『愛国詩集』（詩集Ⅵ）「ベトナム戦争中の数々の虐殺」
1 挨拶
皆さん今晩は。
先程、現在執筆中の拙作『人文佳品 剛直な猛省の愛国詩集』の（詩集Ⅵ）「ベトナム戦争中の数々の虐殺」を完成させましたので、以下の通り、文献等と共にご紹介いたします。
2 『人文佳品 剛直な猛省の愛国詩集』
詩文Ⅰ ドゥオック市場 / ガンソン=チンタイン / チエンダン
「民を貴しと為し、社稷(しょく)は之に次ぎ、君を軽しと為す。」… 孟子の箴言が心魂にまで及んだよ！
ああ、御先祖様、御父様御母様、愛しい兄弟姉妹よ！僕達兵士達は、国家と人民の公僕ですぞ！
上からの命令は絶対！そして僕達六六一分隊は国利民福の為に…いや人民の虐殺を命じられた…
木々を伐採しては、人民に猛抗議された…我が祖国は…民主も公正も博愛も無い…虚偽に欺瞞(まん)…
命令に従って…三十四人を虐殺し、二十三人を負傷させ、五十五人を不当逮捕しては拷問した…
人民のデモ活動を傾聴に理解して改善するのが、民主政の美徳である…なのに人民を虐殺した…
一体お前達はホー主席の何を知っているというのだ？自分達に反対する人民の意見を傾聴しろ！
六十四人か七十九人もの死者と七十六人もの負傷者が…どこに民主主義と自由主義があるのだ？
なあ、青年達は国家の改善・改進・改新の偉力となるのだぞ！猛反対する言動の理由を学べよ！
勇敢な一人の青年は「民主制」の国軍に暴行されては連行され、人々はそれを助けようとした…
青年の救命を決行した結果は、七十人もの死者と二十人の不当逮捕…「民を死と為す」なんて…
自国民を虐殺してまで守りたいものは何なんだ？政権か？体制か？主義か？誰の為のものだよ？
詩文Ⅱ カインコオック / ビィンタイン / ヴィンチン / フゥオンディエン / チャウドク
六〇一分隊…俺達だって…こんな人殺しをしたくないんだよ！でも…命令だから！仕事だから！
警察に治安と軍隊に国防…社会や公共、人民や国家の秩序・安全・利益等の保護と補完のはず…
犯罪の定義にも国家の利益にも、民情も民心も民意も民生も民権も無い…独裁国家の維持だけ…
七十九人と二十人の惨死…重傷者達は生き埋めに…黄底三線旗に自由が無いよ…驕慢(きょうま)に(ん)流血が…
三十四人が虐殺され、約六百人が逮捕されては学校内で拷問された…学び舎は拷問所となった…
五〇二分隊…俺達は命令と職務に忠実に従っただけ！暴力を正当化して任務の達成に向かった…
ベトナム独立同盟の兵士達とその支持者達や協力者達は皆殺しにしなければ！その根拠は命令！
命令の根拠や正当性？そんなもの知らん！さあ任務を達成して早く正月(テト)を迎えるぞ！考えるな！
三十八人を全員殺せ！妊婦がいるだと？それも殺せ！終わったら遺体は川に投げ捨ててしまえ！
九十二人が惨殺され、内三十二人が女性・三十一人が児童達…狂気に凶行は止まずに激化した…
見聞きしてくれよ、グエン・タイ・ホック兄貴…先人達の業は後世に長く深く影響を与えるよ…
愚かな反政府の暴徒ども！町の酒場で十七人もの人々を虐殺しやがって！ああ、狂気に乱心だ！
詩文Ⅲ 訴共滅共 / フゥーロイ刑務所 / ヴィタイン=ホアリゥ稠密区域
二万四千人の負傷、八万人の処刑か暗殺、二十七万五千人の逮捕に投獄、五十万人の強制連行…
断頭台(ギロチン)にて二千人以上が処刑された…切断された頭は見世物にされ、処刑人達は誇りを懐いた…
善悪正邪って何？老成円熟だけではなく、婦女童蒙(もう)ですらも、疑念に不快感や嫌悪感を懐いた…
数千人もの囚人達が、苦しみ悶(もだ)えながら死んでいったよ…毒殺だ…誰が何の為にこんなことを？
民主的な刑事政策とは拷問に大量処刑？否！矯正心理学の実践に司法制度の改革や憲法の改正！
ベトナム独立同盟と親近関係にあった疑いの故に、数千人もの人々が虐殺された…言葉が無い…
何の言葉を、いつ・どこで・誰に対して・どのように発するべきであろうか…そもそも目的は…
