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#3あなたの痛みや努力を知っているのはあなただけ・人生を語るフランス語

stand.fmで紹介した言葉と収録内容の概要です。
音声はこちらからどうぞ。 
https://stand.fm/channels/5fafb858c646546590cea001

YouTubeでもお聞きいただけます。


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Chacun a sa propre histoire, chacun connaît sa propre douleur.
Ne laisse jamais personne juger ton parcours.
Parce que toi seule sait à quel point il a fallu de la force pour te relever et de continuer à marcher

誰もが、その人自身の過去があり、誰もが自分の痛みを経験しています。
あなたの歩んできた道について、決して、誰にもどうこう言わせないで。
起き上がり、歩み続けるために、どれだけ力が必要だったかを知っているのは、あなただけだから。

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この言葉、色んなメッセージを含んでいると思うのです。
もがいたこと、傷ついたこと、耐えたこと、誰にも言えなかったこと。
それでも、今までがんばってきた自分と、自分が築いてきたものを、
しっかりと認めて、誇りに思うこと。

そして自分と同様に、周りのひとも、同じように乗り越えてきた沢山のものがあること。

この誰にもあてはまる事実を、常に心のどこかにおいて置くと、何かで意見が対立したり、相手に理解してもらえなかたっり、または、相手を受け入れることが難しいときも、一歩引いて、起こっていることを冷静に見ることができ、相手も自分も尊重した上で、前向きに理解しよううとする姿勢になれる気がします。
短いのでフランス語で暗記して、心においておくのはどうでしょうか。

「ありのままの自分を認める、大切にする、周りの人をありのまま認めて大切にする」
ヨガを通じて学んだことですが、このメッセージも含まれていて、そして、とてもシンプルなフランス語で書かれていて、私の好きな言葉、トップ3に入るかもしれません。

写真は、夏のパリ、20区の Ménilmontantです。
好きな写真家の一人、Willy Ronisの写真展を観に行ったときの会場の中庭です。
その時の展覧会の詳細とWill Ronisの紹介ビデオが観られるサイトを見つけました。
https://www.offi.fr/expositions-musees/pavillon-carre-de-baudouin-4168/willy-ronis-par-willy-ronis-68138.html


<フランス語を学ばれている方へ>
今日の言葉で、ピックアップしたいのは、動詞の laisser, se laisser です。

沢山の意味と使い方があるので、一度辞書で、例文と意味をしっかりと調べることをおすすめします。

10年間ほど、仕事の傍ら、週末に通訳の講座に通っていたことがあります。先生は、同時・逐次通訳のベテランで、日本で3本の指に入ると言われていた女性でした。
その先生が、授業中何度も言われていたのが、「辞書で単語を調べたら、すべての意味を確認して、例文も読んでください」でした。
さらに「知っている単語も調べてください。知らない意味を発見することがあるから」

当時は、宿題の le monde の記事を前にして、「知らない単語だらけなのに、知っている単語も調べてたら永遠に終わらない・・・!」と絶望していましたが、できる範囲で続けていたら、確実に語彙が増えていったのです。

とても地味ですが、個人的におすすめしたい勉強方法のひとつです。


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