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カセットテープと80年代ロック

今朝のNHKの「朝イチ」で昭和の特集をやっていましたが、ラジカセが人気なんだそうです(驚)。
ラジカセ専門店もできてるんですね!
あえてカセットテープで音楽を聴いている高校生を見て、思わず昔のテープあったよな、と探してみました。

あのころは「FM STATION」という、ラジオ番組表の雑誌があって、どの番組で何の曲がかかるかチェックしてカセットテープに録音する、ということを一生懸命(笑)やってました。「エアチェック」といいましたね。

「FM STATION」についている、いろんな絵や写真のラベルの中から好きなのを切り取ってそこに曲名を手書きし、録音したカセットケースに入れるわけです(写真左端のNYとか、ハワイのビーチとか、鈴木英人のカリフォルニアっぽいイラストなんかもありました)。

なんてアナログ!!!笑

なんて手間をかけてたんでしょうね。
でも、それが楽しかった。

「朝イチ」でも言ってましたが、音楽を「所有」してたんですね。
もちろんラジオ録音だけじゃなく、好きなものはレコードやCDを買いました。
でも安いわけではないので、レンタルも利用していましたけど。

いまはダウンロードが主流だから、物として所有する感覚ってないのでしょうが、ジャケット写真から曲順までがアーティストの表現というところがありました。歌詞や解説が書いてあるブックレットみたいなものが入っていたり。

私も最近はyotubeばかり利用して買うことがすっかり少なくなってしまい、ちょっと反省します。
音楽業界のためにもお金を循環させないと、と思います。

デジタル音源をスマホで再生すると高音が強調されるのだそうです。
言われなくても聞けばわかるけど、それしか聴いていないとわからないのかもしれない。
でも、カセットテープをラジカセで聴くと、低音が強調されて迫力があるのだそうです。確かに聞き比べるとわかります。
デジタル音源は自然界にない高音が強いので、聴いていると疲れるのだそう。
だから、テープの音(もちろんレコードなんかもなおさら)に癒されるのだとか。

レコードがCDに代わる時、え!!と思ったのが、人間の可聴範囲以外の周波数をカットする、と聞いたこと。
人間は可聴範囲以外の音も、振動で感じています。当時はそんなことは詳しく知らなかったけれど、耳で聞こえなくても絶対、音がちがってくるはずと思っていました。

ところで、タイトルの「80年代ロック」ですが、ヒット曲はたくさんあって、もちろんマイケルなんかも思い出の曲がたくさんありますが、特に印象に残っている曲があります。

左端の夜のNYの写真のテープにはアメリカのロックバンド、ナイトレンジャー(Night Ranger)の「Midnight Maddness」というアルバムを録音してあります(西海岸のバンドらしいけど)。
このアルバムの最後の曲、「Let him run」という曲が、とてもとても好きだったんです。

ナイトレンジャーのファンでもなんでもなかったけど、たぶん好きなヒット曲があって、それが入っているこのアルバムをレンタルしたのだと思います。

最後の「Let him run」を友人と聞いていた時、彼女が「夜明けの空に、飛行機のテールランプが光ってる感じ」と言ったのを聞いて、私もそれとまったく同じ空気感を感じていたので、驚きました。
感性が同じって、こういうことなのね、と。

家にあるカセットレコーダーが壊れていたのでYoutubeで探してみたら、オフィシャルサイトにアルバムまるごとありました。
ひさしぶりに聞いたら、やっぱり同じ情景が浮かんで、懐かしくてうるっときます。

調べてみたら、すっかりオッサンになって(笑)解散もあったようですが、いまでもツアーをやってるようです。日本にも2019年に来ていました。
メンバーの名前すら知らなかったけど、なんだかちょっと嬉しい。
他にもっと好きだったバンドはあるはずなのに、不思議です。

ちなみに好きだったヒット曲はこれ、When You Close Your Eyesかな。
いま聴いても好きかも。私の中の、かつてのアメリカの雰囲気はこんな空気感かもしれません。

なんだか80年代の曲をもっと聴きたくなってしまいました。

書くこと、描くこと、撮ることで表現し続けたいと思います。サポートいただけましたなら、自分を豊かにしてさらに循環させていけるよう、大切に使わせていただきます。