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他人の自由を受け入れる

オランダでの生活にも慣れ、アムステルダムの街並みも日常風景となりつつある。 唐突だがオランダ人は自由だ。 これは私の主観だが、彼らは自分と他者の意思決定を尊重することに重きを置いているように思う。 「わたしはわたし、あなたはあなた」が常に前提としてある。 オランダでは大麻は合法で、街を歩けばどこからともなく大麻の臭いがする。歩きタバコも多くの人が平然としている。道路には捨てられた吸い殻が至る所に落ちている。 初めてその光景を見た私は、汚い街だなと思った。みんなが暮らす街

    • 当たり前ではない日常に辿り着く

      気づけばオランダに来てから半年が経つ。 何かを成そうとする姿勢の癖が抜けない私は、まだ何者にもなってない、人に語れるようなことは何もないと思いながら過ごしていた。 でもこの半年を見てどうだろう。 実は日本では出来なかったことができていたりする。 例えばこの半年間、”生活している”ということだ。 私は聴覚過敏のため様々な音が同時に飛び交う日本のスーパーでの買い物は苦痛でしかなかった。それに加え視覚情報も多く、過剰なパッケージデザインや店内のポップが追い打ちをかけるように私

      • ボロボロに傷つきすぎると

        痛みさえも癒しのように入り込むときがある。 ロックのようなギリギリで擦れ擦れな今にも壊れてしまいそうな、心の奥をキュッと締め付けるような音楽が好きだった。 凸凹でザクザクにささくれ立った心にはひび割れた不協和音の方が響く時がある。 いつだってハッピー♪なんてことばかりじゃない。 前向きで爽やかな歌が届かない、あまのじゃくのような精神状態の時もあるのだ。 そういう時にはネガティブな暗い曲がそっと寄り添ってくれる。 哀しさを悲しみきること、切なさや孤独感を否定せずに味わ

        • 自室が汚部屋だと気づいて  lady Gaga踊りまくった話

          ふと自分の部屋を見渡してみると そこにはmessy roomが広がっていた。 まさにmessyを描いたような様。 うん、まあまあ酷い、 ので自分の目を疑った。 ※ここで一つ断りたいのだが、タイトルにした汚部屋という言葉には実は違和感がある。私の部屋はあくまで物が散らかっている状態で、ゴミが溜まったdirty ではない。何を“汚”と言うかは人それぞれであるが。。 そこは確かに自室だった。 「そこ」というか「ここ」なのだけど ちょっと距離を置きたいカンジ。 困った…いつ

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          弱き者

          うつ病で引きこもっているとき、 「転んだってただでは起き上がらない。弱き者の強さを見せてやる」と自分を傷つけた人たちを見返したいとずっと思っていた。 でも私を傷つけた相手もまた何かに悩み傷つき、自分を守るために必死だったのだと思うようになった。 見返そうなんて思う気持ちが解けて、私はフワッと楽になった。 あの人たちもまた、同じ時代をサバイブする弱き人だったのだ。共に歩む人たちなのだ。

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          偏った価値や無理をずっと自分に押しつけていた

          私には知らないうちに自分を縛り付けるルールがたくさんあった。 例えば、新入社員で営業として働いていた頃、私は足のサイズが大きくヒールを履くのは苦しかったが、会社ではスーツ着用が義務づけられていたため、毎日ヒールを履いていた。 一日中歩き通しで毎日かなり足に負担がかかるので、同期の他の子たちはヒールの低い靴やペタンコ靴を履いていた。 しかし、私は就職活動の時に就活マナー講師にスーツには5cmヒールと言われたことが強く頭に残り、どんなに靴擦れを起こしてもヒールを変えるという選

          偏った価値や無理をずっと自分に押しつけていた

          自分に対して言っている心無い言葉に気づく

          私の口癖はひどいものだった。 思い通りにいかないことがあると、毎日のように心の中で自分に毒付いていた。 「どうしてこんなこともちゃんと出来ないの?」「また失敗して」「本当にバカ」「どうせ出来ないよ」 初めてのチャレンジ、初めての場所、緊張している時、失敗や迷子になることは誰しもある。慣れていることだって時には上手くいかない。 それなのに理不尽なまでに自分にかける言葉は厳しい。 なんでだろう こんな心無い言葉をあなたは大切な人に言うだろうか。大切な友達に「本当にバカだね、

          自分に対して言っている心無い言葉に気づく

          引きこもりが部屋の中から世界を変える

          7年前うつ病で引きこもっていた時、家から出られないことを悲観していた。以前はアクティブに日々多く人に出会っていた私が、ベッドから起き上がれない日が続く。情けなくて、周りから取り残されたような気持ちがして焦っていた。 そんな時に電話口で友人に「家の中でもできることがある。部屋の中から革命を起こしたり、世界を変えることもできるんじゃない?きみはそういうことができる人だと思う。それってなんかオタクっぽくてかっこいいし、うらやましい」と言われた。 オタク?!?? 会社でバリバリ働

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