サムネ

33人の視点が、自分を強くする

金井です。
企画でメシを食うための養成講座、企画メシ3回目のレポートです。
(↓前回はこちら)

今回のゲストはCRAZY WEDDINGの山川咲さん。

とてもチャーミングかつエネルギッシュで、今までの経験談を涙をこらえながら話してくださって、何よりも「結婚式」のアップデートに全身全霊をかけていらっしゃるのが伝わってきた。

儲けを考えずにいいものを作ろうとした1年目の話。
結婚式しないでぶつかるよりは、結婚式してぶつかる方がいいという信念。
なによりも結婚式が楽しい、その素晴らしさを広めようとする姿勢。

「自分の人生を振り返り肯定する」

結婚式に必要な定義として、山川さんが仰っていた言葉のひとつなのですが、この考え方は、結婚式のみならず、あらゆる場面でも必要だと思う。いまは苦しくても、振り返ったときに「あのときがあって良かった」と思えるように。

▼今回の課題

みなさんが挙げたいと思う、次のスタンダードになり得る結婚式を企画してください。

既存の結婚式の要素を分解しまくって、特別感を残しつつ、自由度の高い方法ということで考えたのが、結婚メシ。

ネーミングでわかりやすい、何よりも自分ならやってみたいと思える。自分の熱意が、一応企画で筋が通っていると感じたので、気持ちはだいぶ楽でした。

しかし、企画を提出した直後にアップされたこちらの記事を読み、ハッとしました。

能楽を大成した世阿弥は、能を舞うときに「3つの視点がある」と説きました。
演者が舞台から観客を見る、すなわち自分から相手を見るのが「我見」。観客が演者を見る、相手が自分を見ている視点が「離見」。そして「離見の見」は、俯瞰するように舞台と客席全体を見る視点、つまり全体を客観的に眺める視点をいいます。
テレビショッピングを例に挙げると「これはすごい商品ですよ」と自分の言いたいことだけ説明するのは「我見」多くの人は、この「我見」だけになっているのかもしれません。だから「なんで買ってくれないんだ」と思うし、成績も上がらない。
「自分の常識」だけで物事を考えるのではなく、相手の心を思いやり、自分を客観視することができれば、たいていのことはうまくいくのではないでしょうか。

「自分の熱意」で押し切った感はあったので、相手が読みたくなるかとか、実際に企画を採用するイメージまでできていたかというと、やはり不十分。

「今の結婚式の問題点」みたいな話は、改めてご本人に説明する必要ないと思って、いきなり自分の案の説明からしました。

しかし、みんなの企画書を見ると、一般論ではなく自分の武器を使って、問題に向き合ってる。マーケテング視点で分析したり、言葉の本来の意味や式の歴史から読み解く、自分の生い立ちや家族、経験談など…。

この部分から溢れる熱意も、読む人の心を動かす。

分析や着眼点が良ければ、多少企画の着地がずれていても、改善の余地があるし、何よりも相手に気づきを与えられる。

いくら自分の考えが気に入ってと出しても、それは相手にとってはすでに検討済みかもしれないし、全然与件を満たしていないかもしれない。

いろんな視点を持って検討できるようにならないと、「良い企画」にはならない。


企画へのフィードバックや、それぞれの言葉。

ゲスト含め、33人の視点がここにはある。

自分の散らかった思考が、少しづつ整理され、深掘りされていくような感覚です。

もっともっと、自分の視点を磨いていかねばです。


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