ああ、言論に表現や報道の自由のある平和な国では、下品に虚偽や詐欺等の情報や知識ばかり！
危険人物・重大事件・深刻な危機・根本的な問題等…これらは逆に言及に報道や議論されない…
選択肢や可能性が少な過ぎるか皆無…でも、選択肢や可能性があっても行動しない…人間って…
お願いです、どうか助けて下さい、国際連合！…ああ…人権屋に利権政治や党同伐異ばかりだ…
外に求めれば絶望ばかり、己自身とその内界に求めれば希望がやがて生じる…内界の財貨あれ！
詩文Ⅳ カオザン寺 / 仏教危機 / フエ / サーロイ寺 / ヴィンロイ / ゾォンサン
飛んで来たのは、政権の諮問ではなく、迫撃砲の砲弾…二十人の方々が亡くなられてしまった…
仏旗は私達仏教徒が学び倣っていく先師の徳性の象徴だ！六千人以上の人々よ、平和な抗議を！
『箴言』を誠に読んでは、智恵・正義・思慮・公平の教訓を授かって、体得と実践して下さい！
結果は対話に理解か？いや…武器に暴力だった…死者は九人、重傷者は四人…死者に子供二人…
子供達の遺体は個人の運送車の下敷きになり、九つの遺体の内複数が四肢と頭部を切断された…
化学の偉力で技術革新や利用厚生等を…いや、化学の威力で六十七人を虐殺した…ねえなんで？
ベトコンであるとして三十六人が虐殺され、内十二人の腹を割かれて、肝胆を取り出されたぞ…
狂った凶悪な国軍が！！人民の護持に慈愛こそが肝要であり、猛省に改善こそが胆力なのだぞ！
空爆、そして砲撃…更には人命救助の阻止…五百三十六人も虐殺して、百人も負傷させた国軍…
人民の生活と仕事の生命線である小舟が百以上も破壊されてしまった…この国の敗亡は必然だ！
グエン・バン・チュー…貴殿の転向は正しかったでしょう…だがお前は無能で無学な上に無徳。
レ・ミン・ダオ少将…貴殿は忠臣・勇士・国士…ですが智者・正直者・仁人ではありませんよ…
詩文Ⅴ ホアミィー / タイビィン / タイヴィン / ビィンアン / ビィンタイ
俺達は学び教わった、尼港事件・敦化事件・カティンの森事件、大粛清・整風運動等を深くね…
ソビエト連邦による戦争犯罪を通じて、歯軋(ぎし)りに落涙が更に激しくなる…解放も正義も無いよ！
朝鮮戦争への参戦とその記憶や経験等、アメリカへの深謝の念、自由民主に対する誇りに正義…
ベトコンどもめ！何が「南ベトナム解放民族戦線」だ！正義を以て、援軍・友軍として赴くぞ！
ああ…嘘だ…平民に女性達・老人達・児童達の虐殺…女性達への輪姦(かん)と惨殺…猛獣だ…悪魔だ…
俺達はベトナム人民と共に正月(テト)を過ごしては、談笑して、自由民主の善さを教えたかったのに…
嘘だ嘘だ…目の前の六十五人の女性達と児童達の銃殺に爆殺…なんて達成感や安心感に快感が…
千二百人の虐殺に三百八十人ものの虐殺…生き残ったたった三人は果たして何を得たのだろう？
虐殺の正当化に合理化の確立・輪姦の達成感に快感の記憶・上司達に同僚達や部下達の談笑等…
暴力からは多大な快感が生じるのに、救命からは快感があまり感じられない…天よなぜですか？
私達は朝鮮戦争から何を学び得たのだろうか？漢江の奇跡がどうして今起きているのだろうか？
強姦もまた、人類史に戦史、そして進化史の主要な影の一部だ…暴力による快感は凄まじいよ…
俺達「良心・良識」は、「教化」と「学徳」という父母の遺愛に遵って、 一生苦しみ続けるよ…
詩文Ⅶ ヴィンスゥオン / ハーミ / フォンニャットとフォンニィ
「首都機械化歩兵師団」…祖国の独立に自由民主を死守する使命感や正義感等を懐いていたよ…
「猛虎」として、確りと鍛え上げられた精強な心技体を以て、共産どもを全て完全撃破するよ！
「猛虎伏草」…ベトナム共和国の独立に自由民主を死守する為に、祖国よ、行って参りますね！
胸を躍らせながらベトナムに向かった…北ベトナムの解放に民主や自由の確立を志しながらね…
