の締め酒をのみにきてくれたK平
頻伽きってのリキュールの研究者。
トニックで割る前にそのものの味を知りたい、と少量口に含み「あゝなるほど」と彼の膨大なデータのなかにインプットした途端、なにかとなにかが繋がった。
そしてラストはのりぴー。
こたろうでイキイキと働いている魚と日本酒の若きスペシャリスト。
洋酒を覚えたいという彼女に、わかりやすい説明があまりにもできない自分にびっくりする。
いかに日頃わかってるつもりの用語を並べてお客様と会話していたかよくわかった。
のりぴーはわからないことがあると、わからない顔をしてわかろうとする。
その表情をみてあっそっか!と気づいて蒸留酒の製法について話そうとしたらば、わかったつもりでいてよくわかってないことばかりだった。
のりぴーはまっすぐだ。
きっときちんと学習したい子だ
そしてさらにのびるタイプだ。
わたしのような感覚派キュレーション型BAR店主とはちがうタイプ。
のりぴーの休日は卸し酒屋に出向き、
仕入れ酒を選びお店の人に日本酒の話を色々きくのが楽しいんです。という。
かわいいなあ。
いくつか洋酒の酒屋さんを紹介して
行ってみるといいよ、と伝えた。
さち風な手垢がつかないほうが彼女のためにはベスト。
気づかせてもらえたのは、
私は酒と音と場の気とまじえて頻伽にきた人が醸す空気をトータルで酒の味ととらえていること。
Y田さんが言った。
「ここで飲んだお酒が美味しくて買ってみたんだよ、けどさ、あれ?頻伽でのんだときと違う気がするってなってさ、ママ!なにか魔法かなんかかけてるんでしょ笑」
あはは!そんなことあるわけないじゃん!笑 と笑いましたが、
あるんですよねー。
音、色、ふんい気、たのしいという感情、おちつくという安心、わかちあえるひとがいるという幸せ、
これが酒に魔法をかける。
びんがにおまかせください。
場とみたまをととのえておりますゆえ。
愛だね。
❤️
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