かつての朝鮮実学を学び、「ベトナムにも実事求是・経世済民・利用厚生あれ！」 と願ったよ…
スターリン主義の成功と勝利の裏にあった大粛清に凶悪政治や戦争犯罪を己に正義感に刻んだ…
そして…僕達の軍は…十五人に百三十五人に六十九人から七十九人の平民を虐殺してしまった…
こよなく愛する祖国の建国理念である「弘益人間」を心魂から思い出して、涙や溢れ出したよ…
太古の我が祖国の始祖である箕子の遺徳を心魂から思慕しては、天を仰ぎながら泣き崩れたよ…
ハンギョレ！コ・ギョンテ殿！僕達「愛国心」の猛省と、自国軍への批判を聞いて下さいませ！
親愛なる我が心友「ベトナムの愛国心」よ！経済的な関係に屈すること勿(なか)れ！さあ共闘しよう！
「ライダイハンのための正義」と「市民平和法廷」よ、ソウル中央地裁が公正な判決を下した！
詩文Ⅷ ソンミ / ソンチャー / ズゥイチン / スピーディーエクスプレス作戦
ヒュゥー・トンプソン殿やシーモア・ハーシュ殿に、謹んで心魂から誠に誠に深謝いたします！
組織に多勢の中、そして任務に命令の下での良心の維持に発揮や決行は、至難の業にして貴重。
住居の全焼に全壊…笑っては笑い続ける兵士達と銃声…非武装の四百人以上か五百四人の虐殺…
逃げるも惨殺された親子…井戸に死体…笑われて銃殺された児童達や幼児達…皆殺しに大火災…
悲鳴と快楽に溺れた顔と声…女性達から女子達に至るまでが強姦(かん)や輪姦され…良心が吐血した…
ウィリアム・カリーさん…貴殿の謝罪とその御心は、誠に徳への帰還と歴史の進歩です…和解！
地下に逃げ込んだ三十二人は、地上へと連行され、そして再び地下へと連行されて銃殺と爆殺…
虎は生きる為に他の動物を喰う…じゃあ我々何の為に非武装の無実な平民を虐殺しているのだ？
ああ、我がアメリカ軍は、「巧遅は拙速に如かず」という言葉を以て、 拙攻も拙守もしている！
何を急ぐのだ？敵軍の弱体化や崩壊か？それよりも、民間防衛に反聴内視や磨揉遷革だろうが！
「無実の人々の死があってでも、敵軍の崩壊を最優先する！」なんて、もはや赤軍の同類だぞ！
五千人から七千人もの民間人の死…ああ！最初から正義は無かった！嫌悪感に絶望感だらけだ！
ロバート・Ｅ・リー将軍…将軍の功徳を思慕しつつ将軍の罪過を非難して、終戦を願ってます…
詩文Ⅸ バウビィン市場 / タインフォン / ソンタァン / ルンマンズィエック
どうして人民を虐殺しなければならないのだ？人民の命と人生は国の重大なもの！誰か答えろ！
我が祖国の人民は、ベトコンに容易く騙されては、あっさり欺かれて、すぐ洗脳されるのか！？
違う違う！絶対に違う！民主も自由も無いからだ！かつての経済的な成長も発展も実だが虚構！
なあ、誰か、二百十人の虐殺と七十五人の銃殺のはっきりとした理由や根拠を教えてくれよ！！
一体いつになったら、この狂暴で凶悪な戦争は終結するのだ？この疑問に対する正解が欲しい！
また！？二十一人の虐殺…またかよ！？十六人の虐殺…！七十二人の虐殺…もう嫌だってば！！
武器や兵器等を投げ捨てては、衣糧品に医療品を多く集めて、人民に真心を尽くして届けたい！
調味料や調理器具に、洗浄剤や掃除用具等をも多く集めて、人民の健康や衛生等を補助したい！
人民の為になる玩具や遊具に娯楽、文房具や教科書に学校、本屋や新聞社に劇場を作りたいよ！
社会共通資本(インフラストラクチャー)が不足しており、そして政治にも軍隊にも公徳心が無い…政情は不安定ばかりだ…
社会関係資本(ソーシャルキャピタル)がほぼ無く、そして政徳も軍紀も全く無い…人民の愛国心は沈黙か消滅かばかり…
ああ…アメリカの全面撤退と戦争放棄に、我が祖国の敗亡、そしてベトコムの勝利は、必然だ…
詩文Ⅹ ナムガン / バッチマイ病院 / カムティエン区
私達は、幼児達・児童達・青年達が安心して徒歩しては静寂で綺麗な空を見れるようにしたい！
だから二千人以上がマー川の堤防を造りながら、戦争の終結と平和の到来を何よりも希求した…
なのに、あなた達アメリカ空軍は、私達を惨く爆撃したわ！一体、私達が何をしたというの！？
六十七人が即死し、数百人が負傷してしまったわ！！こんなことをして、一体何になるのよ！？
ほとんどの人々は学生達や教師達だったわ！爆弾の投下じゃなくて情報の投下をしなさいよ！！
お前らアメリカ軍は…なぜ何も学ぼうとしないのだ！！「偉大なアメリカ」…醜悪な言葉だ！！
自国の民意にも善良な人間性にも逆らい続けてまで果たしたいことは何だ？！名誉ある撤退！？
二十八の医者達と看護師達の死に二十二人の負傷…どこに名誉があるのだ？汚名だよ！汚名！！
二千もの民家の全壊に二百八十三人の死と二百六十六人の負傷…複数の家族が全滅…お前等！…
激しい怒りや憎しみに深い悲しみを鎮めつつ、仁義の決行へと変化させて、同胞達を救おうな…
大丈夫だよ、同志達よ…安らかに永眠してくれ…我が祖国は必ずや解放される、俺達の決死で…
同志達よ…本当のことを言わせてくれ…もう脱走兵になったよ！ごめん…ごめん…でももう嫌！
詩文Ⅺ カイライ小学校 / ダクルン橋
ああ、ああ！どうしてこんなことに…児童達の学び舎がこんな無残な有様に…涙が止まらない…
ああ…三十人以上の死…二十三人の児童達の死…五十五人の負傷、内四十三人が児童達…酷い…
警察なんて大嫌いだ！調査の妨害ばかりして！なんで立ち入り禁止にするのだ！？真実を見ろ！
政権なんて大嫌いだ！お前等のプロパガンダはゴミ！死者達への哀悼と遺族への支援をしよう！
可愛い児童達よ…ごめんね…ごめんね…守ってあげられなくて、ごめんね…本当に…ごめんね…
亡くなられた先生方…本当にすみませんでした、助けられなくて…本当に…すみませんでした…
なんで…なんでこんな残虐な自作自演をしたんだ！お前等…もうこの国は終わる！終わりだ！！
最後の最後までお前達は…何が「祖国・名誉・責任」だ…「亡国・醜悪・腐敗」だ、賊軍ども！
敗走中、人民の保護や救護しないどころか、爆撃して三百人以上もの人民を死なせやがって！！
最後の最後まで猛省も改善も皆無…「サイゴン解放」も「サイゴン陥落」も、どっちも虚言だ！
「サイゴン崩壊」…これが、誠に愛国心や正義感に猛省を懐き行った南ベトナムの軍民の苦言…
愛国心に祖国も、正義感に名誉も、行動力に責任も、無学と不徳により全て煙の如く台無しに…
詩文Ⅻ ダクソン / フエ / タインミィー / ドックズゥック / 国道一号
否定や修正に自信や根拠等があるなら、なんで徹底的で公平な調査や分析に公表等をしないの？
アメリカを見習えよ…肯定と否定、賛成や反対等が多々じゃん、懐疑や批判に自由をも以てね…
人民戦争の大本は、人民への思い遣りや礼儀正しさに誠信ぶり・保護や救護・支援や救援だぞ！
百十四人から二百五十二人の死者達…焼死や窒息死等…重傷を負った大人達に児童達や幼児達…
人民の解放が最大の目的にして最優先事項だ。ならば、攻勢は正当性をなぜ再評価しないのだ？
戦火と人民の死は何故だ？自軍の火炎放射器か？相手の敵軍の爆撃か？なぜ再調査しないのだ？
もう黙れ、プロパガンダ！そして退け、米軍と共和国軍！！客観的で徹底的な調査をさせろよ！
邪魔するな、新聞社が！そして認めろ、党と戦線軍！！作戦計画や指揮系統に軍紀を見直せよ！
どっちも馬鹿！大馬鹿！なんで人民の死を悼まないんだよ！？なんで自己批判しないんだよ！？
嘘吐きが…自軍も人民を虐殺したぞ！七十四人の死と百六十人以上の負傷に民家の全壊や半壊…
そんな…百三人の人民の死と九十六人以上の負傷…三十七人が誘拐され、千五百の民家が全壊…
春夏戦役は人民の解放の為なのに…無知からの砲撃で、数千人もの人民までもが死んだのだぞ！
「抗米救国」や「南部解放」に「大団結」、虚構だ虚構 …「南北統一」だけが真実、厳酷なね…
3 結語
次の記事に続きます。
ありがとうございます。心より感謝を申し上げます。